学校生活の閉塞感がリアルに描かれている『かがみの孤城』
とてもおもしろいと評判をよく聞く辻村深月さんの『かがみの孤城』を読んだ。
辻村さんの作品を読むのは『盲目的な恋と友情』『傲慢と善良』『琥珀の夏』に続き4冊目だ。
『盲目的な恋と友情』『傲慢と善良』では官能小説かと思わせるくらいの濡れ場がありちょっと苦手な作家かも…と思ったものの、『琥珀の夏』と『かがみの孤城』は子供がメインのストーリーだからそういう場面もなく、終始落ち着いて楽しめた。
それにしても辻村さんは心をえぐるような人間の生々しい感情の動きを描写するのがうまい。