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ONARA RECORD #26「栄光の架橋/ゆず」

今回ご紹介するオナラレコードは「栄光の架橋/ゆず」です。

ゆずはフォークデュオのパイオニアとも呼ばれる存在で、元々はストリートミュージシャンとして活動していました。当時からかなりの人気を博していて、最終日には台風が直撃していたにも関わらず7,500人もの人が集まりました。そしてメジャーデビュー後も1stアルバムからミリオンセラーを記録するなど、輝かしい成功をおさめています。
そんな数多くの名曲を有するゆずの中でも、彼らの代表作ともいうべき曲が「栄光の架橋」です。彼らはこの曲で紅白歌合戦の大トリもつとめました。

▼PV

▼歌詞


さて、まずはこの曲を簡単に3行でまとめてみたいと思います。

苦しみや悲しみの先に光がある。
そんな苦難を乗り越えたからこそ、今がある。
だからもう迷わずに進めばいい。

何ともパワフルな歌詞、勇気付けられますね。
オリンピックのテーマソングになっていましたが、選手のドキュメンタリーで挿入歌になるとたまらなく感動するんですよね。

そしてこれは明確な「オナラレコード」なのです。
一体どんな屁理屈を歌っているのでしょうか。

それは、帰宅部の屁理屈を歌ったオナラレコードです。
スポーツの祭典「オリンピック」のテーマソングが帰宅部のテーマソングにもなるとは、なかなか皮肉なものですね。本当にそんなオナラレコードなのでしょうか?

まずは帰宅部の様子を思い浮かべてみましょう。

[定義]
帰宅部(きたくぶ)とは、クラブ活動(部活動)が強制されていない学校で、放課後の部活動をせずに帰宅すること、およびどの部活動にも所属していない児童・生徒を意味する俗語。

[イメージ]
・童貞男子
・成績もそこまで良くないし、バイトもしてない
・いじめられもせず、注目されることがない
・友達は比較的少ない
・班分けをすると微妙にあぶれる

ああ、いますよねこういうやつ。ちなみに私も高校で帰宅部でした。本当にときたま惨めになるんです。「栄光」もクソもない、単なる黒歴史。いや、黒歴史にもならない白紙の年表かもしれません。

はい、では本当に「栄光の架橋」がそんな惨めな帰宅部の屁理屈を歌っているのか、実際に見ていきましょう。

Let’s ONARA RECORD!!!


誰にも見せない泪があった 人知れず流した泪があった
決して平らな道ではなかった けれど確かに歩んで来た道だ

僕は誰よりも早く校門を出る。
清々しい顔をして、部活する同級生が羨ましがるように。

だが、誰にも見せない涙もあった。

「部活はしてないよ」と言った後にあの子が見せた、やるせない表情。
祭の準備に「用事があるから」と断りを入れた時、クラスメイトから向けられた冷ややかな視線。

人知れず、涙を流した。

「帰宅ルート」ほど「帰宅部道」は平らではない。
けれど、僕はその道を踏みしめて歩いてきた。


あの時想い描いた夢の途中に今も
何度も何度もあきらめかけた夢の途中

かつてテレビの中で描かれた青春の日々。
少しイメージとは違うけど、その中に自分はいる。確かにいる。

勝利の喜びを分かち合う仲間。
実は近くにいた、愛する人。
本気でぶつかった恩師。

それらは全て「部活」の中にいるように思えた。
何度も諦めて部活に入ろうとした。

でも今はまだ旅路の途中。


いくつもの日々を越えて 辿り着いた今がある
だからもう迷わずに進めばいい
栄光の架橋へと…

バスケ部が大汗かいて走り込む中、僕はブックオフで立ち読みした。
吹奏楽部が丹念に奏でる中、僕はローソンで立ち読みした。
野球部が泥まみれで白球を追いかける中、僕は三省堂書店で立ち読みした。

どんなに怠惰でも、惨めでも、彼らと同じだけの日々を乗り越えてきた。
そして辿り着いた今がある。

だから、もう迷う必要は無い。
栄光の帰路を進めばいい。


悔しくて眠れなかった夜があった
恐くて震えていた夜があった

中学からの親友が、部の先輩と付き合った。
共に童貞を分かち合うと思っていた男に、裏切りを受けた。

悔しくて眠れない日々が続いた。
次第に、そんな自分の惨めさを自覚し、死にたくなる。

「俺は一生独りなのか」
絶望で震えが止まらなかった。


もう駄目だと全てが嫌になって逃げ出そうとした時も
想い出せばこうしてたくさんの支えの中で歩いて来た

「もうダメだ」と全てが嫌になり、帰宅部を逃げ出そうとした時もあった。

だが、そんな時にふと気づく。
クラスは違えど、話した事は無くとも、共に帰宅を全うする仲間がいる。

言葉は無くとも分かり合える、同じ孤独を抱えた瞳。
同じ時間に校門をくぐる時に感じる、妙な連帯感。

彼らの支えの中で、この道を歩いてきたんだ。


悲しみや苦しみの先に それぞれの光がある
さあ行こう 振り返らず走り出せばいい
希望に満ちた空へ…

汗をかいていなくても、僕らには苦しみがある。
敗北がなくても、僕らには悲しみがある。

そして、それぞれに光があるんだ。
鈍くても、淡くても、確かな力を持った光が。

さあ帰ろう、振り返らず走り出せばいい。
希望に満ちた家路に。


いかがでしょうか。
確かに、帰宅部には帰宅部の悲しさや、苦しみがあるのかもしれません。

シンプルな「怠惰」だと思っていましたが、「怠惰」をすることにも苦しみがあるのでしょう。
寝るときは消化活動をするから体力を使うなんて言いますし。

あなたは怠惰に疲弊していませんか?

サポートされたお金は恵まれない無職の肥やしとなり、胃に吸収され、腸に吸収され、贅肉となり、いつか天命を受けたかのようにダイエットされて無くなります。