オナラことわざ辞典__9_

【オナワザ】#9 無職ほど厳しい職はない

以前、ちょっとだけYouTuberになったことがあります。
とはいえ週一で動画を投稿して、知り合いに見てもらうだけでした。

当時は20作品まで作るぞと意気込んでいたのですが、全然関係ない仕事でヘマをして落ち込み、活動自粛に至りました。
まあ別に誰からも求められていない活動だったので、そもそも「自粛」にもならないかもしれません。

そんな話を同僚の方しているときふと思いました。

「謹慎YouTuberって、無職なんじゃないか?」

もちろん私は別で仕事をやっているので私の話ではありません。
ただ、本業としてYouTuberをやっている人が自粛すると「無職」なのかもしれないと思ったのです。

「自粛」と公言していない場合は?
本人が「自粛」だと思っていない場合は?

そう考えると、そもそもYouTuberは「無職」なのではないかと思えてくるのです。

では「無職」とは何でしょうか?

単純に考えれば「仕事をしていない人」ですよね。

では、「仕事」とは何でしょうか?
仕(つか)える事と書いて、「仕事」なので、誰かのために働いて従事することなのでしょうか。

いいえ、実はそうではないのです。
「仕事」の語源は「為(し)事」であり、「すべきこと」という意味だそうです。


つまり、自分が「すべきだ」と考えたことをしている時点で「仕事をしている」のです。

ともすれば今「無職」と呼ばれている人はどうでしょう?
彼らは会社から言い渡されるノルマもタスクもありませんが、日々何かを為(し)ています。

誰にも指示されることのない環境で自ら「すべきこと」を考えて行動する。
何とも主体的で素晴らしいことではないでしょうか。

マーク・ザッカーバーグは、誰からの指示もなく大学内のコミュニケーションツールを開発して後のFacebookにつながりました。


スティーブ・ジョブズは、誰からの指示もなく個人用のコンピュータを作成して後のMacintoshにつながりました。


全く同じですね。

要するに「無職」を「楽だ」とか「怠けている」なんて捉えてはいけません。
「することが無い」という過酷な状況を自ら選択し、行動しようとしているとても創造的で主体的な姿なのです。


というわけで本日のことわざはこちら。

無職ほど厳しい職はない

【意味】
仕事が無いとは自分でやるべきことを見つける必要があるので、与えられた仕事をこなすより難しいということ。

【例文】
3年間ニートしてきたのでこの会社でも問題なくやっていけます。無職ほど厳しい職はないですから。

サポートされたお金は恵まれない無職の肥やしとなり、胃に吸収され、腸に吸収され、贅肉となり、いつか天命を受けたかのようにダイエットされて無くなります。