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2022.9.24、25 『CLUB ENDOJI archive inドデ祭』@エディオン久屋広場・エンゼル広場

コロナ前に数回、円頓寺商店街付近で開催されていたフリーイベント。ブッキングは「森、道、市場」のjellyfishだけあって爆裂にセンスの良いアーティストが勢揃い。今年の舞台は久屋大通の広場2会場で。メ〜テレの60周年とテレビ番組「ドデスカ」の20周年を記念したイベント・ドデ祭の一環として開催。そこで観た3組の感想を。



9.24
スチャダラパー

前の予定があった大須演芸場から大急ぎで移動。3000人くらいは集まっていたかに思う大入りの中、これぞフェスティバル!というような素晴らしいパーティタイムだった。控えめだけどコール&レスポンスもあり、大入りの会場で“前の客が捌けてその分ちょっと移動する”っていう懐かしい動きもできた。中盤の初期曲連発ブロックもあったし、スチャ的にも祭りを取り戻してく気分だったのかな。みんなお待ちかねの「今夜はブギー・バック」は、イントロで<心のベストテン第一位>大喜利を繰り出すから笑ってしまった。あれいくらでもできるだろ。ふざけても成立するし、ちゃんとキメられる、素晴らしいムードだった。これぞ32年選手の技!

<setlist>
1.アーバン文法
2.MORE-FUN-KEY-WORD
3.ライツカメラアクション
4.ヨン・ザ・マイク
5.GET UP DANCE
6.omiyage(ロボ宙 feat. スチャダラパー)
7.B-boyブンガク
8.From喜怒哀楽
9.後者-THE LATTER-
10.ついてる男’94
11.今夜はブギー・バックsmooth rap
12.サマージャム’95
-encore-
13.LET IT FLOW AGAIN


9.25
吉澤嘉代子

ギタリストに君島大空を迎えての2人編成。リハの「月曜日戦争」で既に大多数の観客の心を掴みつつ、本編はシリアスめな「ルシファー」でぐっと引き摺り込んで開始。その後もダンスを踊る「鬼」や君島との寸劇を繰り広げるスイングジャズ歌謡「地獄タクシー」など曲ごとにくるくると移り変わる表情から目が離せない。そしてその曲調に応じて変化し続ける君島のプレイも凄まじすぎる。特に君島もコーラスとして参加した「サービスエリア」の美しさは絶品だった。ある程度のゴミゴミ感もフリー野外イベントの醍醐味だとは思うが、「残ってる」での辺り一面が静まり返って全員が曲に沁みていたあの刹那は衝撃的。涼風も演出のようだった。

<setlist>
リハ1:月曜日戦争
リハ2:怪盗メタモルフォーゼ
1.ルシファー
2.鬼
3.怪盗メタモルフォーゼ
4.地獄タクシー
5.サービスエリア
6.ニュー香港
7.よるの向日葵
8.残ってる


YeYe

Gotchのツアーサポートでは観たことはあったけどソロでは初見だったYeYe。編成はまさかのエレキギターの弾き語り。歪ませることなく、淡く広がるリバーブによってほろほろに蕩けるような時間を生み出していた。MCは極めてのどかだけど、歌声は芯の通った凛々しさがあり、ノスタルジックだけどモダンな響きもある、みたいなスペシャルさがある。歌詞も時に鋭く耳に刺してくるので、ゆったりしながらも一定の緊張感がずっとあって良かった。「水面に、アイス」みたいな軽やかなギターカッティングが前面に出た曲もすごく良かったし、リズムのついたバンドセットも観てみたいなぁと思った。

<setlist>
1.暮らし
2.うんざりですよ
3.ゆらゆら
4.どれも美しい
5.I See The Forest You See
6.祈り
7.水面に、アイス
8.リマインド
9.おとな


BIMも観る予定だったけど途中でまったりしてたら戻る隙をなくし、ふわっとした感じででクラブ円頓寺/ドテ祭りは終了。街の中、ビルに囲まれた場所で音楽が鳴るこのイベント、毎年福岡で行っていたミュージックシティ天神を思い出した。今年はミュージックシティ天神なかったようなので、ここで秋口の都市野外を体験できて良かった。こういう間口の広いフェスティバルは絶対に残していくべき!続いて欲しいな。そして来年のミュージックシティ天神復活を願う。



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