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2023年ベストライブトップ10と2023年のライブ記録

2023年はやや数を減らし、1本1本を大事にしていきました。今年は恐らくかなり数が減ると思うので、ランキングもつけれなくなるかなぁ、どかな~。


10位 8.27 ザ・クロマニヨンズ@NEOLAND CASE.3

ただひたすらロックンロールであること、ライブの根源的快楽の奪還。

月の人 on Instagram: "🐵2023.08.27「NEO LAND CASE.3」@福岡市民会館🦀 8月は試験があり、勉強漬けだったのですが試験終了日に最高のイベントに行くことができた。福岡のイベント会社LANDが主催する「NEOLAND CASE.3」。事前告知ではくるりとザ・クロマニヨンズのツーマンライブ、そしてオープニングアクトにチョーキューメイが追加されたイベンター主催でなければあり得ないようなどうかしてる対バン。 オープニングアクトのチョーキューメイ、3曲のみの演奏だったけど既にホールがジャストサイズなくらいに曲の良さがよく伝わってきた。ゲス以降ずとまよYOASOBI経由的な、今っぽいピアノロックだけど少し懐かしさもある歌謡感があり、2010年代ぽさもたっぷりあって親しみやすかった。そしてボーカルの方がまさかのバイオリン奏者!これはなかなか広がりがありそう。 そして本編。先攻はくるり。1曲目こそ安定の「琥珀色の街、上海蟹の朝」だが、2曲目の「ワールズエンド・スーパーノヴァ」には驚かされる。よくよく考えると、くるりをホールで観るのはこれが初めて。この曲の豊かな鳴りはこういう会場で響くのか!と噛み締めた。 対クロマニヨンズ仕様と思しきロックンロール快楽まっしぐらな「トレイン・ロック・フェスティバル」と「Morning Paper」でアガり倒してから、中盤では秋のアルバムから新曲たちも。「In Your Life」も「California Coconuts」も添加物の少ないヘルシーな歌と演奏で、新譜が楽しみでならない。 この日のハイライトは「真夏日」だろう。季節感も完璧で、そのほろほろとこぼれ落ちるような情緒に意識が吹っ飛びかけた。陶酔、とはこのこと。ラストは「ばらの花」からの「虹」で豪快に。終わり際にジャジーでブルージーなセッションも繰り広げ、至福だった。いつ観ても、知らないくるりを見せてくれるんだよな。 後攻はザ・クロマニヨンズ 。もう登場からヒロトマーシーコールが飛び交いまくっていて、その熱気に笑っちゃうほど。いやでも、確かに少年少女の時代にヒロトとマーシーに出会って、いまだにずっとロックンロールをやり続けてくれてるんだから、そりゃ湧くよな。永遠がそこにある、みたいな興奮。伝わってくる。 今までフェスでしか観たことがなかったのだけど、こうしてガチ勢に囲まれて観ると感じる昂りも数倍に膨らみ、ものすごく感極まってしまった。乱暴にいえば、だいたいほとんど同じテイストの曲なのだけど、それゆえの雑味の無さというか、とてつもないピュアネスがあってその爽快さがたまらない。ストレスが爆ぜ消える。 基本的には意味のない歌詞だけど、不意に真理をついてくるような言葉はこの無茶苦茶な熱狂の中でもちゃんと届く。中学生の頃からずっと大好きな「スピードのナイフ」を初めて聴き、初めて聴いた時と同じように衝撃的に感動してしまったり。気づけば1時間で14曲というとんでもない曲数。やはり規格外のロックバンドだ。 変幻自在にうねり続けているくるりと、楽しさと衝動だけを求め続けているクロマニヨンズ、対極のようでどちらもロックンロールの面白さに一生夢中でいるような2組だと思えばこの共演はあまりに意義深い。これからの世代であるチョーキューメイも併せ届けようとするブッキング、「NEOLAND」良いイベントだと思う! 【setlist】 ・チョーキューメイ(オープニングアクト) 1.心を照らせ! 2.貴方の恋人になりたい 3.おやすみパパママ 《くるり》 1.琥珀色の街、上海蟹の朝 2.ワールズエンド・スーパーノヴァ 3.トレイン・ロック・フェスティバル 4.Morning Paper 5.In Your Life 6.真夏日 7.California Coconuts 8.ばらの花 9.虹 《ザ・クロマニヨンズ》 1.ランラン 2.タリホー 3.生きる 4.イノチノマーチ 5.グリセリン・クイーン 6.暴動チャイル(BO CHILE) 7.ごくつぶし 8.スピードとナイフ 9.エイトビート 10.エルビス(仮) 11.紙飛行機 12.ギリギリガガンガン 13.ナンバーワン野郎! 14.クロマニヨン・ストンプ #音楽 #ライブ #ロック #くるり #クロマニヨンズ #チョーキューメイ #neoland #福岡 #福岡市民会館" 13 likes, 0 comments - moonshapemoon on August 28, 2023: "🐵20 instagram.com


9位 11.5 マカロニえんぴつ『マカロックツアー vol.16』@マリンメッセ福岡

こういう音楽がアリーナを満たせるの、希望しかない。頼もしい同年代。


8位 6.21 Galileo Galilei“Bee and The Whales” Tour 2023"@Zepp Fukuoka

復活してからのほうが良いライブやってるってどういうこと?成熟してた。

月の人 on Instagram: "【🐝ネタバレあり感想🐳】 6.21 Galileo Galilei "Bee and The Whales" Tour 2023@ Zepp Fukuoka 7年ぶりの全国ツアー。最後にガリレオを観たのは2015年のbroken tower tour。実に8年ぶりの再会である。個人的には、閃光ライオットへで出会い、デビューの時期を目撃し、解散に至るまでの活動、そして再結成までをリアルタイムで知った最初のバンド。ドラムの尾崎和貴は同い年ゆえ、ずっと同時代を並走しているような存在だった。 ライブは素晴らしきカムバックアルバム『Bee and The Whales』のオープニングをなぞって始まった。昨年、ほぼ同じメンバーのBBHFのライブは見ているがそれでもやはり“Galileo Galilei”の看板を冠したことで生まれる思い入れは桁違い。小気味良いインスト「Swimming」を経て、いよいよ「リジー」からあの頃の”Galileo Galilei“との再会が始まっていく。 BBHFとの呼応性もある「恋の寿命」や「ウェンズデー」といった解散間際の楽曲は現役感たっぷりだったが、「僕から君へ」(!!)はまだ純然たる邦楽ギターロックを志向していた時期の曲ゆえ披露は驚きだった。しかし、気恥ずかしさはそれほどなく、むしろ詰め込まれた若き言葉とメロディは今のガリレオがフラットに演奏することで等身大の輝きを纏っているような気がした。 また、サックスのアレンジによって大きな変化を遂げた曲もあった。爆発力とアンセム感を強化した「バナナフィッシュの浜辺と黒い虹」は、この日1番の盛り上がりだったと思う。拳を突き上げるような曲にいつの間にか化けていた。心の中のガリレオガリレイが育ちすぎてるという懸念はあったが、彼ら自身が絶え間なく育ち続けていて、ノスタルジーを超越する新鮮味と興奮があった。 そして何せ新譜からの曲が素晴らしい。しなやかなエレクトロポップ「ピーターより愛を込めて」、清らかに澄んだ「色彩」。映像演出の工夫も相まって、単なる再結成お祝いツアーには決してしない高い志を感じた。ガリレオ史の中でも重要な「Birthday」と「星を落とす」が終盤を飾り、最後は解散を象徴する「Sea and The Darkness II (Totally Black) 」。闇を目撃してバンドを終えた曲がまさかこれから続く予感の曲になるとは。 アンコールでは大名曲「青い栞」が柔らかな空気を広げ、トドメに「夏空」が気分を2010年にまで飛ばしてくれた。青く瑞々しい曲だが、ここで歌われていることはそのまま今ガリレオが再始動する意味とも繋がっているような気がして無性に泣けてしまった。どんな過去もいつかきっと今を肯定してくれる。人生ってどこまでも楽しめるかも、ってガリレオが教えてくれるとは思わなかった。 1.ヘイヘイ 2.死んでくれ 3.Swimming 4.リジー 5. 恋の寿命 6.車輪の軸 7.僕から君へ 8.くそったれども 9.ウェンズデイ 10.ピーターより愛を込めて 11.バナナフィッシュの浜辺と黒い虹 12.あそぼ 13.燃える森と氷河 14.サークルゲーム 15.色彩 16.Birthday 17.星を落とす 18.Sea and The Darkness II (Totally Black) -encore- 19.青い栞 20.夏空 #音楽 #ロック #邦楽 #ライブ #ライブ日記 #イベントレポ #音楽コラム #バンド #GalileoGalilei #ガリレオガリレイ #BATW2023 #Beeandthewhales #ZeppFukuoka" 10 likes, 0 comments - moonshapemoon on June 22, 2023: "【🐝ネタバ instagram.com


7位 4.23 Base Ball Bear『Guitar! Guitar! Drum! Drum! Bass! Bass! 』@福岡DRUM Be-1

武道館イヤーを終え、自由度高めの裏ベストツアー。定期的に願いたい。

月の人 on Instagram: "【👹鬼ネタバレ感想🧌】 4.23 Base Ball Bear『Guitar! Guitar! Drum! Drum! Bass! Bass! 』 TOUR@福岡DRUM Be-1 久々の福岡DRUM Be-1にて武道館以来にBase Ball Bearを観る。福岡に帰って初めてのライブハウスがベボベなのは幸先が良い。ベボベを天神で観るのはお隣の1000人キャパのLOGOSだったんで、300人キャパのBe-1で観るというのはだいぶ新鮮。とても近い。 福岡で観るベボベはじっくり観る印象だなーとこれまで思っていたけど、声出し解禁もあいまってか今まで観た中で一番盛り上がっていたと思う。しかも史上最も渋い選曲なのに!ファン濃度の高い観客しかいないであろうという信頼を感じる21年目の裏ベストツアーだった。 序盤から柔らかく爽やかな「Shine On You Cypress Girl」や、どろどろした「透明26時」など奇抜な選曲が続く。日替わりで演奏されたのは2004年、インディーズ期らしいシンプルでたっぷりとしたロックナンバー「TRAGIC HEROINE」で、いよいよ訳が分からなかった。 「何才」(2014)みたいな、アルバムの文脈を取り外してまで演ることはないだろうと思しき曲もやってくれて、その結果として曲単体での良さを再発見もした。「BOYS MAY CRY」みたく隠れた人気曲もその機動力を遺憾なく発揮。曲の役割を再定義していくようなライブだ。 リズムの揺れに凝るメロウな「どうしよう」はかなりハイライト。過去作から掘り起こした曲は3ピースになってからのベボベには無い方向性を持ってる曲が多くて、まだ何も着手していないという次のアルバムに繋げるアイデア出し的な意味合いもあるのかな?と想像したり。 終盤は定番めの曲を積み、鉄壁の高揚感を作っていく。今日はレア曲も際立つと同時に、「今は君の目を見て」や「Girl Friend」の安心感も強く感じとれたゆえ、終盤に「DIARY KEY」や「yoakemae」が盤石の爆発力にとてもグッときた。今、何やっても最高のモードだと思う。 そしてアンコールにたまげた。大好きだけどライブで聴くことはないだろうと思っていた「Project blue」だよ、、天を仰いでしまった。小出氏の1本のギターで圧巻のシューゲイザーノイズを奏で、どっぷりとその厭世的な世界に身を浸せた。音源では逆再生のラストの歌詞、初めて聴けたよ、、胸に抱きしめておこう。 「short hair」でさっぱりとした余韻を残すラストも素晴らしかった。終盤の「short hair」、本当にグッとくる。自由な選曲で構成されたライブだからこそ、定番曲を意外な役割でシメるという捻ったアプローチに感嘆してしまった。アニバーサリーが過ぎても、飽くなきバンドの探究を続ける姿勢。やはり追うしかない存在だ。 #BaseBallBear #ベボベ #ギドべツアー #福岡drumbe1 #BBB #ライブ #ライブレポート #ライブ感想 #福岡" 16 likes, 0 comments - moonshapemoon on April 23, 2023: "【👹鬼ネ instagram.com


6位 5.14 UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2023 "Ninth Peel"@福岡サンパレス

本編最後2曲の緩急に爆笑しながら感動した。こんなんできるの彼らだけ。

月の人 on Instagram: "【🦝剥き出しネタバレ感想🍎】 5.14 UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2023『Ninth Peel』@福岡市民会館 9thアルバム『Ninth Peel』のレコ発ツアー。いつになく肩の力が抜けた印象だったアルバムだったが、ライブはやはり桁違いの熱量。ここぞ!でアルバム曲が飛び出すその構成はあまりに巧みで、過去曲との噛み合わせによって最高値を更新しまくっていた。 「シュガーソングとビターステップ」を2曲目で小品のように出す軽やかなオープニング。「City Peel」に連れ添う「静謐甘美秋暮抒情」のファンクネス。まだ「WINDOW開ける」で一気にハードでラウドな方向に持っていき、中盤の爆発的な流れに繋ぐのも素晴らしかった。 「シューゲイザー・スピーカー」や「MIDNIGHT JUNGLE」はリリース時に観た時もかなり盛り上がっていたが、いつの間にやらとんでもない必殺曲に育ち上がっていたのも興味深い。ユニゾンの曲は勝手に根付き、育ち、ライブの場でスパークすることを実感する。 中盤には「お人好しカメレオン」という驚きの選曲も。15周年記念ライブで1度だけ披露された曲だが、このツアーでは毎回入ってるようだ。このストレートな独白のような1曲は、素直な表現が増えた『Ninth Peel』のツアーだからこそ馴染めたのかも、と思った。逞しい響き方をしていた。 そして圧巻なのは本編ラスト2曲。攻撃的な電子音が渦巻く「カオスが極まる」でひたすらダークに危険な激しさを叩きつけ、温めきったフロアに「恋する惑星」がキラッキラの多幸感を巻き起こしたこの曲順。あの2曲を当たり前のように並べて、当たり前のように最高のエンディングを迎えるの、当たり前じゃなさすぎるから!ユニゾンがここまで積み上げてきたロックバンドのヤバさと面白さが全方位に解き放たれてて大興奮だった。 <セットリスト> 1.夢が覚めたら(at that river) 2.シュガーソングとビターステップ 3.ミレニアムハッピー・チェーンソーエッヂ 4.Nihil Pip Viper 5.City Peel 6.WINDOW開ける 7.静謐甘美秋暮抒情 8.シューゲイザースピーカー 9.アンチ・トレンディ・クラブ 10.MIDNIGHT JUNGLE 11.Phantom Joke 12.Numbness like a ginger 13.お人好しカメレオン (Drum Solo) 14.スペースシャトル・ララバイ 15.放課後マリアージュ 16.徹頭徹尾夜な夜なドライブ 17.カオスが極まる 18.恋する惑星 (アンコール) 19.ガリレオのショーケース 20.kaleido proud fiesta #unisonsquaregarden #ユニゾンスクエアガーデン #NinthPeel #USG2023 #ライブレポート #ライブ感想 #福岡 #福岡市民会館" 2 likes, 0 comments - moonshapemoon on May 14, 2023: "【🦝剥き出しネ instagram.com


5位 11.19  the pillows「LOSTMAN GO TO CITY 2023-2024」@福岡DRUM LOGOS

好きになった頃の曲多めで歓喜。ポップで可愛いピロウズ、好きなんだよな


4位 3.11ハンブレッダーズ 「ヤバすぎるワンマンツアー」@名古屋市公会堂

ギターロックの未来は任せた!うるさい音と気持ちいいメロディ、嬉しい。


3位 2.20 カネコアヤノ Zepp Tour 2023”タオルケットは穏やかな”@ Zepp Nagoya

メンバーチェンジも問わない鋭く美しく磨き上がった轟音に飲まれた。

月の人 on Instagram: "【カネコアヤノ Zepp Tour 2023”タオルケットは穏やかな”@ Zepp Nagoya 】 昨年、長年メンバーだったドラムが変わってからは初めて観た。カネコアヤノのライブと言えばひたすら粛々と曲を連ねるスタイルで、それがだんだん熱を帯びていくのが良さだったけど、今回はその没入感を可能な限り引き上げるような時間の作り方だった。 最新アルバム『タオルケットは穏やかな』はノイズをふんだんに用いたアレンジが新鮮だったが、ライブではそれをさらに発展させていたし、「愛のままを」のような過去曲もそのモードに再編曲されていたり、常に新鮮さに満ちていた。 これはやはり新ドラマーHikari Sakashita(San hb)の存在ゆえだろう。骨太なパワフルさとともに繊細な出力も合わせもったかなりの巧者で、カネコアヤノのライブには貴重なドラムソロの時間もあった。『燦々』からの選曲が多かったのだけど、あのアルバムの溌溂としたムードにもばっちり合っていた。 ハイライトは終盤、「月明かり」以降のサイケデリックで陶酔感溢れる時間。「もしも」は最後のフレーズを誇張抜きに8分くらい繰り返し、トロトロになってしまった。ゆらゆら帝国に今最も接近しているグルーヴではないだろうか。曲ごとの隔たりもなくなって、ひとつづきの音にひたすら身を委ねるみたいな時間。幸福だった。 最終盤、大好きだけど今までライブで聴いたことのなかった「退屈な日々にさようならを」が突如披露されて大泣きしてしまった。まだアーティストとしての方向性が定まる前の曲だと思うが、それゆえの荒さやスケール感に今こそグッときてしまった。 ドラマー変更という事態から1年足らずで、バンドをまったく別の化け物に仕上げてしまったこの4人。あまりにも素晴らしい演奏で、最後の方は何も考えらずに食い入るように観ていた。”音楽と私“みたいな、純粋すぎる精神領域に飛ばされたの初めてだったな。またそこに行きたいな、カネコアヤノのライブでなら、行けてしまう。 #音楽 #ロック #邦楽 #ライブ #ライブ日記 #イベントレポ #音楽コラム #バンド #歌手 #シンガー #フォーク #カネコアヤノ #タオルケットは穏やかな #ZeppNagoya #名古屋" 29 likes, 1 comments - moonshapemoon on February 20, 2023: "【 instagram.com


2位 5.26 カネコアヤノHall Tour 2023 ”タオルケットは穏やかな”@福岡市⺠会館 ⼤ホール

更にメンバーが変わって凄みは増すばかり。啞然としながら観ていた。

月の人 on Instagram: "【🐈ネタバレ感想🛌】 「カネコアヤノ Hall Tour 2023 “タオルケットは穏やかな”」@福岡市民会館 1月にZepp Nagoyaで観て以来のカネコアヤノ 。滅多に同じツアー内でリピートしない月の人が、観終わってから速攻で福岡のホール編のチケットを取ることを決意した、開演前からとんでもねえツアーなので、ワクワクが止まらなかった。 結果まぁ本当に、、凄すぎる。もう凄いとしか言いようがないのだけど、本当に凄い。これですか、いわゆる語彙を失うというのは。ベーシストが飯塚拓野に変わってから1ヶ月、突貫工事の演奏だったらどうしようと思っていたけど杞憂だった。 アルバム『タオルケットは穏やかな』、そしてZeppツアーを経て、シューゲイザー的なサウンドメイクへの傾倒を続けていたカネコアヤノ。今回、特にセットリスト後半はその方向性に完全に振り切って圧倒的な轟音を浴びせてくれた。 ライブで初めて聴けた「ゆくえ」のどろりとした質感を引き継ぎ、「もしも」がサイケなループを繰り返し、長い後奏を経て「車窓より」で真っ赤なライティングがステージを染め上げるシーン。中盤にこうした統一感のある流れがあるのは新鮮だった。 そこからHikari Sakashitaの派手さはないのに爆発力だけが持続するドラムソロにパスする流れ。BPMも前後の曲とはかなり異なり、その配置の理由は全く分からないのだが、意味を超えてとてつもないものを目撃しているという気分になった。 そして「月明かり」から「抱擁」へ繋がるあの間合いは息を呑むしかない美しさがあった。「抱擁」はもっと鳴るべき曲だと思っていたからこそ、完璧な連なりにゾクゾクきた。ここまでアンビエントさの中に轟音を交えてきたが局面が変わる。 白眉は「こんな日に限って」だろう。アルバムでは軽快さを担う曲だったが、このツアーでは表情を変え、たっぷりとした間合いと爆裂な演奏を背負った化け物のような楽曲に仕上がっていた。もうこのあたりから、ポカンとした顔で見つめていた。 そしてラスト、「わたしたちへ」。まばゆい光と、強烈なフィードバックノイズ、そして気高いメロディと歌。最後はドラムスティックがぶっ飛ぶほどに、途方もない爆音を奏でてエンド。ノることすら余分に思え、ひたすら見つめ続けてしまった。 ユースカルチャーの中心人物、近年の日常系エモのアイコンなどなど、雑に括られ消費されかねない現状に対し、この圧倒的な歌と音で抵抗する姿はあまりにも逞しい。常に、周囲を置き去りにし続ける孤高さ。フジロックの中継でバレる前に、みなさん観ておくべきだと思う。 #音楽 #ロック #邦楽 #ライブ #ライブ日記 #イベントレポ #音楽コラム #バンド #歌手 #シンガー #フォーク #カネコアヤノ #タオルケットは穏やかな #シューゲイザー #ノイズ #アンビエント #福岡 #福岡市民会館" 18 likes, 2 comments - moonshapemoon on May 26, 2023: "【🐈ネタバレ instagram.com



1位 9.29ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour2023『サーフ ブンガク カマクラ』@ Zepp Fukuoka(ゲスト:THEティバ)

2023年はサーフの年でした。素晴らしく健やかなパワーポップ、末永く!


2023年の全ライブ記録

1.9 鈴木実貴子ズ企画『心臓の騒音』第3弾(ゲスト:下岡晃[Analogfish])

1.20 ネクライトーキー×ニガミ17才「ROCK the ROCK!!」@名古屋CLUB UPSET

2.10 おとぎ話 × 忘れらんねえよ『RINNE』 @名古屋CLUB QUATTRO

2.12 ROTH BART BARON 『HOWL』Tour 2022-2023@名古屋BOTTOM LINE

2/16 「M-1ツアースペシャル2023」@愛知県芸術劇場、第2部(ウエストランド 、さや香、 ロングコートダディ、ダイヤモンド、男性ブランコ、マユリカ、ミキ、からし蓮根、 キュウ、令和ロマン、ヨネダ2000、金属バット)

2/17 「よしもと名駅四丁目ライブ」@ミッドランドスクエアシネマ・スクリーン8(スーパーマラドーナ、ケビンス、滝音、爛々、もさもさ子、かにチャーハン、ごぞんじ武田)

2.20 カネコアヤノ Zepp Tour 2023”タオルケットは穏やかな”@ Zepp Nagoya

2.24 サニーデイ・サービス TOUR 2023@名古屋DIAMOND HALL

2.26 For Tracy Hyde “Hotel Insomnia” Release Party Last Live in Nagoya

3.5 IMAIKE GO NOW 2022(揺らぎ、ん・フェニ、んoon、ズカイ)

3.5 Cody・Lee(李) × ASIAN KUNG-FU GENERATION  『HIGH FIVE 2023』@ Zepp Nagoya

3.11 ハンブレッダーズ 「ヤバすぎるワンマンツアー」@名古屋市公会堂


3.21 スカート ライヴツアー2023”SONGS” @名古屋CLUB QUATTRO

3/21 名古屋NORIKOMIライブ@大須演芸場(ヘッドライト、華山、バッテリィズ、真輝志、フースーヤ、令和ロマン)

3.25、26 サクラベツイン@メ~テレ本社屋(礼賛、堀込泰行、Homecomings、□□□)

3/31 FUKUOKA NEXT LIVE@よしもと福岡ダイワファンドラップ劇場(GAG、男性ブランコ、インクルージョン、カーネギー、ザ・ローリングモンキー、太宰、パスタとパスタ、フルハウス、カラマリ、メリコンドル、Å)

4/1 特別公演 お客様に感謝の日 3回目@よしもと福岡ダイワファンドラップ劇場(スーパーマラドーナ、インディアンス、ロングコートダディ、金属バット、ダイノジ、マサル、気になるあの娘、中村圭太、出目金、カラマリ、神速エール、喜喜かいばしら)

4/15 ミュージカル「おとこたち」(作・演出:岩井秀人)@キャナルシティ劇場


4.23 Base Ball Bear『Guitar! Guitar! Drum! Drum! Bass! Bass! 』@福岡DRUM Be-1

4/27 「福岡漢漫才会」@よしもと福岡ダイワファンドラップ劇場(ツートライブ、令和ロマン、ザ・ローリングモンキー、太宰、出目金、パフェ)

5/7 「よしもとE・ZOお笑いライブ」@よしもと福岡ダイワファンドラップ劇場(テンダラー、見取り図、インディアンス、オズワルド、蛙亭、マサル、とらんじっと、中村圭太、ザ・ローリングモンキー、パスタとパスタ)

5.14 UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2023 "Ninth Peel"@福岡サンパレス

5.17 王舟 JAPAN TOUR 2023@いとの森の歯科室(ゲスト:東郷清丸)

5.19,20 CIRCLE’23@海の中道海浜公園(電気グルーヴ、Cornelius 、羊文学、Tempalay、UA、EGO-WRAPPIN’、ハナレグミ、角舘健悟、 SOIL&"PIMP"SESSIONS、畳野彩加 、原田郁子、向井秀徳アコースティック&エレクトリック、落日飛車、君島大空、ムーンライダーズ)

5.26 カネコアヤノHall Tour 2023 ”タオルケットは穏やかな”@福岡市⺠会館 ⼤ホール

6.10 福岡よしもとお笑いライブ@よしもと福岡ダイワファンドラップ劇場(矢野・兵働、銀シャリ、ZAZY、ポートワシントン、令和ロマン、カイキンショウ、気になるあの娘、ザ・ローリングモンキー、太宰、パスタとパスタ)

6.21 Galileo Galilei“Bee and The Whales” Tour 2023"@Zepp Fukuoka

7.2 家主 Live Tour 2023@秘密

7.23 NUMBER SHOT2023@PayPayドーム(WurtS、にしな、レトロリロン、BE:FIRST、SHISHAMO、クリープハイプ、Tele、Lucky Kilimanjaro、YUKI、10-FEET)

8.23 NEOLAND CASE.3 くるり × ザ・クロマニヨンズ@福岡市民会館(オープニングアクト:チョーキューメイ)

9/13 「インディアンス × ランジャタイの国民サイコー!国民サイテー!ライブ!!! in 福岡」@よしもと福岡ダイワファンドラップ劇場

9.17 ナードマグネット × Subway Daydreamの「九州でも解き放つツアー」

9/22 FUKUOKA NEXT LIVE@よしもと福岡ダイワファンドラップ劇場(ダブルヒガシ、Dr.ハインリッヒ、インクルージョン、ザ・ローリングモンキー、中村圭太、とらんじっと、出目金、パスタとパスタ)

9.23 Bilaystocks@BAYSIDE FESTIVAL.2023

9.29 ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour2023『サーフ ブンガク カマクラ』@ Zepp Fukuoka(ゲスト:THEティバ)

9.30 K-PROライブin福岡@福岡市民会館 小ホール(キュウ、ストレッチ―ズ、ママタルト、まんじゅう大帝国、さすらいラビー、ゼンモンキー、怪奇!YesどんぐりRPG、青色1号)

10.7 ロングコートダディと男性ブランコの「美味しいぶどう」@よしもと福岡ダイワファンドラップ劇場

10.21 カベポスター×フースーヤ×タイムキーパー「conchichi in Fukuoka」@よしもと福岡ダイワファンドラップ劇場

10.26 かいばしら寄席@よしもと福岡ダイワファンドラップ劇場(喜喜かいばしら、デルマパンゲ、シンクロニシティ、パスタとパスタ、花柄ブーツ、パゴス)

10.28 パスピエ TOUR 2023『ア・直・色』@福岡DRUM Be-1

11.3 UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2023 “Ninth Peel”next @ Zepp Fukuoka

11.5 マカロニえんぴつ『マカロックツアー vol.16』@マリンメッセ福岡

11.18 よしもとお笑いライブ@よしもと福岡ダイワファンドラップ劇場(笑い飯、こがけん、囲碁将棋、ダイタク、ゆにばーす、令和ロマン、ダイノジ、サカイスト、中村圭太、かば鴉、出目金、花柄ブーツ、パゴス)

11.19  the pillows「LOSTMAN GO TO CITY 2023-2024」@福岡DRUM LOGOS

11.25 金属バット×デルマパンゲ「よしもと大喜利ライブ」(ゲスト:大自然)@よしもと福岡ダイワファンドラップ劇場

12.3 BE FES!! 2023@UNITEDLAB福岡(Chili Beans.、OKAMOTO’S、Daichi Yamamoto、STUTS)

12.9 ケビンス × 令和ロマン ツーマンライブ「38サイト」@よしもと福岡ダイワファンドラップ劇場

12.23 「crazy night FUKUOKA」@秘密(虹の黄昏、モダンタイムス、 4000年に一度咲く金指、元祖いちごちゃん、牛女、バッドナイス常田、ムラムラタムラ、日本クレール、老害マックス、忘れる。)



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