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映画のこと

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映画愛を語る時、映画レビューなど
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君たちはどう生きるか 久しぶりの映画レビュー

なんと夢のある作品のなのだろう。 82歳の宮崎駿と、2歳の宮崎駿が、一緒に制作したかのような作品。 この映画の一部切り取っても、この映画を表現することはできない。 前情報無しの公開は、必至だったかもしれません。 見終わった後残る嬉しさ。 自由であることの嬉しさ。 解き放たれた時空というのは、全てのクリエーターが行きつく概念なのかもしれない。 2001年宇宙の旅(キューブリックさん)、インターステラー(ノーランさん)、メッセージ(ドゥニさん) そして本作品。 人間は

無人島に持っていきたい映画

いい映画はたくさんありますが、 無人島に持って行くなら必須な何度も観たい映画というのは、実はあまり有りません。 素晴らしいと思っても、一度だけでいい、という映画の方が多いかも知れません。何度も観たいと思わせる映画との出会いはとても貴重です。 昔観た映画でお気に入りは何個かありましたが、 最近は見つからず、映画への新鮮な感覚が失われたのかもしれない、、 と心配になっていましたが、、 出会いました。 一つ目は 『ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから』 ジャ

映画は短い。

幼い頃から映画に魅了されてきた。 小説は全く読まなかった。 映画は長い。 長い映画を観られる私はイケてる。 と幼い頃、思っていたが 誰かの人生や物語を詰め込み、 視聴者に何らかの感慨を持たせるという作業が2時間というのは、 短すぎるくらいだ。 映画を何回かに分けて観る人はいないだろう。 映画は一気に観るものだ。 一気に観るために、短く作られている。 対して小説は、連続ドラマに近いと思う。 一挙に読み切る人も中には居るのかもしれないが、 読み慣れない私

スカーレット・オハラ

スカーレット・オハラが嫌いな人も居るだろう。 私は好きです。 スカーレットの魅力は「強さ」。 その強さに、皆が引き寄せられ、彼女は愛されるのだ。 「もう2度と飢えに泣きません」 と立ちがる1部のラストには心震える。 『風と共に去りぬ』 80年も前の映画とは思えない。 南北戦争を背景に、南部に住む女性の栄華・没落・再生。 戦争の後に続くのは、普遍的な愛と向き合う苦難。 どんな時にも全力で立ち向かうスカーレットは本当にかっこいい。 人はまず、生きなければいけ