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君たちはどう生きるか 久しぶりの映画レビュー

なんと夢のある作品のなのだろう。
82歳の宮崎駿と、2歳の宮崎駿が、一緒に制作したかのような作品。

この映画の一部切り取っても、この映画を表現することはできない。
前情報無しの公開は、必至だったかもしれません。

見終わった後残る嬉しさ。
自由であることの嬉しさ。


解き放たれた時空というのは、全てのクリエーターが行きつく概念なのかもしれない。

2001年宇宙の旅(キューブリックさん)、インターステラー(ノーランさん)、メッセージ(ドゥニさん)

そして本作品。


人間は時間に縛られすぎている生き物だ。
時間に縛られて、生き急いで、人と争い、死ぬのを恐れて、、

生物の中である意味1番脆弱なのかもしれない。


君たちはどう生きるか、
正解などない、自分で選択するだけ。

私にとってこの作品の細かな考察は意味がない。夜見る夢の意味をわざわざ考える意味がないのと一緒で、想像の世界は辻褄など合わせなくて良いのだから。

好奇心のまま突き進むことを、子供にも大人にも許してくれる。

答えばかり求める大人達には(自分も含)
自分で考えなさいと言いたい。
そして子供達こそこの映画を何の気なく見られるのではなかろうか。

かつて意味も分からず観ていた、ナウシカ、天空の城ラピュタ、トトロ。
意味などどうでも良くて、その世界観だけで何度も観たのだ。
そして絶大なる影響を受け、好きなシーンが記憶に刻み込まれている。

カオスなのに、勢いがあって、まとまりがあって、若々しくて。
我が子にはやはり、ジブリを観て育って欲しい。


アフターコロナにありがたい一本でした。
想像のおももくまま、まずは進んでみよう。

SHAR

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