インドのハイデラバードのペット事情
ハイデラバードのペット事業について知りたいと言うファンの方がおられたので、ハイデラバード滞在記の詳細編としてペット事情をまとめてみようと思う。笑
では、ペット編どうぞ
〜目次〜
1、ハイデラバードのペット価値観
2、ペット市場の今後の予想
3、犬、猫以外の動物について
ではまず
1、ハイデラバードのインド人のペット価値観について
半年間ハイデラバードに住に住んで、実際、いろんな人の行動を注意深く観察してきたが、インド人のペットや動物に関する価値観は日本人とえらい違うと感じることが多かった。
まず、そう思う理由は何点かあるので上げていこうと思う。
理由1
基本的に放任主義
まず、基本インド人は動物に関しては全く無関心に近い。
もう我返さずである。
街中や道端にいるわんちゃん、猫ちゃんがいても基本は撫でることもなく、普通に動物と人間は別々で精一杯人生を生きている感じ。
常にわんちゃん、猫ちゃんはお腹をすかせて、出店の近くでご飯を待っているイメージで、その日暮らしを続けている完全に野生の動物です。
なので、日本のワンちゃんや猫ちゃんとは全く別物と思ってもらっていいと思う。
それくらい野生。
ゆえに強靭な精神力と素晴らしい危険察知能力をお持ちです。
狂犬病などにの予防注射は受けていないので実際、どんな病気を持っているのかわからないので容易に触ることはお勧めしません。
なので動物好きの人は結構、気をつけましょう。
もし、変に干渉すると噛まれてしまい......後は想像にお任せします
そう言う状況なので、基本的に日常において犬と猫と人間は別々に生きております。
ただ、ここからがインドの面白いところでイレギュラーが存在することがある。
例)住んでいる家に勝手に番犬として生活し始める
一切、住人はリードもつけないし、餌もあげないのにも関わらず、ワンちゃんはある一定の間隔でそれぞれの家やアパートに専属の番犬として生活し始めるケースが多くあった。
自立心が凄いの一言。
なので、自分の縄張りの近くに入ってきた犬ちゃん通しはよく追いかけこっして、ある意味人間通しの抗争より怖い、病気蔓延可能性ファイトを日々行なっているのがハイデラバードでした。
そんな行動に対して住民は特に干渉することもなく、安全だと思った犬にはたまに撫でたり、食べ物のあまりモンが出たりしたらぽいっと道に投げて施しを与えたりする程度である。
なかなかインド人も厳しいのだがたまにデレるのである。
*ひとつ驚いたことがあり、最近野生の野良犬に去勢する動きが出てきており、これからも増えるだろうという有意義な友人の情報を聞き愛動物家としては少しインドのデレに安心した部分があった。
理由2、ペットにすると言う概念がまだあまり浸透していない
実際のところ、驚くことにハイデラバードではペットとして犬ちゃんなどを買っている家庭ももちろん一定数存在する。
チワワみたいな子やゴールデンレトリバーみたいな子、謎の大型ミックス犬などをリードをつけて街中を歩いている光景も三日に一回くらいの頻度で見た。
ただ、傾向としてペットを飼っている家庭は一般的に富裕層である。
驚くことに友人に聞くと10人に10人が”ちゃんとしたペットを飼っている家庭は富裕層”と答える。
そもそもこれは当たり前で貧富の激しいインドでは自分の家庭を支えるために必死で生活している層が多い中で、
ペットを飼って世話をしてそれプラスワンちゃんの食費まで出す家庭がどれだけいるかを想像すると納得すると思う。
要するにまだまだペット大国である日本の水準に達するにはまだまだ時間がかかるのです。(日本は間違いなく世界有数のペット大国)
ただしかし、面白いことにハイデラバードでもペット事情に徐々に徐々に変わってきているのです。
2、ペット市場の今後の予想
最近、ペットブームの序章が始まっていると感じたのはYoutubeでのpedigree(ペディグリー)の広告の多さです。
Youtubeを見てるとやたらにpedigree(ペディグリー)の広告動画が流れて、ペットの食事は健康的なものに!というメッセージを生えず発信し、インド人の一般的なペットに関する感覚をリノベーションしようとしている動きが見えたのだ。
また、街にはちょくちょくペット用品を売っているショップがちょびちょび増えてきており、少しずつペットブームが増えてきている。
個人的な仮説としては、まずハイデラバードの人たちはマズローの5大欲求を急速な勢いで埋めてきており、第1段階の生理的欲求、第2段階の安全欲求、第3段階の社会的欲求の全てが財政的余裕とともに埋まってきている層が増えてきている。
その段階たちの人が徐々に”ペット”と言うものをステイタスのように感じてきはじめたのが今のハイデラバードのような気がしている。
(ペットを買える余裕が出てきた層が増えたかなと)
なので、今この時期に狙えうるペット関連サービスとしては、月間ペット関連商品配達サービス(BarkBox)、ペットに特化したキュレーションメディア(日本のpecoみたいな)などは面白いし、インド人の性格と合まって伸びるかもしれないと思う。
*ただ、ペットの散歩代行サービスのWagとかはまだ少し先の段階であるように思う。将来的にはいいかもと!
https://www.barkbox.com/
https://peco-japan.com/
ハイデラバードのインド人は基本メンドくさがりだし、家にいることが多いのでサブスク型で商品が届くのは結構気に入ってユーザーは伸びると思うし(フードサービスの利用頻度と日常生活、気候の暑さなどから察するにあまり動きたくないインド人は多いので)、動画が非常に好きな国民なので一定数のPV数を必ず持つ ”動物系動画” × ”動画大好き国民性” × ”ペットブームの兆し”の掛け合わせも面白いのかなと思う。
生体販売に関しては下記のURLから分かる通りワンちゃんを購入したり、また違うサイトでは生体販売ではなく受け入れといった形でワンちゃんを提供しているところもあり、ここに関しては日本に近いイメージを持った。
https://www.sulekha.com/pet-adoption-services/hyderabad
https://www.thepetcare.in/
https://dogzadda.com/
また、いろいろ調べてみるとハイデラバードにはペットショップ以外にもドックカフェなどが数点あり、それに加えてHPからペット用のフードを注文できるようなサービスも一部導入していた。(さすがフードデリバリー大国)
徐々にペットブームが広がっていく匂いが…..
https://www.sulekha.com/pet-adoption-services/hyderabad
https://www.zomato.com/hyderabad/the-pet-cafe-banjara-hills/info
ただし、これらの予想は個人の見解なのでほどほどに参考を…笑
3、犬、猫以外の動物について
基本、猫はあまり見かけないのだが、インドには犬以外にもたくさん動物はいる。
まるで毎日動物園。
まず、牛。
これは神様と考えているインド人はたくさんいるので基本放し飼いのほったらかし。放任主義。
普通に街にいるので結構怖い....
(靴食べようとして怒られた後の顔)
続いて水牛。
角あってめちゃくちゃでかいので、下手に手を出さないほうがいい。
殺されます。四捨五入したら恐竜です。
そして、豚と猪。
この両者はたまに家族ずれで見かけることがあり、ゴミ溜まり場や山に結構いるイメージがある。
食べ物にしか興味がないので干渉はしてこないが、猪の両親は結構でかいので距離をキープしないと足元すくわれるので注意。
次にリス。
稀少性が高いレアポケモン。
日本のシマリスのようにふかふかした尻尾を持ってはおらず、ガッサガサのしなびた細い尻尾と毛並みの悪いイメージがあるインドのリス。
ただ、動きと目のクリクリ感は全く一緒なので唯一の癒しになる。
そして最後にラクダさん。
伝説のポケモン。
インド人は幼少期から一種の体験としてラクダに乗っているのだが、外国人の僕としてはなかなかレアな体験だったのですぐに乗らせてもらった。
値段は50ルピーくらいで乗れるが、普通にぼったくられるので、交渉はインド人の友達にお願いしましょう。
案外、馬より高いので怖いです。
(乗る前と乗った後の態度が天と地ほど差があってびっくり。乗る前50ルピー、乗った後に1000ルピーと言われたのでとりあえず言っておいた。I can’t understand English)
ざっくりとインドのペット関係や動物関係に関してまとめてきたが、どうだっただろうか?
こらからインド全体において間違いなく富裕層から順にペットブームが普及すると思われる。
また平行して貧富の差はどんどん広がっているので、富裕層も拡大し、そこにビジネスチャンスなども生まれると容易に推測できる。(日本や中国と同じように..)
ただし、これはあくまでハイデラバードで得た経験から推測されるものであり、デリーやグルガオン、バンガロールなどは別の動きを見せているかもしれない。
というのもインドは一つの州が国くらい大きい。
なので文化も言語も人々の性格も週によって大きく異なり、ペットや動物に関しての考え方が少し異なる可能性も大きくある。
ただ、総論としてまだまだ日本人のペットや動物に対する接し方、考え方と比べるとハイデラバードの人々はまだまだ浅く、ペットに対しての深い愛情や家族の一員である認識といった今日の日本人的な考え方にはまだ到底及んでいない。
これから平均所得が上がっていく層からまずは考え方が欧米、日本寄りになるにつれ、ペットブームも比例して拡大していくだろう。
なので人口14億人の国の人々の動物共生文化がどのように変わっていくかを観察していくこととしてこのまとめを終わろうと思う。
では!
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