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自分は本当は平気じゃないと気づいた話

こんにちは、ショーンです。

少し前の私は

  • 離婚

  • 海外転勤

  • セクシャリティの悩み

のストレスが重なって、瀕死状態でした。
(私の過去の出来事はこれから少しずつ整理して書いていきます)

這いつくばりながらなんとか新しい仕事や生活に慣れていくと、次第に何もする気力が起きない時間が増えていきました。

何をする気にもなれず、ベッドで横になってボーッとしたりスマホいじっていることもありました。

その一方で脳は常に何かを考えていて、過去の出来事がフラッシュバックしたり、将来が不安になって絶望したり。
すべてを記憶して思考する自分の脳を、リセットしたくて仕方ありませんでした。

何かにすがりたい、支えがないと倒れそうな状態でした。


今思い返すと、「よく生きてたな」と思います。

タイムスリップして、当時の自分を抱きしめてあげたい、頭ヨシヨシしてあげたい。文章にするとキモいんですが、マジなのです。

今もまだ悩みは消えていないですし全然大丈夫じゃないのですが、最近は心から笑えることも増えてきたように思います。

noteを始めて自分の気持ちを言語化できるようになったのも、大きな進歩です。

そんな今の自分が当時の自分に教えてあげたいこと。それは、

自分は本当は平気じゃないんだよ

ということです。


私は昔から

「打たれ強い」
「忍耐強い」
「メンタル強い」
「ストレス耐性ある」

と言われてきました。

部活の先輩の理不尽な仕打ちや、上司のパワハラまがいの指導も、内なる反骨精神で立ち向かってきました。

社会人になってしばらくは、ドラマ「半沢直樹」の影響で「倍返しだ!」が(心の中の)口癖でした。

へこむ素振りは一切見せませんでしたし、そんな私は周りから見るとどんな状況でも「平気」に見えたようです。


だから、自分はどんな時も大丈夫だと思っていました。

色んな悩みも、どうなるかは分からないけれど、どうにかなると思っていました。なぜなら今までどうにかなってきたからです。

それに、自分のメンタルが折れていることを認めたくありませんでした。
これまでメンタルの強さを長所としてきたのに、それが失われたら自分の価値が失われてしまう気がしましたし、少しでも認めたら深い闇に落ちてしまいそうで怖かったのです。

しかし、前述のとおり明らかにメンタルに力が入らなくなっていきました。

それで初めて自分のメンタルはボロボロなんだと気がついたのです。

「これはヤバい」
「このままだと自分が壊れる」

そう思った私は、はじめて「オンラインカウンセリング」を利用しました。

重い悩みを相談できる友達はいないし、両親には心配かけたくないし、兄弟はそれほど仲良くない。会社の人にもプライベートなことは話したくない。

そんな私は外部のカウンセリングを使うほかありませんでした。

今思うと、

  • 自分のメンタル不調の事実を認めたこと

  • 他人に頼る選択ができたこと

この2点は本当に良かった。一人で壊れなくて心からよかったと思います。

タイムスリップして、当時の自分に「よくできました〜」と花丸をあげたいくらいです。


カウンセラーの方に私の状況を説明したところ、まずは睡眠や食事などの基本的な生活が送れているかを確認されました。

その後、自己肯定感を育んでレジリエンス(精神的な回復力)を身につけるために、今まで他人に言われたことのある自分の強みを振り返るように提案されました。

私は自身の強みとして、「親切丁寧」「適応力がある」などに加えて、「打たれ強い」「ストレス耐性ある」といったことをお伝えしました。

それに対するカウンセラーのお答えがこちら。

内容から、かなり気を使われて生活されてますね。素晴らしい一方で、ストレスが溜まりやすいかもしれません。他人からストレス耐性があると思われることは、それぐらい他人に自分の感情を出してないのかもしれませんね。

私にとって、とても衝撃的な回答でした。

なぜなら、私は自分のことを「気がつかえない」人間だとずっと思っていたからです。

社会人になりたての頃、当時の上司に「お前は本当に気がつかえない」と言われました。飲み会の作法とかそういったことだったと思います。

元パートナーにも「気がつかえない」「優しさが足りない」と言われたことがあります。

それらはあくまで、マナーがなっていなかった、相手を思う気持ちが足りなかったということであって、私が「気をつかっていない」訳ではなかったのです。

逆に気をつかっていたのです。ただ、私にとっての「気をつかう」は相手への思いやりとかそういう素敵なものではなく、周囲の目や存在に臆病であること、他人に自分の感情を見せずに自分を隠して守る手段でした。

人生を振り返っても、自分の本当の感情を誰かに吐露することは、数えるほどしか思い当たりません。

理由は自分でもよく分かりませんが、
昔いじめられた経験から感情を出さずに自らを防衛しようとしていたのか、
セクシャリティの悩みから本当の自分を晒して嫌われたくないと思っていたのか、
人と本気でぶつかって上手くいかずに挫折したり弱い自分を他人に見せて下に見られたくないというプライドだったのか、
すべてが織り混ざって黒い渦になっていたような気もします。


結局、私が「打たれ強い」「ストレス耐性ある」と言われていたのは、自分の感情を出さないから「平気」に見えていただけだったのです。

「親切丁寧」「適応力がある」という強みも、人や環境に対する負の感情を自分の中にしまい込んでいるからこそ、でした。

もちろん自分の良いところを否定するつもりはないです。

単に、自分が感情を溜め込みやすい気質であることや、それにより心の状態が悪くなっても周囲に気付かれにくいことを、自分の特性として理解したということなのです。

そんな私ですから、「自分は本当は平気じゃないんだよ」と自分自身に逐一声をかけてあげる必要があります。

そして、心の変化があった時は早めに休憩したり意識的に癒しを取り入れなければなりません。

あとは、他人にも目を向ける余裕があるのであれば、「平気そうに見えるあの人も実は平気じゃないかもしれない」ということも思い至りたい。

なんだか綺麗事くさくなってしまいましたが、現在地の自分の本音です。

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