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黄色い川


初詣をした日に見た夢
キラキラと黄色に輝く穏やかな流れの川を
足をつけても足の甲が隠れるくらいの浅さを
歩いて下っている
はしゃぐ
眩しい光の先に笑いかける
とても幸福に満ちた気持ち



noteをはじめた時から幾年か経ち、久しぶりに会った友達からの、もう書かないの?の言葉に背中を押された気がする。
負けず嫌いで見栄っ張りだったあの頃から少し歳をとって、自分でも丸くなったと思うし、「負けて勝つ」のいい塩梅を手に入れたあたしは先日28歳になった。
数字だけ見るとちょびっと大人だな〜なんて
駅からの帰り道、雨上がりの街の風に吹かれながら。



どう?18歳の自分が思い描いてた28歳だった?


誕生日の午後、木陰で座って話をする彼から聞かれたので、10年前の自分に思いを巡らす数秒間。


うん!思い描いてた28歳かも!


好きなものを食べ、好きなものを見、
好きな音楽を聴き、好きな服を着る
その時の自分がカッコいいと思う自分でいたい
自分を大事にするのと同じくらい、そばにいてくれる好きな人たちを大事にできる大人でいたい
そんな事を考えていたのを思い出した。
あながち悪くないじゃん。


今のあたしが幸福を感じられているのは、紛れもなく周りにいてくれる人たちのおかげだ。
どんな瞬間も認め、時には叱り、尊敬と愛を伝えてくれる人たち。
病める時も健やかなる時もだなんて笑っちゃうけど、どんな状況だって、そばにいなくたって、胸を張って自信を持って味方だと言える人たち。
出会ってくれてありがとう。
もう28歳だけど、まだまだ28歳。
シワが増えて、腰が曲がって、耳が遠くなっても、くだらないことで笑ってバカやって、ウチらは最高だわ〜〜って称え合っていく生き方をしたい。(もしこれ読んでたら、どうぞ今後ともよろしくお願いしますね)



それと、10年前から相変わらずな部分もあるのは確か。でも、ありがたいことに良いも悪いもたくさんの価値観に触れ、自分を怒ったり許したりしながら過ごしてきたことで、頑なだった部分が28歳で変化しているのを感じる。
大きな変化かもしれない。
彼の存在。


友達たちに感じるのと同じような、少し先の未来にもそっくりそのまま存在しているだろうと思える安心感。
あたしのことはあたしが幸せにするけど、あなたとだったらもっと幸せ。2人でいたらこの先もっと楽しいよ。あなたの幸福の一部になりたい。
そんな風に思っている自分に驚いた。


結婚願望ある?


だなんて質問に、少し照れてしまって上手く答えられた記憶がないのは、しまったしまった。
いつもふざけて笑ってばかりだから、急に綺麗なお顔で真面目に聞かれるとドキッとするよ。


あなたとだったらしたいと思う。


そう伝えたはずなんだけど、記憶に相違はないですか?来月の大安吉日にでも届を出しに行きますか?


自分との約束としてピアスを開けた。
あたしはあたしの人生を生きる。
あたしはあたしを幸せにする。
そんなこんなな想いはあるけれど、
自分のことを楽しませて愛していこう。


夢で見た光景に感じた気持ち。
28歳スタートだ。

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