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littel woman/思い出した自分


ストーリーオブマイライフ


4姉妹の次女ジョー
自分の書いた物語を出版社に持ち込んだ帰り、駆け足でニューヨークの街を行く彼女の映像がとても清々しい始まり。
4姉妹の少女時代を懐かしく愛おしく描いていて素敵という言葉だけでは稚拙かもしれないけれど、羨ましくなってしまうほどだった。
テディとジョーのじゃれ合うような関係性に、胸が締め付けられる。どうしてそんなにも美しいのか。
若いというのはそれだけで、どんな間違いや選択も儚く尊いもののように感じる。
いつだって後悔はつきもので、戻りたい過去には戻れないし、知りたい未来は知れない。
それでも受け入れ、乗り越えるのが生きることなのかも知れない。

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女であることが 悔しかった 惨めだった 怒っていた


どうして女は結婚することが幸せだとされるのか?
結婚したいと、子どもが欲しいと思わない女は出来損ないなのか?
恋愛のその先に、結婚や出産が当然のように待ち構えている。周囲から望まれている。
あたしはきっと結婚しないと思っていた。大学生になり、社会人になり、一層それらについて自分に置き換えて考えることが増えた。
やりたい事や望んだ仕事、こうなりたいという夢、お金の使い道、生きたい姿
諦めなければいけないのは全部女の役割なのか。


東京に就職すると決めた時、付き合っていた彼とは日本半分ほどの遠距離恋愛になることが決まった。
距離も時間もへっちゃらな気がした。
それでも1年ほど付き合い、話し合いの結果別れることになってしまった。
あたしが仕事を辞めるタイミングと一緒だった。
"仕事を辞めるなら帰ってきて欲しい。帰ってきて結婚しよう。"
どうして結婚するならあたしが東京から地元に帰らなきゃ行けないのか?彼の方が東京に来てはだめなのか?結婚したら一緒に住まないといけないのか?住む所が別ではだめなのか?
結婚するならこの人だろうかと、薄っすら思っていたけれど、それを選ばなかった自分。

世の中の多くの人が望む、普通の幸せ。
こうあるべきとされる女の姿。
もういっそのこと流されてしまいたいとも思った。
それでも東京に残ると決めた。
後悔はしていない。
けれど、その後に付き合った人たちとの普通の幸せを思い描いてしまう自分がいた。
この人となら不幸になっても構わないと思うこともあった。


結婚が女の幸せの全てとは思わないだけど、どうしようもなく寂しいの

劇中で彼女が言う台詞が刺さる。


"あなたらしく生きればいい"
そう、忘れていた。幸せを天秤にかけた自分。
これさえあればいいと思えていた気持ち。
これさえあればいいと思えるものを増やしていこう。
そっと大事にしよう。
愛されたいと思ってしまうけど、愛したいと思うのがきっと愛だ。
女であることと自分の望む未来はなんなのか、これからも向き合っていこう。
考えすぎだと笑われても、自分を幸せにできるのはあたししかいないから。


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