見出し画像

自分軸を大切に

最近読んだ本と映画の話。

どう生きるかつらかったときの話をしよう/野口聡一

宇宙飛行士の野口聡一さんが書かれた本です。
帯には、以下の一文が書かれていました。

自分の価値やアイデンティティを社会や会社、周囲に決めさせてはいけない

輝かしい経歴を持つ著者ですが、色々と悩まれていたようです。
その原因は、「他者の価値観や評価を軸にしていたこと」でした。

あれだけ注目を浴びてしまうと、周囲を気にしてしまうのも無理はないのかもしれないですね。
本には、自分一人で自分のアイデンティティを築くことの大切さが語られていました。

PERFECT DAYS

役所広司主演の映画。
主人公は、風呂も無いようなボロアパートに一人暮らし。
仕事は公衆トイレの清掃員で、夜明け前から仕事に向かい、仕事が終ったら風呂入って、酒のんで、寝る。

これだけ聞くと、つまらない人生を想像してしまうかもしれませんが、この主人公は一日一日を噛み締めながら充実した日々を過ごしているように見えました。

もし、主人公が「他者軸」の人間なら、自分の境遇に対して、卑屈になって暗い表情をしていたんだろうな、と想像してしまいます。

逆に言えば、同じ環境であっても「自分軸」で生きていれば、充実感を得られる。
この主人公は、「自分軸」で生きる人のお手本のようでした。

今度は今度。今は今。

劇中で、主人公と姪っ子がチャリに乗りながら口ずさんでいた言葉です。

木漏れ日の写真を撮るのが好きな主人公。
木漏れ日は、太陽と木々が織り成すその瞬間だけのもので、同じものは一つもありません。
(エンドロール後にも触れられています。)

日々もそれと同じで、同じ日なんて一日もない。
端から見ればルーティーンな日々であっても、一日一日を楽しむことができるかは本人の捉え方次第だなと思いました。


この記事が参加している募集

読書感想文

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?