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バランスと蝋燭

昨日、北鎌倉の喫茶ミンカさんで、河合悠さんの「蝋燭を作るワークショップ」に参加してきました。
その話はあとで書くとして、ここ最近の話から始めます。

実はこのところ体調が優れず(ま、年中そんなことを言っているんですが)先週は会社を3連休したりしてました。
すると、1年休職した時に忘れたはずの罪悪感「ちゃんと働かないとダメだ」がむくむくと出てきました。
手放したと思っていたものと再度向きあうのはキツイものがありますが、上司から来た

「休む勇気も必要ですよ」

というメールに「はっ!」としました。
また同じ罪悪感を持っていたわ!って。
自分を責めているその最中には気づかないものなんですよね。
わたしの場合は、誰かの一言やふと目にした文章などで気づくきっかけをもらえることが多いので、「自分一人でどうにかしてやる」みたいな考えは捨てました。その考えはイコール「わたしのことなんて誰もわかってくれない」という高慢な思いにも繋がっていると思うのです。

一人で解決できることは素晴らしいことなのかもしれないけれど、人を排除せずに謙虚な気持ちで接していけたらいいなと思っています。繊細な人ってどうも人を排除してしまうところがあるんですよね。自分が傷つきたくないからなんですが(わたしもそうでしたのでよーく分かります)。

「自分のことを救えるのは自分しかいない」

というのは、もちろん正しいと思っています。まずは自分を救うこと。癒すことの大切さも分かっています。でも、それを頑なに信じるあまりに他人をちょっとしたことで排除していくことは、結局は自分に返ってくることに繋がっているような気がしています。
難しいんですけれど、結局はバランスなのかなぁと思っています。

で、そんなことを思った水星逆行中でしたが、今度は土星が逆行しているんですって?(笑)
まぁ、あまり気負わずに、揺れ動くのが人間の心だからーくらいの気持ちで過ごせていけたらいいなぁと思っています。

さてさて、前置きが長くなりましたけど(前置きだったんかーい)河合悠さんのキャンドルWSのお話です。

あなたが見ている景色を他人が見ているとは限らない

蛍光灯や白熱灯が部屋を隅々まで照らすのと違い、蝋燭は揺らめき、陰影を作ります。今、蝋燭は生活に必要不可欠なものではありません。そうでないからこそ、なんで作るのか?悠さんはそういうことを考えながら制作されている作家さんです。
そして、とても一言では言い表せない色と質感のろうそくを作るんですよね。(ホームページにもありますが、ぜひ実物を手に取って見て欲しいです)

今回、どんな色の蝋燭にするのか、レシピをまず考えました(ちぎり絵!)

そして、それを元に色を作ってすぐに型に流し込むのですが、流し込む時間が非常に素早くちゃっちゃとやるんですよ。

時間的には、レシピ(ちぎり絵)がメインと言っても過言ではないそうです。その自分がイメージしたものをダンボールの筒の中でどこまで再現できるのか?(中が見えないので想像の世界です)というのが、このキャンドル作りの難しくも楽しいところです。

わたしは下からピンク、黄緑、緑、ブルー、白という風にしました。
桜の季節が終わって、新緑の季節になり、海と白い雲の季節が来る。
鎌倉だったからでしょうか、そんなことを思いながらレシピを作っていました。

で、実際色を作って流し込むのは悠さんに手伝ってもらいながら、ちゃっちゃとやりまして(このちゃっちゃとやる感じも潔くて楽しかった)
固まるまでに1日かかるそうなので、お店で預かってもらっています。

自分不器用なので、あまりこういうWSって参加しないんです。でも今回やりたい!という思いがとても強くて、何だろうなって思っていました。

そして、色を作るということをやっているときに、水星逆行中に考えていた、他者をむやみに排除しないこと、結局はバランス、ということの全てがあるような気がしたんです。

夕焼けが美しいのは色々な色があるから。そしてそのバランスが人間の及ばないものだから。
キャンドルの色を選ぶときも、こういうイメージというのはあっても最終的にどうなるかはわからない。
ダンボールの筒の中で、ちょっとした振動や、ロウを流すタイミングによって変わる。製作者の意図が及ばない部分がありました。
そして、蝋燭を灯す世界で見える景色は、わたしとあなたではきっと違う。でも、違うからといって駄目なわけではない。
会場となった喫茶ミンカの日が暮れた時にわたしに見せた昼間とは違うノスタルジックな違う雰囲気もまた、美しいものでした。

(ちょっと食べちゃったけど、喫茶ミンカさんの蒸しパンとチャイ)

夜の気配に満ちた店内の本棚

わたしにとって、このWSは

心の中で考えていたことを自らの手で実感する

そういうことのためのWSだったのです。

長かった前置きが少しは繋がったかしら・・・。
いつもは心の中のことを文章にしてまとめることが多いですが、こういった形で何かを作ることで実感することになったのは新しい経験でした。
「不器用だから」と遠慮するのではなく、自分のやってみたいことはどんどん挑戦してやってみようと思いました。

このWSのおかげでずっとSNSだけで繋がっていた方とお会いすることもできましたしね!

さてさて、長くなりましたが、まだ完成品を見ておりません。
今度Instagramに載せますので、ぜひ見に来てくださいね。

最後まで読んでくれて、ありがとう!
では、また!






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