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大和は国のまほろば

「まほろば」とは「すんばらしい場所、すんばらしく住みやすい場所」という古語です。
(なぜか「過保護のカホコ」風。見てる人にだけわかる)

タイトルにした「大和は国のまほろば」は倭建命(ヤマトタケル)の望郷の歌の冒頭です。

大和(やまと)は国の真秀(まほ)ろば 畳(たた)なづく青垣 山籠れる 大和しうるはし 
(やまとは くにのまほろば たたなづく あをかき やまごもれる やまとし うるはし)

(訳)大和は国の中で一番素晴らしい場所です。幾重にもかさなりあった青い垣根のような山々。その山々にかこまれた大和はほんとうに美しい場所です。

倭建命は故郷を離れ、戦いに疲れ、病をえて現在の三重県で亡くなります。
そんな中、故郷大和の美しい景色を想って歌いました。

広がる平地、遠くに見える青々とした山、季節は初夏でしょうか、わたしたちも目をつむると容易にその光景が目に浮かびます。
みんなの故郷の風景とも呼べる景色がそこにはあります。

実は飛鳥・藤原は、『「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」を世界遺産に』ということで、世界遺産登録を目指して奈良県、橿原市、桜井市、明日香村からなる登録推進協議会が活動をしているそうです。

飛鳥時代は、「万葉集」「古事記」「日本書紀」の編纂がされた時期で、藤原宮跡からも見渡せる大和三山は「万葉集」に多く登場します。
当時を偲ばせる風景がいまも目の前に広がっているなんて、本当に貴重なことではないでしょうか。

最後まで読んでくれてありがとう!
では、また!


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