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ベビママヨガで感じた、子連れ外出に対する考え方の違い(中国とドイツ)

生後3ヶ月から週2程度、我が子と共にヨガクラスに通っています。

一つは駐在員ファミリーの拠り所となっている英語のヨガスタジオで先生はドイツ人、もう一つは中国人に人気のヨガスタジオで先生は中国人。

通い始めてまだ1ヶ月なので結論づけはできないですが、今感じている両者の違いを綴ってみようと思います。



ママのためのサードプレイス感が強い、ドイツ人の先生率いるヨガクラス

こちらのクラスではなぜか参加者もドイツ人が多いです。先生は、ドイツ人コミュニティで特別に呼びかけをしているわけではないそうなのですが、なぜか不思議と集まるらしい。

「ドイツでは、子連れで参加できるアクティビティがたくさんあるから、外に出ていくママ達が多いわよね」

そんな風に先生は話していて、ヨガをすること以上に、子連れで外に出て他のママたちと交流する、が目的なのだと話していて感じます。

先生は、ママ達の産後の身体をよく見てアドバイスするというよりは、ママ達がこの時間のアクティビティに参加できるよう、最大限協力する的なスタンス。(最もこれは私が受けている先生の個人的なスタイルなのかもしれません。)

床にゴロンと寝ている赤ちゃんが泣いてヨガに参加できなくなると、先生が代わりに抱っこしに来てくれて、「ママは身体を動かしてていいよ」とサポートしてくれます。こんなにも温かい空間があったなんて!身体だけでなく心もめちゃくちゃほっこりします。

初参加の際には、ママ友から、「このクラスに毎週参加することで子連れ外出に対する自信がついてきたの。来週もぜひおいでね!」という感じで励まされました。こうやってお互いに支え合えるコミュニティがあるのも嬉しいな、と思います。


赤ちゃんは泣いて当たり前、カオスが当たり前な欧米式

いつも大体3-6人の赤ちゃんが集まるクラス。まあ常にどこかの赤ちゃんは泣いていて、とても騒がしいです。1時間のヨガクラスは、0歳児には退屈なのでしょう。ただそれゆえか、我が子が泣いても申し訳ない気持ちにはなりません。みんな泣くのが当たり前、の前提に立っている感じが、私としてはとても心地が良いです。

ただ気になるのは、ハイハイが始まった赤ちゃんも参加OKとしている点。特にベビーヨガは、ねんね期に最適で、赤ちゃんが動き出すとてんやわんや。月齢の上限があるクラスも多いのです。

しかし、このクラスは、良くも悪くもママ達が息抜きできることを第一にしています。ハイハイができるようになった赤ちゃんは、ねんねしている他の赤ちゃんに興味津々。高速ハイハイで近づいたかと思うと、顔をペシっと叩いたりするので、この点はまじ勘弁…と思いました。もっとも、ハイハイする赤ちゃんのママは、必死で追いかけまわしているので、そこに協力して他のママ達も、ハイハイの赤ちゃんが来たらガードする、とすれば良いだけの話なのですが。初めて参加した時は、よその子を勝手に止めてもいいものか、ドギマギしました。

また、赤ちゃんにとって1時間は長いといえど、最大限コンディションを合わせて参加している私。次のねんねまでの時間、授乳までの時間を逆算して参加しています。参加するという目的のためだけにまあ神経は使っていて、帰ってくるとどっと疲れますが、まあたかだか1時間なので調整は不可能ではないです。

しかし、たった1時間とはいえ、ヨガクラスの途中で授乳を始めるママが毎度必ずいます(というか半分くらいのママがしている)。ミルクのママもいれば、母乳のママもいます。マットの上でそのまま、「授乳ケープで隠そう」なんて意識もないので、今でこそなんとも思わなくなりましたが、最初は少しビックリした私です。

でもこの光景に直面してから、「そっか、我が子が外で泣いたらその場で授乳してもいいんだ、出発前にそんなに神経質にならなくてもいいんだ」と思えました。

これまでの私は、もし泣き止まなかったら自分がいちばん焦るだろうから、我が子がいちばん機嫌の良いときに外出しよう、と盲目的に考えていました。しかし、どんなに準備万端だ!と思っていても、我が子が落ち着かない日もあるのが現実です…。少なくともここのベビママヨガは、想像以上にみんなが寛容だと知れて良かったです。


ベビママヨガなのに赤ちゃんを連れてこない?中国人の先生率いるヨガクラス

もうひとつのスタジオは、マタニティヨガも産後ヨガも充実。ヨガへのキャリアが長い中国人の先生が多く、一人ひとりの身体の状態に合わせながら進めてくれるので、毎度プロフェッショナルだなあと感心させられます。

しかし、マタニティヨガクラスがわいわい賑わっている割には、ベビママヨガへの参加者は本当に少ない。参加者が最低催行人数に満たず、キャンセルになったこともありました。

中国人の先生が言うには、「産後、子連れで出かけたいと思う人がなかなかいないのよね」。なぬっ…?

実際にその通りで、中国人の参加者は、実家だったりと預け先があるのでしょうか。子連れで参加している中国人のママに、私はいまだに出会っていません。毎度、赤ちゃんは我が子だけ、もしくは私が誘った友人の赤ちゃんだけ、といった状況です。

決して赤ちゃんをウェルカムしていないわけではないのですが、赤ちゃんを置いて、自分ひとりの息抜きの時間に充てたい。そう考えるママさんが多いのかもしれません。しかし、いざ誰かに預けて外出できる人もそんなに多くないのか、結果として参加者が毎度少ないクラスになっています。ものすごく良い先生なのに、本当にもったいないです。


大泣きした我が子を前に謝る中国人の先生…先生は悪くないのに

一度だけ、十分な睡眠を取れないまま、我が子を連れて行ったことがありました。案の定、我が子は眠くなって、途中で抱っこ抱っことなってしまいました。

しかしあと10分ほどで終わる予定だったので、先生が代わりにあやしながら私にストレッチをさせてくれたのですが。落ち着いて眠れずに疲れが爆発した我が子は、文字通り、呼吸が止まるんじゃないかと思う勢いで激しく泣き出しました。この泣きっぷりに、一同唖然…。

「あと10分だから」と我が子に無理をさせた私の責任なのですが、先生は、私の代わりに抱っこしたせいだ、と思われたようで、「本当にごめんね」と何度も謝られました。謝られるとかえって、「いや私がきちんと寝かせてこなかったから…本当にごめんなさい。次からはちゃんと寝かせてから来ます」と、互いに恐縮し合ってしまいました。

なんとなく日本人と感覚が近いのかな、と思うような中国人の先生とのエピソード。これが欧米クラスだったら、また周囲の反応は少し違ったのかな、と思いました。


以上、今回はドイツ人の先生と、中国人の先生から感じた違いについて記載してみました。両者の違いは感じつつも、子連れ外出には最適なので、今後も2つのスタジオには通い続けます。


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