映画『女神の見えざる手』を観た

映画『女神の見えざる手』を観た。めちゃくちゃ台詞が多いのでそういう頭良さげバリキャリファイヤー系な話好きな人は好きだと思う。ジェシカ・チャスティン(奇跡の40歳。人生の希望だ)が演じる主人公ミス・アローンののキャラクターは、『マイ・インターン』が裏社会化して仕事量が本気で3倍になってヌテラ税ヌテラ税言いながらアンハサウェイがずっと錠剤飲んでるみたいな感じ。予告観たら大体分かると思うけど。めちゃくちゃ台詞が多いし、嵐のようにスキャンダルの殴り合いをするし(頭良い人の喧嘩はエンタメ)、暴力的な意味でなく別の意味で手段を厭わないしで2時間越えだったけどずっと集中して観ることが出来た。というか初めて脚本の鮮やかさに涙が出た。『イニシエーションラブ』を超えて鮮やかだった。かっこよすぎ。劇中、一番最後の切り札を出されたときは、ご本人たちと超無関係なはずの私の顔がひきつってた。おはなし自体が凄い時って、誰が功労者なんだろう。脚本な気もするし監督な気もするし実際一番頑張ってるのは現場づくりしてる心優しい目立たないスタッフな気もする。脚本はジョナサン・ペレラで、監督はジョン・マッデンでした。脚本の人、自身初の映画化のストーリーがこれなの?前途有望すぎない?あとは主人公のアローンさんのジョブ遂行っぷりが微塵もブレなくて、でもそれだけだったら仕事に熱いだけの単調な女になりそうなところを、上手く裏切ったり嘘ついたりしていてまたそこがリアルで格好よかった。ああいうアウトプットの鬼・巻き込みの鬼・モチベーションの鬼全部を司ってますみたいな女の人観ると心底羨ましい。仕事が嫌になったら『マイ・インターン』でも元気になれそうだけど、荒治療の方がいいならこの映画もすごく元気になれそう。こんな人実在するのかどうかはどちらでも良いです。

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