映画『JOKER』~ダークナイトのジョーカーとの違い~

怖いもの見たさで映画『JOKER』を観ました。

ド正直な感想はこんな感じ。
・貧困とか精神病とか犯罪とか、そういう「あっち側」になっちゃいけないしそういう人とは関わっちゃいけない。何考えてるか分からない。
・「自分の感情の解像度が高いほど精神衛生が良くなる」はマジ。ジョーカーが自分の感情を「殺すor殺さない」でしか吐き出せないのは誰にとっても良くないこと。

ちなみに、観終わったあと、映画館の外にいる見ず知らずの他人に結構緊張した。「襲われるんじゃないか?」って思った。

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今回話題になっているホアキン演じるジョーカーとシンメで語られるのが、映画『ダークナイト』で登場したヒース・レジャーのジョーカー。映画『JOKER』を観た後、「これと対比されるジョーカーってどんな?」と気になって『ダークナイト』をアマゾンプライムで観てみた。『JOKER』の口コミにチラホラあった「これはダークナイトのジョーカーの話ではない!」という古参の文句の出所も知りたかった。

ヒース演じるジョーカー、確かに独特の存在感。笑い声や喋り方のオリジナル性が非常に高いと思った。映画の中で初めてジョーカーが登場するとき、本人は画面に映らず笑い声だけが響くんだけど、その笑い声だけでもう存在感が段違い。「何考えてるか分からない笑い声出してください」って言われて出せますか?分からなかったら正解は『ダークナイト』を観てくださいって感じだ。表現力がすごい。

そして「ダークナイトのジョーカーと、今回のジョーカーは別物」という意見にはどちらかと言えば賛同する。それぞれのキャラクターはお互いの延長線上には存在していないように感じた。ちょっと違う。

「じゃあどう違うの?」ともし問われたら、私だったら「ダークナイトのジョーカーは銀幕の世界に存在するフィクション。実写化したら今回のジョーカーになる。」と説明すると思う。ダークナイトのジョーカーは血が緑そうだけど、今回のジョーカーの血は赤そうだ。

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ホラーでもないのに、シャワーを浴びている時とかにふと思い出して後ろを振り返って誰もいないか確認したくなるような映画だったけど、なんか中毒性がある。人間の極限ってどうしてこうエンタメになるんだろう。近日中にまた観に行くかも。。。

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