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焦点距離への印象の呟き



好きな焦点距離を選べと言われたら皆さんは何mmを選ぶだろう。


自分の場合は少し前で有れば1番は50mmで即答していたはずだし今もその画角は好きなのだが、最近は40mmの画角が1番好きになりつつある。

40mmは自分にとって35mmよりも構図整理がしやすく、50mmよりも被写体に気づいたタイミングでシャッターを切ると余白を生み出す事が出来る画角だ。自分と被写体とのワーキングディスタンスの調整によって35mmのようにも50mmのようにも扱うことが出来る良く言えば汎用性が高く悪く言えば中途半端な焦点距離だなと思う。

GRⅢx / 40mm
GRⅢx / 40mm
GRⅢx / 40mm


これはあくまで自分個人の考えだが24mmや28mmといったスマートフォンに搭載されているレンズの画角に近い広角域だと、臨場感や生っぽさが強く表現され、50mm以降の標準域、中望遠、望遠域を使うほど、作品っぽさというか非日常感が強まる印象が有る。

おそらく焦点距離が長いレンズの方が、パースが少なく、構図整理しやすく、ボケ量を稼ぎやすいという理由も起因すると思う。

Summilux 50mm ASPH.
Summilux 50mm ASPH.


そういった理由も有り、自分は自然と50mmや中望遠のレンズを好んで使用していたのだが、最近自分が感じた事として、スナップ、特に街中でのスナップが上手い人達はもれなく広角域の焦点距離の扱いが上手いという事だ。

ちなみに言及している上手い写真と、良い写真は少し自分の中でニュアンスが違う。前者は道具(カメラや装填されている広角レンズ)の性質を理解してその道具の長所を生かし、短所を目出させない工夫が垣間見れる写真だ。要は工夫されてる感の有る写真だ。後者はその言葉の通り、科学的説明は難しいがなんか良いなと思える写真だ。

広角帯レンズでのスナップが上手いと感じる人は生っぽさや荒々しさを残しつつも、記録ではなく記憶としての写真が成立されているというか、日常感が有るのに非日常感を薫らせる写真という感じで絶妙な塩梅で撮影されているのだ。

また、焦点距離の長いレンズを使用した方が切り取る画角が狭くなるため主題が1つに絞られる事が多いが、広角域のレンズを使用すると、主題と副題の組み合わせを意図して撮影出来る可能性が増えると思う。
その反面、周辺情報が多く煩雑になりやすいため自分にとっては上手く扱えずに苦手な画角なのだ。自分の場合35mm以下の広角域になった途端いきなり苦手意識が強くなる。

Tele-Elmarit 90mm
Tele-Elmarit 90mm


こういう事をX等に書くと燃える事が有るため治安の比較的良いnoteに書くのだが、50mmや中望遠等構図整理しやすい焦点距離のレンズを好んで使用し、広角域のレンズをないがしろにしてスナップしている自分はある意味「楽してるな」と感じたのだ。

普段から広角域でスナップしている人は引き算の観点でおそらく標準レンズ、望遠レンズもスナップで使いこなせるのだろうけど、逆はとても難しいのではないかと。


という事で試しに28mmのレンズを導入してみた。
Minolta M-ROKKOR 28mm f2.8

同じく28mm程度の焦点距離を持つGRⅢやLeica Qのようにオートフォーカスも無ければ、最短撮影距離も80cmと寄れないし、自分にとっての難易度は更に上がる。


このレンズを使って広角帯の扱いも今後リハビリ出来ればなと思う。


今回はここまで。


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