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愛鳥のブラック企業奮闘記 ~第10話 おはようございます恐怖症~

この奮闘記では、わたくし愛鳥がブラック企業で
無双状態になるまでの経緯
について、新入社員の
時から時系列にして説明していきます。

その目的は、あなたが、もしブラック企業で働く
ことになった場合に、

どのような地獄を見るのか
どのようにして苦難を乗り越えるのか
どのような武器が必要になるのか
どうすれば無双状態になれるのか

疑似体験して頂くことです。

つまり、このマガジンを定期的にご拝読頂く
ことで、仕事ができる人になるまでの過程を
疑似体験できるようになりますので、結果、
仕事ができる人になることが可能です。

仕事ができるようになれば、悩みがなくなり、
自由な時間を手に入れることも可能です。

それでは参ります。
ブラック企業へようこそ。


1.前回のあらすじ

時は2006年に遡る。
私は大手商社に就職。
だが、超絶ブラック企業であった。

入社して数日後に入社式が行われ、その後、
社長と経営層との懇親会が開かれた。

私は超絶お酒が弱く、すぐに酔いフラフラな
状態で経営層にビールを注いだので、不覚にも
こぼしてしまい、目をつけられてしまった。

その後、私たち新入社員は、すぐにお寺で
4泊5日の合宿をすることになり、この合宿で
ブラック企業の洗礼を受けることになる。

お寺に着いてからずぐに座禅をさせられ、
警策でどつかれ、夜中に起こされ、
また座禅でどつかれ、まだ夜明け前だと
いうのにみっちり掃除までさせられ、
やっと朝食が食べられると思ったら、
白ご飯とたくあん1枚のみって、
私は憤死してしまうのではないか、
と思うぐらい内心怒り狂っていた。

しかし、お坊さんは、食べる前にお経を
読めなり、極めつけは

「たくあんは、ご飯粒を掃除する用だ。
 ご飯を食べ終えてから、そのお椀にお茶を
 注ぎ、たくあんでお椀を掃除し、そのお茶
 を飲み終えてから、最後にたくあんを食え。
 絶対に音を立てるな。

の発言で更に私たちを追い詰める。
これにはもう完全に心が折れ、不貞腐れて
しまった私は

『坊主よ!やかましいわ!関係あるかい!』

と心の中で言葉を発し、私はお坊さんの言う
たくあんルールを無視して、いきなりたくあん
から食べ始め、思わず

「ボリ!!」

と音を響かせてしまった。
もちろん、お坊さんはそのたくあんの音を
聞き逃さなかった。そして、お坊さんは
ブチ切れる。

「たくあんから食べたのは、誰だああああ。」

2.おはようございます恐怖症

ブチ切れて発したお坊さんの声量は、
人を殺してしまうんじゃないかと思ってしまう
くらい凄まじく、私は、たくあんから食べたこと
激しく後悔した。

私は、急いで私以外の新入社員でたくあんから
食べた人がいないか確認したが、とは言っても
私の会社は大手商社。新入社員でおそらくバカ
なのは私だけなんでしょう。
そんな大馬鹿野郎は私以外誰もいなかった。

この状況に絶望した私は、うっかりお坊さんと
目を合わせてしまい、すぐに目をそらすと

「またお前かああああああああああああ!」

とお坊さんがブチ切れながら、私の方へ
近づいてきた。そして、すぐにたくあんから
食べたことがバレてしまい、目の前で
ボロカス怒鳴られた。

あまりの恐怖で、何を言われたのか全部は
覚えていないのだが、この一言だけは、
今でもはっきり覚えている。

「御社で、一日も経たない内に、警策で3回
 も叩き、たくあんから食べた新入社員は、
 お前が初めてだ!
 このことはきっちり御社経営層に伝えるから
 なああああああ!」

これには流石に焦った。
なんせ私は、懇親会でお酒をこぼす粗相もし、
ただでさえ目をつけられているのに入社早々
にこれはマズすぎる思い、私は

「ごめんなさい。
 もう二度としませんので、それだけは
 勘弁してください。
 この通りです。お願いします。」

とお坊さんに泣きついたが、

「たくあんの食べ方を説明した後、
 すぐにたくあんを食べる確信犯よ!
 断じて許さん!
 
 お前はそれ以前に、すでに警策で
 3回も叩かれているんだ!
 たくあん抜きにしても、これも
 御社では、お前が始めてだ!

 根っこから叩き直して貰え!

と完膚なきまで叩きのめされた。
だだでさえ、周りの新入社員はハイレベル。
このままでは確実に戦犯扱いを受けることに!
なんとか挽回しなければ、と心を入れ替えるが
すぐに挫折した。

朝食後は、お坊さんに代わり、竹刀を持った
鬼軍曹のような講師が現れた。
むちゃくちゃ嫌な予感しかしなかったが、
残念ながら、その予感は的中してしまう。

そして、鬼軍曹のような講師は、
鬼軍曹のような口調で話し出す。

「新入社員諸君!ビジネスの基本は、挨拶だ!
 君たちには挨拶とはなんぞやを身体で学んで
 もらう!

 今から、大きな声でおはようございます、
 と言って見ろ!」

私たちは、一斉に「おはようございます!」
と言うと、講師は竹刀で床を思い切りどつき、

「大きな声って言ってるやろうがあああああ!
 やり直し!」

と半端なくブチ切れた。
この様子を見て、私はこの講師は、
鬼軍曹のような講師ではなく、
鬼軍曹だと確信した。

そして私たちは「おはようございます!」
と更に大きな声でいうが、鬼軍曹は

「こんなに言ってもこの様かああああああ!
 おい!ふざけんなよおおおおおおおおお!
 大きな声!大きな声!大きな声だあああ!
 やり直し!」

と更に凄みを増してきた。
私の肌感覚ではあるが、このくだりを
千回以上は繰り返したと思う。

私たち新入社員は、声が出なくなるまで
「おはようございます!」と言い続けた。

その日、私は、おはようございます恐怖症
になった。

おはようございます恐怖症になったのは、
私だけでない。この地獄のあいさつ訓練が
終わった後に、女性社員複数名がうずくまり
泣いていたのであった。
だが、女性社員の声は聞こえない。
声を出して泣くことさえできないくらい、
声が出なくなっていたのであった。

これぞまさしくブラック企業流、地獄研修。
私たち新入社員は、いきなり戦場に放り
込まれてしまった。
一体私たちはどうなってしまうのか。
詳しくは、次回の奮闘記で話していく。

3.今回の学び

皆頑張ってるから私も頑張らないと!
これ、大間違いです!

今回、鬼軍曹のせいで、新入社員は私も
含め、複数名がおはようございます恐怖症
となった。

これってどういうことかというと、
おはようございます!という言葉を聞いた
だけで、吐き気がしてしまうほど精神的に
追い込まれてしまった状態なのである。

確かに、新入寮生の中には、見るからに
体育会系の人もいて、この地獄の合宿が
終わった後に聞いてみると、学生の時から
部活三昧だったので、あいさつの声出しは
慣れていたので大丈夫だった、とのこと。

しかし、私は部活すらやってこなかった。
当然、ここまで大きな声を出したのは、
この地獄の合宿が始めてであった。
だからこそ、おはようございます恐怖症に
なるほど、追い込まれてしまったのだった。

何が言いたいかというと、他の人が普通に
できることでも、自分も同じようにできる
とは限らないし、また、逆も然りである。

皆頑張ってるから私も頑張らないと!
ではない。
皆頑張ってるけど私には無理だから
逃げよう!で全然良い。

この地獄の合宿だって、逃げても良かった
のである。それに対して心ないことを言う
会社であれば、辞めたって良い。

日本の企業はブラック企業ばかりではない。
素晴らしいホワイト企業だってある。

頑張ることは確かに必要である。
しかし、頑張りどころを間違えてはいけない。

~第10話完~

最後まで読んで頂いた皆さんには、本当に感謝しかありません。

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私は無双仕事術で幸せを創造するプロです。
私のnoteでは、このような仕事の悩みを解決する方法や仕事ができる人になる為のノウハウを投稿しています。

また、無双仕事術、及び、私のSNS活動の最新情報は、X(旧Twitter)で投稿していますので、併せてご覧頂ければ幸いです。
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最後までご覧頂き、ありがとうございました。

今も仕事で悩み苦しんでいる方々が沢山います。昔の私も11年間、会社に搾取され続け、絶望の淵で泣いていました😭だからこそ、その辛いお気持ちは痛いほど分かります!あなたのサポートが私にとって今後のnote活動において精神的支柱となります🥹よろしければサポートをお願い致します🙇