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コンフォートゾーンから一歩外に出る

今年のEasterは、例年よりも特別な週末であった。

なぜなら、2月から参加した教会のコーラスの初出演があったから。

人前で歌うのは、中学、高校の合唱コンクール以来。

ソロじゃないし、と特に深く考えていなかったが、3月31日が近づくにつれ、じわじわと緊張感に占領され、ナーバスになっていた。

というのも、中学や高校のときのように、それぞれのパートの楽譜がなかったのだ。

指導役兼リーダーのDorretteは、私たちが

  • 耳から入ってくる音を正確にキャッチできるようになる

  • 型にはまった堅苦しい方法ではなく、いろんなバリエーションでフレキシブルにハーモニーができるようになる

ようにと、音感を鍛えることを目標としている。

楽譜ではなく、練習中に録音したものや、ピアノの伴奏から自分のパートを聞き出すなどして、自分のパートを練習した。

楽譜がないので、「これ!」というものがなく、「どうだったっけ?」
と聞いても、「同じ音調であれば、バリエーションはオッケーよ。」
と正解のない答えに戸惑いを感じた。

そのため、アルト5人、それぞれのバージョンで歌うことになった。

初めは、自分が間違っているのか、他の人が間違っているのか、わけが分からず、自信を持って歌うことができなかった。

それは私一人に限らず、みんな同じように思っていたようで、中には自分で楽譜をオンラインから購入した人もいたくらい。

私もキーボードから音符を探し、忘れないように書き留めたりと自信を持って歌えるようにいろいろ試してみた。

流れに任せて練習を続け、いよいよ3月31日到来!

当日のリハーサルでは、リピートする部分を忘れて次のセクションに進んでしまう人がいたり、一通り最後までリハーサルする時間もなかったりで、

どうなるんだろう...と不安が募る中、そのまま本番突入。

まさに、祈るしかなかった。


とうとうステージに上がる瞬間がやってきて、スポットライトの下に立つ。

ピアノの伴奏が始まり、第一曲目「Easter Song」。

練習中はハーモニーのパートがなかなかうまく歌えなかったが、本番の二日前にようやくマスターできたため、安心して歌うことができた。

2分間、あっと言う間に終わり、拍手を浴びる。

よしよし順調。全員ホッとしたのが空気から伝わってくる。

次は、7分間半ある2曲目「Because He Lives」。

再びピアノ伴奏が始まり、1曲目でウォームアップした私たち、スムーズにスタート。

が、リハーサルでバラバラになった箇所が近づくに連れ、ナーバスになっていたからか、「あれ、今どこ歌ってるんだろう...」と頭が少し真っ白になった。

間違えたらどうしよう...という不安から緊張感が増し、頭が少しガンガンしてきた。

実はその日、目覚めた瞬間から頭痛があったため、緊張や不安で頭痛がさらに悪化する中の演出だったのだ。

歌っているので深呼吸して落ち着くこともできず、「集中、集中」と自分に言い聞かせながら、全神経を集中する。

7分間があんなに長く感じたのは初めてだった。

リハーサルではバラバラだったところもスムーズに通過。

Easterの奇跡!と心から思った。

間違えずに歌えたことと、観客の中には涙を拭いている人もいるのがちらっと見えたことで、ちょっとしたパニックもおさまり、気絶することなく無事終了し、ステージから降りることができたことにホッと一安心。

その後のEasterの拝礼が終わり、コーラスグループで「お疲れ様~❤」のグループハグ。

私の中では、久しぶりのチームワークに喜びが溢れる。

今回コーラスに参加したのも、「面白そう、やってみたい」という直感を大事にし、深く考えずに新しいことに挑戦する!と決めたから。

「やらないで後悔するよりは、やって失敗した方がいい。」というモットーのもとの決断である。

結果は、もちろん、やって良かった!

楽譜を使わずに練習することや、正解のない答え、正確さや完璧を求めずにやるということ、今までの私のコンフォートゾーンからまた一歩踏み出すことができた。

アマチュアだが、私たちの想いを乗せた歌声が天なる父に届いたことを祈りつつ、収穫多き、貴重な体験ができたことに感謝 🙏




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