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私が離婚から学んだこと。自分の幸せを犠牲にしない生き方

現在、私は30代。昨年、10年近く一緒に暮らした夫と別れ、故郷に戻った。
そして今は新しいパートナーと日本で暮らしている。

「離婚」というと、やっぱり世間的なイメージは良くないけれど、結果として、私は離婚を選んでよかったと思っている。
もちろん、離婚のために奔走して身も心もずいぶん疲弊したけれど、離婚を通して気づけたことが、思いのほかたくさんあった。

具体的に、どんな気づきがあったのかというと・・・

・私は自分で思っている以上に「我慢」していたこと
・「愛」だけで価値観の違いを乗り越えるのは無理だったこと
・自分の幸せを犠牲にしない生き方を選んだほうがいいということ

こういったことがわかっただけでも、私の人生において大きな収穫だったと思う。

自分で思っている以上に「我慢」していた

思えば、自由奔放な彼との結婚生活が成立していたのは、私の忍耐に支えられていた部分が大きかったかもしれない。

二人のデートのはずなのに彼が友達を呼んだり、仕事が終わっているのに夜遅くまで飲み歩いてなかなか帰ってこなかったり、彼の親戚をうちに1週間泊まらせたり・・・。

彼の常識は、私のそれとは大きく違っていた。
彼の行動に対して、「それっておかしいよ」「私は嫌だよ」と、私も自分の意見をはっきり言うべきだった。

私は彼の考えを尊重するあまり、自分の気持ちを蔑ろにしていたことに、離婚した今になってようやく気付けた。
彼は外国人だったので、「外国では当たり前なのかも」と思ってスルーしてしまったのも、良くなかった。
「外国人である彼の常識」を尊重するあまり、私は自分の気持ちに鈍感になっていた。

とにかく、我慢は良くない。当時の私は、ぶつかり合うことを恐れすぎていた。
お互いの意見を言い合ってこその夫婦だと思う。私たちはほとんど喧嘩しなかったけれど、それもあまり良いことじゃなかったのかも。

あと、彼との結婚生活は海外で送っていたので、「本物の日本食が食べられない」「洗濯物を外に干せない」「日本の家族や友達になかなか会えない」といった、夫とは関係がないけれど、日常生活の大小の我慢もずいぶん溜まっていたなあ。

「愛」だけで価値観の違いを乗り越えるのは無理だった

「愛」だけで結婚生活を乗り切ろうとするのは、何とも心細い。それに、「愛」の総量は、往々にして時間と共に変化するものだ。

正直、別れた今でも、彼のことは「まあ幸せになれよ」と思うくらいの情はある。でも、これからも人生を共にしたいと思えるほどの愛情の量は、もはやない。
日々の、ちょっとしたことで左右される心許ない「愛」を根拠に結婚生活を乗り切れるほど、甘くはないのだろう。

自分の幸せを犠牲にしない生き方を選んだほうがいい

今までの私は、元夫の言動に「違和感」を覚えつつも、10年近く「我慢」を重ねてきてしまった。
でも、これからの人生は、自分の気持ちにもっと正直になって、自分を労わってあげたいと思っている。

結局のところ、「自分の幸せ」を追求していったほうが、周囲の人も幸せにできるのではないだろうか。我慢に我慢を重ねていた私は、ある日突然、爆発してしまって、元夫を戸惑わせ、傷つけてしまった。
「彼女は、あんなに笑顔を浮かべていたのに、心の底では楽しくなかったんだな」
と、彼は考えたかもしれない。

お互いに無理しないで付き合える関係がベストだ!

失敗を経て学んだ今の私は、切実にそう思っている。
どちらかが無理をしないと長続きしない関係なら、どんなに良い条件の相手であっても、私は諦めるつもりだ。
自分の中の「違和感」を蔑ろにしないで、自分の心とちゃんと向き合いたい。そして、自分を偽ったり誤魔化したりすることなく、心から笑い合える関係を築きたい。


これからパートナーとのお付き合いや結婚などを考えている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

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