黒柴

還暦を過ぎたITエンジニア。 引退間近だが、その前に経験してきたことを後進に残せれば…

黒柴

還暦を過ぎたITエンジニア。 引退間近だが、その前に経験してきたことを後進に残せればと思う。 まあ、黒柴自身が過去の遺物なので、役に立たないことも多いと思うけど・・・。 毎週、月曜日に更新する予定です。

マガジン

  • 黒柴的ソフトウェアテスト考

    黒柴は、ソフトウェア開発の経験を通して、テストの重要性を常に考えています そんな黒柴がソフトウェアテストをどのように考え、どのように実施していくのかを書いてみました

  • 黒柴的パンセ

  • 黒柴の来歴

    黒柴がITエンジニアとして、今までどのような経歴を積み重ねてきたかを書き連ねていきます 単なる自分語りですが、黒柴という人間を理解してもらうには良いかと思います

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黒柴的パンセ #4

「管理」という言葉を定義する その2 この同僚たちの社長への申し入れと、社長からの回答を伝え聞いたとき(このとき黒柴はトラブルプロジェクトのメンバーではなく、申し入れには参加していなかった)、黒柴は「論理が破綻している」と感じた それは、社長が「プロジェクトの状況について、問題があるのか、無いのかがわからない」と言っているにも関わらず、「PMを信頼している」と言っていることについてである つまり「プロジェクトの状況が把握できない」≒「PMがこのプロジェクトを管理できていない

    • 黒柴的パンセ #31

      黒柴的スポーツ考 #1 少し毛色の変わったことを書いていきたい 「自分は、飼い犬に感謝している」 これは、黒柴の母親の言葉である 諸兄らは、定期的な運動を行っているだろうか? 黒柴は、10年くらい前からロードバイクにはまってしまい、それ以降ずっとロードバイクに定期的に乗る生活を行っている ロードバイクに乗るきっかけは、会社の同僚Aだった その同僚Aは、オートバイに乗ったり、コミックの趣味が黒柴と似ていたので、仲が良かった 同僚Aは、食事の量をかなり多い割には、あまり運

      • 黒柴的ソフトウェアテスト考 #14

        テスト工程を計画することで実現するシフトレフト #13に引き続き、2024/03/28に開催された、Findy主催のオンラインカンファレンス「伊藤 由貴さん、ブロッコリーさんに聞く!シフトレフトテストの推進と今後の展望」の感想をまとめておく 今回のメインテーマは「シフトレフトテスト」ということになるが、この「シフトレフト」という言葉は、JSTQBのFoundation Level シラバス最新版(Version 2023V4.0.J01)でも、2.1.5 シフトレフトアプ

        • 黒柴的ソフトウェアテスト考 #13

          テストって何でしょう? だいぶ時間が空いてしまったが、2024/03/28に開催された、Findy主催のオンラインカンファレンス「伊藤 由貴さん、ブロッコリーさんに聞く!シフトレフトテストの推進と今後の展望」を視聴したので、その感想をまとめておきたい 興味深いなと感じたのは、伊藤さんが「テストの分解&可視化をする」として、各テスト工程で何を行うのか?ということを定義していたことだった この辺りは、黒柴もずっと気になっていたところだった 黒柴が過去に経験した開発は、おおよ

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        黒柴的パンセ #4

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        記事

          黒柴的パンセ #30

          黒柴が経験した中小ソフトハウスでの出来事 #20 ここでは、中小ソフトハウスで勤務していく中で、起こったこと、その時何を考え、また今は何を考えているかを述べていく 「あの人は、確実に借りを返してくれるのと思うので、話しをもっていく」これは、あるところで働いていた時に仲良くなった営業職の人から聞いた言葉である 黒柴は、1年ほどある携帯キャリアの法人営業部というところで働いていた その法人営業部というのは、電機メーカーやSIerから出向してきた営業職に、携帯キャリアの身分で

          黒柴的パンセ #30

          黒柴的パンセ #29

          黒柴が経験した中小ソフトハウスでの出来事 #19 ここでは、中小ソフトハウスで勤務していく中で、起こったこと、その時何を考え、また今は何を考えているかを述べていく 「何を話したらよいのか判らない、と営業担当は言いますよ」 これは自分のボスが、自社の営業部門のマネージャと会話した中で、営業部門のマネージャからのコメントの又聞きである 企業にとって「営業」とは、一般的にどのような職種なのだろうか? 「営業職」というものを検索してみると、おおよそ以下のような定義になると考える

          黒柴的パンセ #29

          黒柴的パンセ #28

          黒柴が経験した中小ソフトハウスでの出来事 #18 ここでは、中小ソフトハウスで勤務していく中で、起こったこと、その時何を考え、また今は何を考えているかを述べていく 「自社の営業活動は、現場営業を主力と考えている」 これは自分のボスが、自社の役員に対して営業部門の不甲斐なさを問いただした際の回答である 「現場営業」というのは、どういうことかというと作業者派遣で客先で作業している作業者自身に、営業活動を委ねるということである 営業活動といっても、いろいろとあるとは思うのだが

          黒柴的パンセ #28

          黒柴的パンセ #27

          黒柴が経験した中小ソフトハウスでの出来事 #17 ここでは、中小ソフトハウスで勤務していく中で、起こったこと、その時何を考え、また今は何を考えているかを述べていく 「やりたいことができる会社です」 これは自社の役員が、常日頃語っている言葉である では、現実はどうなのかというと、社員がやりたいと思っていることは、全くできていない 例えば、黒柴は日ごろこのパンセで書いているように、ソフトウェアのテストを含むQA活動に興味があるので、この部分のスキルアップが行えるようなQAエ

          黒柴的パンセ #27

          黒柴的パンセ #26

          黒柴が経験した中小ソフトハウスでの出来事 #16 ここでは、中小ソフトハウスで勤務していく中で、起こったこと、その時何を考え、また今は何を考えているかを述べていく 「営業は、未オーダーが無くなったら活動を停止しますよ」 これは自分のボスと1on1ミーティングを行った中で、ボスから出てきた言葉だ 経緯としては、1on1ミーティングの中での目標管理からだった スキルアップやビジネスの成果を評価する上で、目標管理を行っていた 黒柴本人というより、グループメンバーの目標管理をど

          黒柴的パンセ #26

          黒柴的パンセ #25

          黒柴が経験した中小ソフトハウスでの出来事 #15 ここでは、中小ソフトハウスで勤務していく中で、起こったこと、その時何を考え、また今は何を考えているかを述べていく 「少なくとも、私はソフトハウスという説明は学生にしません」 これは、パンセ#13で取り上げた、人事担当(主に採用活動を行っていた)だった後輩Aとのメールのやりとりの中で出てきたものだ 経緯としては、パンセ#23で書いたように、自社の若手の離職率が高いことだった 特に初年度から3年目くらいで、しかも半ばメンタル

          黒柴的パンセ #25

          黒柴的パンセ #24

          黒柴が経験した中小ソフトハウスでの出来事 #14 ここでは、中小ソフトハウスで勤務していく中で、起こったこと、その時何を考え、また今は何を考えているかを述べていく 「教えてもらえるなら、やりたいと思います」  これは、自社の若手社員Yからの言葉である 経緯としては、中堅社員Hが社内でプログラミングに関する勉強会を立ち上げようとしたことが発端である 中堅社員Hは、その直前に同業他社数社が参画するプロジェクトにアサインされて、そこで同業他社の若手社員と一緒に仕事をして、その

          黒柴的パンセ #24

          黒柴的パンセ #23

          黒柴が経験した中小ソフトハウスでの出来事 #13 ここでは、中小ソフトハウスで勤務していく中で、起こったこと、その時何を考え、また今は何を考えているかを述べていく パソコンオタクみたいなやつばかりになったら、どうする? これもまた、黒柴が人事担当の役員Eから言われた言葉である この言葉を言われたのも、人事考課会議の席だった パンセ#22で書いたように、自社は新卒採用に苦労していた 採用もさることながら、採用した新入社員の定着率も悪く、そのため若手社員が不足していた 採用

          黒柴的パンセ #23

          黒柴的パンセ #22

          黒柴が経験した中小ソフトハウスでの出来事 #12 ここでは、中小ソフトハウスで勤務していく中で、起こったこと、その時何を考え、また今は何を考えているかを述べていく 上手く行かなかったら、どうする? これは、黒柴が人事担当の役員Eから言われた言葉である この言葉を言われたのは、人事考課会議の席だった 当時、黒柴はグループのマネージャであり、自身のグループのメンバーに対する人事考課について、詳細を報告していた グループのメンバーに中堅社員Mがいて、Mは社内の人事ランクとして

          黒柴的パンセ #22

          黒柴的パンセ #21

          黒柴が経験した中小ソフトハウスでの出来事 #11 ここでは、中小ソフトハウスで勤務していく中で、起こったこと、その時何を考え、また今は何を考えているかを述べていく 振り返りを行わないという悪習慣が、常態化している これは、黒柴が在籍してきたソフトハウスに共通して言えることである パンセ#20で、会社としてのナレッジを蓄積し、それを業務知識としてビジネスの中核として活用していくということを書いた そのためには、プロジェクトの終了後にプロジェクトの振り返りが必要だと考えるが

          黒柴的パンセ #21

          黒柴的ソフトウェアテスト考 #12

          テストから考えるソフトウェアの設計#1 これは、あるプロジェクトでのバグから考える考察である 仕様: ある工場では、3直で24時間勤務を行っており、アプリの画面には現在の直で実施予定の作業情報を表示する そのため、テスト対象の処理ルーチンでは、現在時刻を元に現在の直の開始時刻を算出する仕様としている 各直の勤務時間は以下のとおりとする テストケース: 担当者(実装、およびユニットテストを担当)が考えたテストケースは、以下のようなものだった このテストケースは、直の仕

          黒柴的ソフトウェアテスト考 #12

          黒柴的パンセ #20

          黒柴が経験した中小ソフトハウスでの出来事 #10 ここでは、中小ソフトハウスで勤務していく中で、起こったこと、その時何を考え、また今は何を考えているかを述べていく 「技術か、業務かで判断すれば、技術を主業務とした会社が目標である」 これは、自社の経営層と話した際に出た言葉である 経営層の特定の個人ではなく、経営層は押し並べてこんなことを言っていた これは、自社のビジネスをどのように考えていくか、という会話を行う中で出てきた言葉である 「技術」というのは、ビジネスの根幹と

          黒柴的パンセ #20