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メガネハツコイ 

 奇妙というかやばい夢だった。

 古風な眼鏡だ。丸いレンズにくっきりとした黒いフレーム、紐で耳に引っかけている。いやそんなことよりそこが密林で自分は負傷していてその眼鏡の戦友も重症なのだ。さらに言えば彼と支え合い触れ合っている腕の温もりに胸の鼓動が高鳴っていた。相手の顔をのぞき込むとなんとクラスメートの根上君だ。

「耳に引っかける眼鏡知ってるかい?」
思いきって口に出したのはカーブした理科室で2人きりになったときだ。彼の顔が曇った。
「僕の曾祖父さんは異国で戦死したらしい。遺骨なんか戻らなかったんだって。箱には石とその手の眼鏡だけがはいっていたらしい」
それはよくきく話だった。
「でも箱には『女神メガミ』と書かれていたんだよ。お祖父さんは僕に顔がそっくりで同様に本当は男が好きだったはずなのにね」

「オレたちもう終わりだな、形見に眼鏡を残すよ」
「いま変な夢を見ていたよ。どこかの理科室にお前がいて。うっ」
ガクリ。

406文字

誰かが書き間違えて、右から訂正文を添えました。BL苦手な方ごめんなさい、お好きな方下手でごめんなさい。

たらはかに様のお題に参加しています。

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