まだ外が暗いうちに目が覚めてしまったので、積読になっていた「過剰な二人」を読みました。幻冬舎社長の見城徹さんと作家の林真理子さんの共著本なんですが、これがとてもおもしろい。ページをめくる手が止まらず、気付けば朝になっていました。

特に印象に残ったのが、見城さんが「恋愛と仕事の関係性」について語っていたお話。

仕事にとって一番大事なものは、他者への想像力だと僕は思う。仕事は、どこまでも対人間の世界である。相手の気持ちを汲み取れないと、うまくゆくはずがない。

ビジネスライクという言葉があるように、ビジネスは合理的で冷徹な世界だと考える向きがある。しかし、僕は違うと思う。一見そうでも、一歩立ち入れば、そこは非常に人間臭い世界だ。感情や好悪が渦巻き、それが全体に大きく影響してくる。そのことを理解していない人や、損得勘定だけの人が成功しているのを、僕は見たことがない。

他者への想像力がある人間は、人を惹きつける。それが強い絆となり、互いのエネルギーが相乗効果を起こして、大きな結果が生まれる。だからこそビジネスで、他者への想像力は何より大事なのだ。

恋愛ほど、他者への想像力を育んでくれるものはない。人は恋に落ちると、自分の言動に非常に敏感になる。自分が言ったこと、したことを相手はどう取るか。これを普段の何十倍も考える。ここから本当の意味で、他者への想像が始まる。

これ、一度でも働いたことのある人なら納得の内容ではないでしょうか。

僕の前職は人事だったので、学生や若手社会人から、キャリアや仕事の相談を受けることが多かったのですが、「綺麗に仕事を進めようとしすぎる」「柔軟性を欠いて合理性（ロジカルシンキング）に頼りすぎている」「上司やクライアントの理不尽な意思決定を受け入れることができない」など、ビジネスライクにこだわってしまい、苦しんでいる人をたくさん見てきました。

今後、似たような相談を受ける機会があれば、「仕事で成功したいなら恋愛をしなさい！」ってビシッとアドバイスしてあげたいと思います。

まぁ、僕自身はしばらく恋愛してないんですけどね。（白目）

しばけんのツイッターはこちら

フォローよろしくお願いします！