ミズのムカゴを食べる試み
皆さまおはようございます。
ごはんのおともを探しに山を彷徨い歩く藤助です
この日の早朝は涼やかで穏やかな、「まさに秋」という最高な気候。
落ち葉や土の熟成したような芳醇な空気はこの時期だけの特別な物だ。
胡桃を始め、アケビ、ヤマノイモ、栗などの秋の味覚がモリモリとたわわに実り、森全体が生命力と活気に満ち溢れているのを感じる
調子に乗ってむやみに歩き回ってると、気づかぬままバカの実でオシャレコーデを施されてしまう程には、多種多様の植物が次世代を残すための営みに勤しんでいるのだ
これが良くできているもので、接着部がマジックテープみたいな構造になっていて「親の代からここにいましたけど、なにか?」という顔で柔らかい素材のジャージにめり込むようにぴったりとくっついてしまう
バカの実と戯れるのはこのくらいにして、本日の目的はミズのムカゴだ
ムカゴは知っているけどミズって?
もしくはその逆、はたまた両方初耳の方もいらっしゃるだろう
ミズは正しくはウワバミソウと言い日陰と湿地を好む山菜で、シャキシャキとした歯ごたえとヌルヌルとした食感が何とも楽しくしかもビタミンB1.2とビタミンC2がはちゃめちゃに豊富で抗酸化作用に富み美肌効果もありコレステロールの吸収を防ぎ動脈硬化予防も期待でき食物繊維もたっぷり含み便秘対策にも持って来いでしかもアクが無いのでどうにでも調理できる、異世界転生物の主人公か?という位スペック盛りだくさんのスーパー野食材なのだ
ムカゴは、一般的にヤマノイモの葉の根元が肥大した栄養繁殖器官、平たく言うと種の事を指すことが多い。
こちらも生で食べるとヌルシャキと、火を通すとほっくりねっとりとして、少し薬膳のような独特の心地良い青臭さを感じる。
塩ゆでにしておやつに食べたり、炊き込みご飯に入れたりすると素晴らしいアクセントになる
しかし、ムカゴを実らせるのは何もヤマノイモだけの特権ではなく、ミズも同じくらいの時期にムカゴをつけるのだ
赤ミズは、「山で遭難したらミズを探せ」と言われるほど群生することが多く、さらに採取時期が5月〜10月と利用できる期間が異様に長い上に葉っぱも茎もムカゴも食べれる大変ありがたい山菜なのだが、大きくなるにつれ皮を剥かないとどうにも筋っぽくていけない
しかし、こんなミズでも、ムカゴならば比較的簡単に処理ができる
さっそくいくつか摘んでいこう
夏の間に目星をつけておいた場所に行ってみると狙い通り、所狭しと折り重なるように生えている
いっぱいあるので、大きめのものを選別していただいていこう
ほどほどに採れたので、さっそく調理してみよう
今回もシンプルに味をつけて、まずはポテンシャルを探っていこうと思う
【ミズのムカゴのなんか漬け】
・これ!うま!!つゆ(麺つゆでも可)大さじ2
・新味醤油 大さじ1
・ミズのムカゴ 軽く1握り
※調味料に関しては目分量でジョボジョボ入れたのを後から多分これくらいじゃね?と書き起こしたので参考程度に。自分の感性を信じろ。
・塩 1つまみ
・お湯 適量
まずはお湯を沸かし、塩を入れる
その間にミズの処理をしていこう
次は軽く洗って湯掻くのだが、アクもなく生でも食べれるのになぜ茹でる必要があるのかは調べてもわからなかった。食感と保存性の問題なのかな。
ミズのムカゴに自信ニキネキがいたらぜひ教えてください
大体20〜30秒、好みの固さになるまで茹でたら水で冷やしてキッチンペーパーなどで水気を拭き取り、後は調味液に漬け、落としラップをして冷蔵庫に入れて仕込みは終了となる
前回と違って素材の味自体は知っているので、ハラハラすることはない。
どうやったって美味しいのだから、漬け上がりまでのんびり待とうではないか
実食回はコチラ↓
ヤマノイモのムカゴ回はコチラ↓
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