見出し画像

【洋画】キル・ビル Vol.1(2003)

監督:クエンティン・タランティーノ
出演:ユマ・サーマン、ルーシー・リュー、ヴィヴィカ・A・フォックス、千葉真一、栗山千明など
上映時間:2時間

映画界の鬼才かつ日本通としても知られるタランティーノの名作「キル・ビル」を初鑑賞。主人公が自分が身ごもっていた子供を殺した5人に復讐していく物語。
殺すリスト1人目のオーレン・イシイのシーンがえらく長いなーと思っていたら、まさかの2部作。こりゃすぐにVol.2の方も見なけりゃ!

特筆すべきはやはりタランティーノ演出!強烈でカッコよく、切れ味抜群。
オープニングから圧倒的にクールで猟奇的。最高にカッコいい。

そして何より、殺し方のグロさがこの映画のキーポイントだと僕は感じました。グロテスク度合いによる衝撃もそうですが、何よりあそこまでのやり方は到底予想がつきません(笑)。そしてあれほどに動きが予想外だと、嫌でも映像に引き込まれます。次の展開が事前に1%でも脳内にあれば、感想としては「演出が上手いなー」とかになるのですが、0%のことが起こるとその衝撃に飲み込まれて、そんなこと言ってる余裕がなくなります。

特にこういったアクション・スリラー系であれば、こういったサプライズ要素が鍵を握っているなと。物語自体はシンプルな復讐劇で予想外な展開がない分、演出でサプライズ的要素を補っているといった印象を僕は受けました。

他にもアニメーションなど他の監督がやってこなかった挑戦的な演出が印象的でした。アニメーションは実物では絶対に出来ないような演出があってそれもまた痺れました。

演者はやはり千葉真一!日本人キャストの中では役者が違うと感じました。表面はへたくそな英語を喋る気のいい寿司屋の大将でありながら、裏では日本刀を作る職人気質な男という深みのあるキャラクターを、重厚な演技で魅せていました。特にあの低くて重い声がたまりません!

そして音楽!バツグンにカッコいいですね~。
テーマ曲は格闘技イベントの演出でよく聞くやつだと思っていたのですが、まさかキル・ビルのテーマ曲とは知りませんでした。そして布袋が作曲しているんですね!スゲーっす。

そしてヴァニータ・グリーンが玄関先で主人公を認識する場面で流れる音楽も、バラエティー番組でよく耳にするやつですね。「テッテテッテテッテーー♪」ってやつ。
「パルプ・フィクション」もそうですが、タランティーノ作品は音楽が最高にクールですね!あの音楽が特異な雰囲気を作り出しているのは言うまでもありません。


Vol.1を見た感想としてはとにかくパンクでカッコいい。そしてサニー千葉は最高にシブい。Vol.2も楽しみです!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?