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【インド旅行記】バラナシ(後編)

大行列のKashi Vishwanath Templeを終え、ホステルにて小休憩。既にチェックアウトはしているのですが、この日の夜10時の鉄道で帰る予定だったのでそれまで荷物を置かせてもらったり、共有スペースを使わせてもらったり。この辺の自由さはインドの恩恵を受けているな〜と感じます。

そして13時から昼飯コースへ。一軒目はPizzeria Vaatika Cafe。こちらは以前バラナシでボートツアーに参加したとき、日本語ペラペラのバダルさんというガイドに教えてもらったお店です。アップルパイが美味しいそう。
ただ店名はピッツェリアなので先ずはマルゲリータピザを注文。食後にアメリカーノとアップルパイ・アイス乗せ。

まずこのお店、雰囲気が最高です。ガンジス川沿いで、しかもアッシーガートという中心部からはちょっと離れた場所にあるので、めちゃくちゃ静かで平和な雰囲気が流れています。静かなガンジス川を眺めながらの昼食、それだけで最高です。

店から眺めるガンジス川

マルゲリータが到着。パンは薄生地です。全体的に完成度がとても高いピザです。特にパン生地が美味しいですね〜。これはアップルパイも期待できそう!

マルゲリータ(330ルピー)

マルゲリータをペロッと平らげ、遂にデザートのアップルパイ!いやー、もうビジュアルで美味いこと確定です。

アップルパイ・アイス乗せ(150ルピー)

先端の三角をスプーンで小さくカットし、アイスを上に乗せて一口。うわぁぁぁ、最高っす!
タルト、アップル、アイス、そしてアイスとアップルパイの温度差、どれをとっても完璧。これはマストオーダーだわ。

このアップルパイを教えてくれたガイドのバダルさんに感謝。この人の勧めるお店は本当にハズレ無しです。日本食レストランSushi Cafeも、ラッシーの人気店Baba Lassiも、ついでにバラナシシルク&カシミアウールのお店Varanasi Silk Handicraftも。これらのお店もぜひリストに入れておいて下さい!

お腹いっぱい大満足したところで15分ほど歩きラッシーの店へ。こちらも前回のBlue Lassi Shopと双璧を成す老舗Pehalwan Lassi。
到着すると早速インドならではの事案が訪れます。なんとそこにはPehalwan Lassiの名の店が3軒並んでいます。

Pehalwan Lassi(一番左が本物)

インドでは有名店になると、その周りにフェイクの店を出して客を間違えさせるという手法が蔓延しているのですが、こちらはどうやら全部同じ家族が経営しているそう。
ただ一番左のお店が一番古いそうで、お客もそちらにばかり集まっています。

僕も到着したら右と真ん中の店員が必死に僕を取り込もうとしてきたので、これはフェイクだと思い逃げるように左のお店へ行きました。同じファミリーなら争うなよ(笑)。
こちらでもプレーンなラッシーを注文。

ラッシー(60ルピー)

ラッシーの上にかかっているのは恐らくマライ?かなと。マライは牛乳を長時間煮詰めて濃くしたやつです。ドロドロしていました。
これはかなり美味しかったです!ミルクの濃さも丁度いい。マライとキュウリみたいなやつ?もいいアクセントになっていました。
ただどうらやハーフサイズもあったそうで、そっちにしておけばよかったなと後悔。ラッシーって結構腹にたまるんですよね。

ラッシーを飲み終えると再びアッシーガートへ。目的はもちろん沐浴です。
前回バラナシに来た際は、もっとガチャガチャした雰囲気のガートで沐浴をしたので、この静かな雰囲気のアッシーガートでも沐浴をしたいと思ったのです。

もちろん先客はたくさんいます。全国各地のヒンドゥー教徒が身体を清めにやってきます。シバモア・ゲンもそこに混ぜてもらうことに。

アッシーガートにて沐浴するインド人たち

中に入ると暫くはガート(階段)の踊り場的なところが続きます。この時期はモンスーンという梅雨開けの時期で、川の水量が通常時よりも多くなっています。なので本来階段のところも川になっているんですね。
川の中の階段を下ると足の裏にヌメッとした感触が。たぶん苔ですね。これぞガンジス川だっ!

まずはしっかりと儀式を。太陽に水を捧げ、頭まで5回浸かります。儀式が終わったらあとはエンジョイモード。周りのインド人が僕をグループの輪に入れてくれます。
そして「どっちが長く潜れるか勝負だ!」とか「水の掛け合いっこ対決だ!」とか大はしゃぎ。みんな、遊びがピュアすぎるぜ(笑)

一緒に遊んだインド人たち

たくさん遊んで疲れたらここでチャイ休憩。こちらも一度アッシーガートに来た際にガイドのバダルさんが教えてくれたMaa Ganga Cold Drink。アッシーガートを出たところすぐにあります。Googleマップでは出てきませんのでご注意を。

Maa Ganga Cold Drink外観

以前このお店に来たときは早朝で、アールティと呼ばれる朝のお祈りを見る前にやってきました。その時飲んだチャイが何故かめちゃくちゃ美味かった記憶があり、今回改めてもう一回飲んでおきたかったのです。

チャイ(7ルピー)

あの時の記憶に間違いはありませんでした。やっぱ美味しい。そしてこの美味しさは丁度いい薄さ加減に所以しているなと。スッキリした味わいで、特にこのアッシーガートの平和な雰囲気にマッチしています。飲んだあと思わず「あぁ〜」と声が出てしまいます。ガンジス川上がりはやはりチャイに限りますねぇ。

チャイを飲み終わった後は、アッシーガートでゆっくり時間を過ごしました。バラナシのガートでいうと、ダシャシュワメド・ガートということろが一番有名で、他の見どころやホテルなども大体そっちの方に固まっており、僕もこれまでずっとそっち中心に回ってきました。

そっちはガチャガチャしててカオスな「ザ・インド」って感じなんですが、アッシーガートは雰囲気が全く違って静かで平和、永遠にここで時間を過ごせるような場所です。

今回でバラナシは4度目なのですが、今回はこのアッシーガートの雰囲気を知れただけでも大きな収穫でした。次回来たときはアッシーガート近くの宿をとって、ダラダラしながらチャイを飲んで、ラッシーを飲んで、アップルパイを食べようと心に決めました。絶対最高です。

平和なアッシーガート

ホテルに戻り、シャワーを浴びて20時から夕食へ。これが最後のご飯、そして今旅のメインディッシュです。お店はBaati Chokha。バラナシの伝統的な料理を出してくれるお店です。

まず店の作り込みが凄い。トラディショナルな外観に、内観も随所にペイントや彫刻が施されています。

Baati Chokha外観
入口
店内

注文したのはスペシャルバーティーチョーカー。店名にもなっているパーティーチョーカーは北インドの伝統的料理だそうです。そして程なくして料理が到着。

スペシャルバーティーチョーカー(290ルピー)

真ん中のじゃがいもみたいなのがバーティー。ご飯の左隣にあるのがチョーカー。しかしパッと見では何がなんのこっちゃわからず、とりあえず唯一わかるご飯を葉っぱの上に広げることに。

そしたらその様子を見かねた店員さんが丁寧に食べ方を教えてくれました。まずバーティーは手で割るそうです。そしてその上にチョーカーを乗せ、薬味を乗せ、さらにはギーをかけて食べる。

店員さんに全部やってもらい「ほら食べな」と言われ一口。おぉぉぉーー!!なんじゃこれ!
なんか分からんけどめっちゃ美味いぞー!!
そっからは自分でひたすらバーティーチョーカーを作り食べていきます。バーティーはサットゥーとパニールの2種類、薬味も2種類あるので色んな組み合わせを試しながら食べます。楽しい!そしてどの組み合わせも美味しい!

バーティーチョーカーを食べ終わったら最後にご飯を葉っぱの上に広げて、ダール(豆カレー)をかけて食べる。ご飯は主食ではなく、鍋の後のおじやみたいな食べ方なんですね。バーティーチョーカーでかなりお腹が膨れていたのですが、美味しくてダールライスも完食。

手を洗って、満腹感と幸福感に浸り、完全にフィニッシュモードと思いきや、デザートのキールが激ウマでした。これは完全にミルクが美味しいです。しつこくならない範囲での最高の甘さ加減でした。店の雰囲気からスタッフの対応から料理まで何もかも楽しみ尽くさせて頂きました。

記念写真まで撮ってくれました(笑)

そしてお土産にラドゥーというスイーツまで購入して、夜10時の鉄道でデリーに戻りました。後日談ですが、このラドゥーも激ウマでした。

本当にバラナシは何回来ても楽しい!また来るぞぉ!

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