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11.30 壁打ちの会 #003 たかはしさん 2回目

こんばんは。
WORLD CAFE by まちの企画室
チームA副部長のシバタです。

今回は、11月30日に行われた
エントリー#003 高橋正人さん(以下、たかはしさん)の壁打ちの会 2回目の内容をご紹介します。
壁打ちの会は
メンター(壁打ち相手)である丸山部長が
これまでの数々の事業を成功に導いた経験に
基づいて作成された「mmm (Maruyama Marketing Method)」に沿って展開されます。
「mmm」の1つである事業プランシートをエントリー者が埋め、初めは荒削りでも数ヶ月に渡り壁打ちを行い完成させる事で、事業構築の根幹となる基礎部分を固め、現実的な事業実現へと伴走すると言うもです。

内容に入る前に、たかはしさんについての直近の投稿をご覧ください。

ここから、壁打ち内容に入ります。
では事業プランシートからどうぞ。



【たかはしさんこれまでの経緯】
向ヶ丘遊園駅付近の2024年Open予定の複合施設での出店は既に決まっている、一方で、何のお店を出すかが決まっていません。

たかはしさんのアセットは
中華料理店の料理人兼役員である事。
拘りたいポイントは、「野菜たっぷり料理」「発酵料理」「健康的」
といったところから、
前回の壁打ちの会では、「飲食店」「中華料理」というところまでは見えてきました。

そして、「mmm」の事業プランシートは事前準備して頂いたのですが、
今回の壁打ち最中はほぼ使用しませんでした。


以下、丸山部長、参加された応援者からの助言、質問です。
一体どのような展開があるのでしょうか。


【丸山部長、参加された応援者からの助言、質問】

丸山部長:
そもそも、中華料理を食べたい人のニーズって「こってりしたものを食べたい」というニーズもあるかと思うのですが、日本人の中華のイメージ自体も「麻婆豆腐」とか「餃子」とか「レバニラ炒め」とか脂っぽいこってりした食べ物のイメージがあるかと思います。薬膳中華とかそれだけではないのもわかるのですが、やはり、そのイメージに比例してニーズも「こってりしたもの」にある場合も多いと思うんです。
例えばですが、たかはしさんは「こってり中華はやりません」といってあえてマイノリティな「健康的な」「優しい味の」中華をやるとします。
そうなった時の成功確率はどうなのかなと思ったときに、失敗する確率の方が高いのではないかなぁという気がするんです。
なので、そっち側に舵を切る場合に「失敗しそう」を払拭する武器なり、表現なり、やり方があった方が良いんです。
似たような例だと、ジャンク系で言うとハンバーガー屋さんとか。ハンバーガー食べたいときってがっつりしたいものを食べたくて行く人多いと思うんですよ。バーガーキングとかマクドナルドとかそうだと思うのですが、「ハンバーガー食べたいけどヘルシーなものも食べたい」という少数のニーズに対応するべく、サラダマックを発売したけど大失敗した。結局はハンバーグはみんな割り切って食べるからそういうの求めていないんだっていう結果が出ちゃったという話があったりします。同じような話で、ラーメンや焼き肉にも同じようなことが言えるかと思うのですが。探せば数店舗あるかと思いますが、ラーメン屋さんもなかなか健康を謳ったラーメン屋さんで成功している店舗ってないですよね。
それを加味した上で、中華で「健康的」「優しい味」を打ち出した時に果たしてどうなるのか、というのがたかはしさんのビジネスの上で大事になるかと思います。

これは、反対しているという事ではなくて、
何の策略もなくそっちに行くと失敗しちゃうから、
じゃあ、それを踏まえてどうするの?という事です。
そこが決まっていくと、逆に「今までなかった」とか「それを求めていた」という風になるのかなぁと思います。


たかはしさん:
確かに丸山さんがおっしゃるように、例えば塩分が少ないと体には良いのかもしれないですが、それっておいのかな?という疑問もあったりします。
なので自分はそこまで大きく「健康的です」というのを打ち出すつもりはそんなになくて、「中華だけど、食べたら実は健康的だった」という感じでお客様に還元出来たらなぁとおもうのですが、どうやって言葉で表現できるかなぁという思いがあるのですが、
それをどう言葉にしたらいいですかね?


丸山部長:
言葉に表現するというのもそうなのですが、
一旦、方向性やこのビジネスの解像度は上げないといけなくて、
「飲食店」で「中華料理」ということは決まっているかと思うのですが、
「どんな」とか「誰向けの」とか「なにをやろうとしているの」というところの解像度を上げるところが必要になってきます。
そこは会場にいらっしゃる方の話も聞いていきたいのですが、
その前に、先ほどフェーズ1、フェーズ2の人がいるという話をしたのですが、
ビジネスの大枠事態も固めきっていないという段階がフェーズ1で
ビジネスの大枠は決まったけど中身を今後詰めていくという段階がフェーズ2
だった時に、高橋さんの場合はフェーズ1.5くらいなのかもしれないですよね。
今やろうとしている健康的な中華というものを皆さんどう思いますかというのを、会場の皆さんにも聞いてみてもいいかもしれないですよね。


高橋さん:
もう少し、考えている事をお伝えしますと、
向ヶ丘遊園のまちの事を調べたときに、チェーン店が多くて「ちょっといいお店」があまりないんです。
北口側で出店予定なのですが、逆の南口側ですとチェーン店ばかりで、中華料理店もあるのですがほぼ町中華のお店でした。フレンチ、イタリアン、のやや単価高めなお店があるくらいでした。
まちの人にも聞いてみると、「デート」や「記念日」や「接待」で使用したいようなお店がない、という話を聞いた時に、そこの需要を拾っていこうかなと思い、方に利用してもらうにはどうしたらいいかなぁと。
僕自身がこれまで飲食店勤務をしてきた中で、いい素材は仕入れれるので、それを中華やることはできるかなぁと。
それをランチタイムで提供するときに、エリア的にオフィスが多い地域ではないので、「サラリーマンのランチ」というよりは近隣エリアに住んでらっしゃる「ママさん」「ご高齢の方の集まり」だったりというのが需要としてあるのかなぁと。
あとは僕の強味の一つである「野菜料理」なので、「野菜」と「発酵調味料」を掛け合わせた「野菜〇種盛りのプレート」はできますが、
そこに求められているのかはわからないんです。
夜は、地元のクラフトビールとか、地元のお酒とかも仕入れれるので、仕入れて、あとは「発酵食品」を使ったおつまみはつくれます。


丸山部長:
今の段階でどなたかのお話を聞いてみましょうか。
どなたかご意見があれば。


チェリーさん:
お話を聞いていて、プロダクトアウトの話はすごく分かったのですが、
マーケットインとして、市場のどういうニーズに対してどうこたえるか、一般の方が「これを食べたいから行きたい」というニーズへのマッチング、「誰にむかって」「どういう伝え方で」「何を提供するか」がわかりにくいと思うんですよね。
さらに「ナチュラル」も人によって受け取り方は違っていて、
ブランドを象徴する食べ物、例えば「有機野菜をたっぷり使ったヤサイマン」が売りで、それがどういう風においしいか、お子さんにもいいとか、そうするとお母さんにとってもうれしい。みたいなかんじで、マーケット発想で言ったときに、たかはしさんの作りたいものは「誰に対して」「どういうものを出したいか」もう少し聞けると、具体的にイメージでいるのかなとおもいました。


たかはしさん:
じっさいそこをずっと考えているんですけど、
これから、人口やこれからどう人たちが来るのかなどは調べ続けようかと思っていますが、
ニーズを僕が調べきれいなくて、、、
その中で、「僕がこれをやりたい!」という強い思いがなくて、、、
逆にニーズがあればそこに僕ができることをやりたいんです。


チェリーさん:
だとすると、それは仮説でもいいと思うのですが、
実は、僕自身も2回ほど場所を見に行きまして、新しい高層マンションも建設予定だったりとか、新しい小さい子連れの方もいるし、もともとの住民の方は高齢かされているので、「健康志向」の商品の中でも目玉になるものがあった方がいい。普通の街中華があるということでしたが、いい意味で競合がいないなぁという印象だったので、特にお店が5Fなので打ち出しも工夫しつつ、自分のスキルや思いを体現した商品を作るとても大事かな思うので
、そこを突き詰めた方が良いかなぁと思います。


丸山部長:
今の話もそうなのですが、やはり上流から決めていく必要があるんですよね。
目的で言うと、たかはしさんの場合は、中華どころか外食すること自体、全員に聞けないから結局、自分なりに何かに基づいて仮説を立てるしかなくて、
今回みたいに、区画整備に携わってらっしゃる井出コーポレーションさんともせっかくつながっているんだから、その資料やご意見を基に、いくらでも材料はあるんだからそれを参考にしながら、何を求められているのかな、という仮説をたてて、仮設としては「こういう世代が来てほしい」「こういう世代にとってはこういう場所ができて欲しい」「こういう機能が欲しい」とかあるかと思うのですが、それは飲食部門においてもそこに対する期待などはあるかと思います。
そこに対して、たかはしさんの考えはずれてはいないと思うんです。
中華料理はおいておいて、チェーン店には来てほしくないと思うんです。
「個人が何かにこだわりを持ってやっているお店」に来てほしかったりね。
更に解像度あげると、時代的にも外食が不安視されているかと思うんです。
健康面とか、使用されているものが見えない不透明性などね、ちゃんとした外食がしたい「誰がやっている人で、この人がどういう考えでどういうこだわりを持ってやっているお店」そこまで見られるような時代になっていると思うんです。
そういう意味だと、「健康的」「素材にこだわった」「中華料理」の中でも方向性としては間違っていないと思うんです。

それで、目的フェーズ中で言うと、
中華の中でもしっかり透明性のあるような、愚直な正直なそういう料理を提供します。と、目的性はそれでいいと思うんです。
その上に背景があるんだけど、背景で言うと、昨今ではこういう時代背景がこの町ではこの辺がないからこういったものが求められているのではないのか!というね。
ビジネスは課題解決が基本なので、そういう背景の課題があるからそういう目的としているんです。ということがここで言えると良いのではないかなと。
一旦、たかはしさんのいっている目的フェーズはしっかり言語化できれば次に進んで良いのかと思うんです。

今日は、その上での解像度の話で戦略フェーズの話で、
「そういった目的なんです」といったことをたかはしさんのなかでも落とし込む必要があるし、今日みたいな会にたかはしさんの口からちゃんと最初にそこを言えなきゃいけないんです。
「僕のビジネスはこういう目的なんです」とそこまであればみんな「なるほど」となった上で「今日はこの部分で」みたいに言えると良いですよね。
とまぁこういう整理の仕方を今日は今日でやっていって欲しいんですけどね。

先ほど言った目的の話ですが、事業の大枠を決める一番の軸で、ここはぶれてはいけないんです。
「ゴール、目的が変われば戦略も戦術も変わる」
たかはしさんので言うと、
「こういう課題解決をしたい」、「そのためにこういう目的」、「こういう事をやるんです。」
というのが目的の話ですね。
「なぜ、この事業をやりたいのか」「何のためにこの事業をやりたいのか」「この事業としてどうしたいのか」「この事業を通してどんな未来社会を築いていきたいのか」みたいな、系の、に当たるのが目的ですかね。

今日は次の戦略の話で、壁打ちの会では初めて戦略フェーズに入るのですが、
戦略は簡単に言うと、
「目的を達成するための選択と集中」するものであり
つまり「誰に」「何を」なんです。

戦略=「誰に(Who)」「何を(What)」
なんです。
もう少し言うと、
「誰の為の何なのか」「誰のためにどんな価値を提供するのか」「誰のためのどんな課題を解決するのか」とか
なので、目的がここに入ってくる場合もあります。

戦略は「ターゲット」と「提供価値」の問題

戦略が決まるまでは戦術(HOW)は決まらない。
戦略が決まってから、戦術論。
そして戦術(HOW)はいっぱいあっていい。
色々試して、うまくいかなければ変えていい。
でも目的と戦略でそれをやってはダメ。
たかはしさんもしっかり決める必要がある。
さらに「ターゲット(WHO)」は何かというと、
戦略を決める上で最初の基点となる軸。
なので提供価値より先に決める必要があるんですよね。

・「WHO」は提供価値を届けたい顧客であり消費者、
・この事業を通して課題解決したい消費者
・商品やサービスに対してお金を支払う対象
というのがポイントです。

それでいて、
たかはしさんの場合のターゲットは誰ですか?
となった時に、どうでしょう?


たかはしさん:
そこで言うと、すこし広くなってしまいますが、
科学的なものを摂取したくないという方向で
食にこだわりを持っている人
というところが、ターゲットですかね。

逆にターゲットにならない人は
食にこだわりがなく、おなかを満たすもので言いといった考えの人ですかね。


丸山部長:
その辺の具体的なイメージがどんどん湧いてきて、じゃあその人にどういった提供価値を用意して、具体的にはメニューがどんな感じで、
飲食で言うと、一人で利用するのか、2名くらいがちょうどいい利用なのかとか、客単価で言うと3,000円くらいで、気軽に行けるのか、
5-6000円の単価なのか、7-8000円の富裕層や特別な日に利用してもらうような感じなのかとか、、、それによってもお店の作りとか、メニューの単価とかいろいろ決まってくる。
その辺が、たかはしさんの口から説明できて、
聞いている人からすると「いいね」なのか「いまいちなのか」なのかというリアクションが聞けたらいいけどね。

とりあえず、
一旦目的としては、「素材に拘った食べ物を食べたいという人たちを救いたい」といった課題を抱えた人たちへの解決となるような存在を目指すというのが目的。

その上で、
次は戦略話なので、ターゲットも「食にこだわりを持った人がターゲットです」みたいなところでも、
その先までたかはしさんがきまっていないところもあって、
参加されている方もピンと来ていない方も多いかと思いますが。

一旦、井出コーポレーションの方の話でも聞いてみましょうか。
どうでしょうか?うまくいきそうですかね??


井出コーポレーションさん:
そうですね。
エリア的には、他と違う需要も多いように感じていますが、我々も街づくりをする中でどういう店がという課題があるのですが、
やはりシンプルなお店がお客さんも入りやすいのかな?という印象はあります。例えば、「ラーメン」とか「中華」とかですかね逆に「創作料理」となるとぼやっとしてしまう。我々もたかはしさんのこだわりを持つことは素晴らしいとは思いつつも、ターゲットを考えたときに少し狭小になる可能性があるのではという懸念もあります。ビジネスとしてとらえたときに、もう少し広域にしても良いのかなぁと思います。我々も街の情報は常に入手していますので、そういった面でもバックアップしていきたいなと思っています。


丸山部長:
高単価な中華ってどう思いますか?


井出コーポレーションさん:
そうですね、今住民の方や周りの方と話していると、個室があるような落ち着いた雰囲気のお店があるといいなぁとはよく聞いています。
先ほどもありましたが、南口にはチェーン店が多く、それも専修大学の学生さんが多いエリアでもあるので、富裕層の方たちには居づらい環境であるので、ゆったりとした落ち着いた空間が求められる。


丸山部長:
空間的にはおそらくたかはしさんのお店は、ゆとりのあるタイプではなく逆に制限があるかと思うのですが、空間的ではなく、学生向けとかチェーンとかではない良質なこだわった素材で富裕層向けにアプローチで価値を高めたい。高級とまではいかないけど、王将とかよりは高価格帯で行きたいといったところかと思います。
そのうえでどう思いますか?


井出コーポレーションさん:
それ言うと、そのすみわけはとてもいいかなと、単に値段を上げて高級と言ってはお客さんはついてこないかと思うので、全体的に街の単価を見てても少しランチ単価も上がってきていて、新しい方々が入ってきている事もあり、周りの飲食店のランチも1500円とか2000円でもお客さんがついてきていることを考えると、それくらいの方たちもいらっしゃるんだなぁという印象もあります。逆にリスクもあるかとは思うのですが、高くてもお客さんがついてこなければ、そこ次第かなという印象です。


丸山部長:
今みたいな会話は解像度の話で、やろうとしていることもそういうところからくっきりさせていく必要があります。
今日はスペシャルゲストも来ていて、小野さんの話も聞いてみましょう。
どんな角度でもいいので。


小野さん:
たかはしさんとは1年前から知っていて、NORENという創業支援に来てくれたので、1年前からこういうことをやろうと思っているというのは知ってはいました。
厳しい言い方をすると、「変わってないぞ、お前!(笑)」という。
言語化できていないというのがすごく問題だなぁというのがあって、
君が何をやりたいのかというのをもっと言語化すべきだよね。とおもいます。
先ほど、マーケットインの話をされていましたが、
先日個人的に、メールをもらって相談を受けたときに僕が返答したのは、真逆の事を返答して、
「時間がないぞ、条件決まったよね、やる事やるぞ。徹底的に今回はプロダクトアウトやってみないか」
自分の特徴ぼやっとしていて、今回の壁打ちでもこれだけいいメソッドがある中で、それが言語化できないんだとしたら、もう一度原点に返って、何がやりたいんだ。どういうコンセプトがやりたいんだ。という自分を掘っていった方が良いのではないかなぁと思いました。
周りの人たちの話を聞きすぎるのもよくないし、いつまでたっても決まらないというのも、もっと良くないし、時間が無くなってきているんだからそろそろ決めろとという感じでございました。


丸山部長:
そもそも、たかはしさんが望んでいた「この場でみんなで決めたい」といったスタンスがここにきて良くなかったかもしれないですね。


たかはしさん:
そうですね(笑)小野先生にいろいろアドバイスをもらっていて、
「だったら振り切って自分のやりたい事やったらいいじゃん」といった感じを言って頂いた時に、「自分のやりたい事をやって、突き進んでいっていいのかなぁ」と


小野さん:
勝手にやっちゃダメなんだけど、やりたい事やコンセプトがあるから、
みんなで、こういう場で意見が言えるんだよ。
何もないから、みんなもやっとするんだよ。


チェリーさん:
先ほど先生からもプロダクトアウトとマーケットインの話で、
その接戦は絶対あって、僕的にはお願いしたいのは、
じゃあ、たかはしさんがやりたい、体現したいシグネチャーな一品、例えば「コレとコレとコレ」を目玉にしてこの店を売りたいんだ!というのがあった方が良くて、その中でヘルシーであったりする分は良いかと思うのですが、それがないとわざわざ5Fのお店までいかないですよね。
例が良いのかわかんないのですが、宮崎県に日高っていうお菓子屋さんがあってそのお店に「なんじゃこりゃ大福」っていう商品があって、それがすごく売れているんです。その大福はお土産とかでも買われていて、中にフルーツが入っていて、もちろん苺も入っているのですが、それだけじゃなくて、苺と栗とナントカとかシーズンのおいしいフルーツが入ってるすごく大きい大福なんです。お店も宮崎の空港からも離れていてわざわざ車で行かないといけないような場所なんですけど、すごく売れているんです。
僕は単価設定をあまり高くするのは良いとは思わないですけど、要するにその商品自体が「何か食べてみたいなぁ」とか、健康にいいというコンセプトなんだけど、「それでもおいしいぞ」という。そういうやり方もあるのではないかなぁというそういう話でした。


丸山部長:
飲食の世界で言うと、お店のスペシャリテとシグニチャーメニューがあって、
スペシャリテはそのお店の一番の名物料理。シェフの自慢の一品だったりするのですが、
一方、シグニチャーメニューはシグニチャーは象徴という意味なのですが、コンセプトの体現とかシェフの神髄といったものなのですが、
たかはしさんのイメージするシグニチャーやスペシャリテって何ですか?


たかはしさん:
・・・・・・・・・・・(無言)


丸山部長:
ないなこりゃ(笑)


ふみさん:
餃子のこだわりはなんですか?


たかはしさん:
まず一つは皮です。
あと皮の小麦粉もですが素材にはこだわっています。
国産の豚肉やキャベツこだわった食材を使ってます。


丸山部長:
ちょっと戦術論になるのですが、
王将とか街中華とか言っても何が入っているかわからない味じゃないですか。その辺よくわかんなくて、チャーハン600円とかレバニラあってとかそんな感じじゃないですか。
たかはしさんがやる新しいアプローチとしては透明性とか正直なとかを手段手法を落とし込むときに、
個人なんだけど、使ってる素材、レシピなどの背景を全部A4 1ページに書くとかってすると、そこが信頼につながったりする。
戦術論なんだけど、それを全部のメニューで一貫してやるとかね。


たかはしさん:
それで言うと、今日持ってきた醤油も、木桶で醸造された醤油で、
いわゆる現代の工場で作られている醤油ではなく、
日本伝統の製法で作られた発酵のちからでうまみが増した醤油なんです。


丸山部長:
それを餃子頼んだお客さん全員にしていくとかね
「ちょっとなめてみてください!」とか言って。


あやさん:
二子玉にあるお店であんな餃子ってゆう餃子屋さんがあるんですけど、
薬膳っぽい餃子屋さんで、
そういう感じで高橋さんが食材に恋しているというか「これが本当にいいんだ」っていう素材を活かして、メニューに落とし込んでいけると魅力的になるのかなぁと思います。


りんさん:
プロダクトを追求していくのと同時に、
フィールドワークをやってみても良いのかなぁと思うのですが、
私は大学でよくフィールドワークをするのですが、
丸一日朝から駅周辺で歩き回って、どんな人がどんな格好で誰と一緒にドン買い物をしながら歩いているのか。というのをひたすら観察していく。
というのをやられてみてもいいのかなぁと思いました。
現状は、誰に食べて欲しいという対象の顔がぼやけた状態だと思うのですが、それをはっきりさせるためにも、1日2日やってみてもいいのかなぁと思います。


丸山部長:
ニーズとインサイトの話が一つあるのですが、
フィールドワークは消費者理解とはお客さんとなり得る人たちの理解をする基本姿勢としては大事なのですが、
これは結構深くて、今ある見えているニーズ、今街にある人気店とか、住んでいる人たちパッと見たら学生がおおいなぁとか、見えているところだけ見てもわからないんですよ。市場調査とかフィールドワークとか観点は大事だけど、見えてるものだけを見ても失敗する。特に今から開発する。さらにこういう変革遂げようとしている街ですというところで、一番難しいのは未来を予測することなんです。誰も未来を予測できないけど、ここで大事なのが「顕在ニーズ」と「潜在ニーズ」そしてさらに「インサイト」
例えば、「溝ノ口だったら西口商店街みたら、もくもくの安くて立飲みの店が流行ってる。じゃあそれをやろう」というのが「顕在ニーズ」
こういう人間の意識の話をよく水に浮かんだ氷山で例えるのですが、
表面化している意識は5%しかなくて、残りの95%は無意識なんです。
これをニーズで言うと顕在ニーズも5%しかない
隠れている中での表層辺りにあるのは潜在ニーズで
一番下の深層にあるのがインサイトです。

そしてこのインサイトが一番重要なんです。

そしてたかはしさんがやろうとしていることは潜在ニーズの方なんですよね。
それが、言語か来ていないようなニーズが発掘できればというものなんです。
それで言うと向ケ丘遊園のサイズ感の街でないものっていっぱいあると思いますが、ないものをやればいいというものでもないかと思いますが、
たかはしさんがやろうとしている事としては、目に見えるニーズをみて、人気店マネしてはやらそうとしているわけではなくて、潜在ニーズを探って提供していくということですよね。
それで言うと、小野さんがおっしゃっていたように、たかはしさんがそこに賭けて、今はないんだけど、それがはやるか成立するかわかんないけど、たかはしさんがやりたいこととをやるんだ!ということろだと思います。


木村さん:
向ケ丘遊園と登戸の関係性、二子玉と二子新地の関係性とリンクするのかなと思ったのですが、自身のテナントに入ってもらっているイタリアンのニコルーチェさん。目と鼻なの先にイタリアンがなる中で大家としてゴリ押ししたんです。当時、町会のおばちゃんから「この町でランチのできるイタリアンって必要なの?」って散々言われたんです。僕の中では二子新地は会社がないからおなかを満たすランチ需要はあまりないけど、人と会って話す場としての需要は絶対あると思って誘致しました。
ふたを開けたらランチは平均2回転くらいするんです。
例えば中華の文化で言うと、人と会う文化で「飲茶」があるかと思うのですが、そういうのってどうなのかなぁと思ったのですが。
中国に行ったときに、飲茶があって、それで人が集っているイメージがあって。
僕は大家として、二子新地の街の良いところを僕なりに理解してやってきてたりするので、向ケ丘遊園にあったものを提供されてください。
応援しています。


たかはしさん:
ありがとうございます。

丸山部長:
やはり、戦術論は盛り上がりそうですよね。
例えば、昼間は料理教室をやりまくって、そこでファンやコミュニティーを作って、夜の飲食にもつなげるような感じとかね。



と、この会はここで終了しました。


たかはしさん…
なかなか、つっかえが取れないようですが…
次回にはスルスルリーーーンと行くと良いですね。

ちなみに、わたくしシバタ的には、もう少し「発酵」に注目しても良いのではないかなぁと思ってたりもします。
実はシバタは自宅に醤油麴、塩麹を常備していて、料理にメチャメチャ使ってるんです♪
なので、丸山部長も初回でも言っていましたが、「中華×〇〇」
としたときに「中華×発酵」ってなかなかおもしろいのかなぁ~と.…

まぁこれは、シバタの独り言なので悪しからず。


そして、そんな高橋さんの次回の壁打ちの会は
今週12月15日に開催されます。

【詳細】
日程:12月 15日(金)
時間:18:30~開場、19:15~開始
会場:ノクチラボ(神奈川県川崎市高津区溝口 3 丁目 3-8)
参加費:一般 1,000円
    25歳以下 500円
学生 無料
   ※1drink オーダー制とさせて頂きます。

興味ある方は是非ご参加ください。


以上、副部長シバタでした~

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