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利休の価値観 - 破壊

忘備録

利休と言えば戦国の世において、茶の湯を通じて、既存の価値観や美意識を上書き保存していった人物。すべては利休が持つ美意識に集約されるのだと思うが面白い話を聞いたのでメモとして記録。

利休の価値観のひとつに「破壊」がある。文字通り、あるものを壊すことだけど、物質だけではなく精神にも及ぶ。弟子の山上宗二は「利休という人は、山を谷と言いなして、茶の湯の法度を破る」と残している。「茶の湯の法度を破りて自由にする」ことが利休の美学であり、生き方であり、戦国という時代だったというわけだ。常識や階級を壊して、新しいパラダイムを作り出した。「芸術は爆発だ!」と言った岡本太郎とその存在感が重なった。

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