「ブラックシープ」(2006)
ジョナサン・キング監督

◆あらすじ
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羊飼いの素質があったにも関らずある事件をきっかけに羊恐怖症となったヘンリーは15年ぶりに故郷の牧場を訪れる。しかし牧場には怪しい建物があり、兄のアンガスはそこで遺伝子を研究し人工羊を作っていた。環境活動家のグラントはその施設から異常なまでに凶暴な生まれたての羊を盗むも噛まれてしまい凶暴化してしまう。そしてその羊に噛まれた羊も続々と凶暴化し人々を襲うようになる。
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これは文句無しで面白いですね！
人食い〇〇って色々ありますけどまさか草食動物の羊を持ってくるとは思いませんでした。
ストーリーも無駄な部分がなく、冒頭の数分で兄弟の関係性とトラウマに繋がる部分を完ぺきに描ききっているのが素晴らしいです。

一応コメディ要素も含まれているという触れ込みだったんですけど終盤までそれらしい要素やシーンもなく、あれ？と思っていましたがクライマックスにぶっ飛びまくりの衝撃的なオチを放り込んできました(笑)
あれは遊び心がないと作れないですね。
めっちゃ笑いました。それまでの80分はこのクライマックスのための盛大なフリだったのではないかとすら思いました。本当に最高です。

羊に噛まれた人間は噛まれた部位から徐々に羊化して最終的に自我が辛うじて残っている羊人間になるのもまた良かったですし、クオリティも高かったです。

大人しそうな羊でも”人食い“という要素が加わるだけでほとんど見た目は変わらないのに急に怖くなります。

登場人物もシンプルで関係性も分かりやすく、ストーリーも変にこねくり回してないのでとても見やすいです。尺も90分弱と短めなのでオススメです。