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タッキーがラスボス【ホラー映画を毎日観る人】(267日目) 「こどもつかい」

「こどもつかい」(2017)
清水崇監督

◆あらすじ
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新人記者の江崎は“こどもの呪い”と呼ばれる連続不審死事件を調査する中である共通点に辿り着く。それは子供が失踪した3日後に両親やその周囲の大人が不審な死を遂げ、その大人達は子供から怨まれていたということ。戻ってきた子供が口ずさむ謎の歌から事件の真相を見出そうとする江崎だったが、ふとしたことがきっかけで恋人である尚美にその呪いがかかってしまう。呪いを解くために江崎と尚美はこの事件の元凶である“こどもつかい”と対峙することになる。
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序盤はジャパニーズホラーらしい陰鬱とした展開でしたが中盤からはファンタジー要素強めであまり怖いシーンも無く、ホラー映画としては少し物足りなさを感じました。ですがキャストにも非常に華があり、作品自体は面白かったです。タイトルの出し方もとても好きでした。

サーカスやピエロが登場する世界観やこどもつかい役の滝沢秀明さんの衣装や言動なんかを見ると子供にも見やすいソフトなファンタジーホラー映画を作ったのかなとも思いましたが、序盤のかなり直接的な虐待シーンや江崎の友人である近藤が女児に性的暴行を加えていたという展開が妙にリアリティがあって世界観がブレてしまい、結局どの層に向けて作った作品なのかがよくわからなくなった印象です。

滝沢さん演じる“こどもつかい”

ハーメルンの笛吹き男をモチーフとした滝沢秀明さん演じる“こどもつかい”は存在感抜群で、素が出ると子供っぽい発言をしたりする辺りにバックボーンが垣間見えてとても良かったです。

“こどもつかい”が操る7人のこどもの霊は
急に現れるしもれなく白目なのが非常に怖いです。

母親から虐待を受けていた蓮くんを一時の情に流され自宅に泊めたり、「ママになってあげる」などと軽はずみな発言をするも、児童養護施設に引き取られることを嫌がった蓮くんが助けを求めた際には「私はあなたのママじゃない」と言って突き飛ばす等、江崎の恋人である保育士の尚美の発言や行動がほんの少しだけ気になりました。

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