「ナイトウォッチメン」(2017)
ミッシェル•アルティエリ監督

◆あらすじ
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不真面目な警備員ケン、ジゲッツ、ルカと新人のジャスティンが働くオフィスビルに手違いでとある棺が運び込まれた。人気者のピエロ”ブリンポ“の遺体が入っているというこの棺を仕方なく翌朝まで預かることになったのだが、社員の一人が興味本意で開けてしまう。するとヴァンパイア化したブリンポが突如蘇り、次々と人々を襲い始める。ヴァンパイア化した人々で溢れかえるビル内でケン達は逃げ遅れたマドンナのカレンと共にヴァンパイア達と壮絶な戦いを繰り広げる。
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全く知らない作品でしたが
ここ最近見た中でもトップクラスに面白かったです。

ほぼほぼコメディに全振りなので怖さはありませんが、テンポも良く、登場人物も魅力的で、戦闘シーンも非常に迫力があり引き込まれました。

中でも登場人物の個性はかなり強く、見た目や口癖などで誤魔化すのではなく、しっかりと脚本と役者の魅力でがっぷり四つで勝負に出ているところが非常に好印象でした。

ギャグパートは不謹慎、差別ネタやシュールも抑えつつ、8時だョ！全員集合のようなお約束や古典的なものまであり監督や脚本家のセンスを感じます。

ヴァンパイアは血を好み、また十字架、日光、ニンニク、木の杭が苦手というおなじみの設定は残しつつ、死ぬと放屁をして悪臭を放ったり、妙に人間っぽさが残っており眼鏡を取られると目が視えなくなる者がいたりオリジナリティがあってとても良かったです。

コメディホラーにも関わらず、クライマックスの戦いや仲間との絆は非常に胸を打ちます。ラストも爽やかな終わり方で最後まで楽しめました。