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日本のミッドサマー【ホラー映画を毎日観る人】(244日目)「N号棟」

「N号棟」(2022)
後藤庸介監督

◆あらすじ
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死恐怖症(タナトフォビア)に悩む女子大生の史織は元彼の啓太が卒業制作で撮影するホラー映画のロケハンに啓太の現在の彼女である真帆と共に同行する。ロケハンの場所はかつて心霊現象が多発し現在では廃墟と化した団地。しかしそこには住民達が今でも住んでいた。どこか様子がおかしい彼らと交流を深めていく中で様々な心霊現象に遭遇。そして住民達の思考に次第に取り込まれていき、啓太も真帆も洗脳されてしまう。
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“考察型”恐怖体験ホラー映画

という新しいジャンルを開拓し、2000年にワイドショーなどでも大々的に取り上げられた岐阜県の某幽霊団地を題材にし、そこへカルト集団というオリジナル要素を加えた作品になっております。

考察って視聴者が好き好んで勝手にやるものであって、作品側が最初から”考察型“と謳うのは個人的にはかなり斬新だなと思いました。

ポルターガイスト現象の数々や予測不能な行動をするカルト集団の人々への未知なる恐怖は非常にインパクトがありました。
この集団のヤバい雰囲気は終始ビンビンに出ているんですけど、具体的にどうヤバいのかがいまいちわかりませんでした。理念だったり儀式みたいなものをもっと見てみたかったです。

主演の萩原みのりさんは「成れの果て」という作品でもお見かけしたことがあり、どちらの作品でも存在感の大きさとえげつない目力が印象的でした。

目力凄いです

主人公の史織が死恐怖症(タナトフォビア)に悩んでおり作中の突飛な行動の数々もこのタナトフォビアを抱えるがゆえのことなんだとは思うんですが、どうしてもこのタナトフォビアというものに馴染みが無さすぎて共感しづらいと感じてしまいました。

どことなくミッドサマー感がありました。

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