TikTokは大学マーケティングにとって本当に有効か?
久しぶりの投稿になります。
今回は大学ではTwitter、Instagramの次にやるべきメディアとして昨年から開始が相次いでいるTikTokについて考えてみます。
まず、TikTokは大学のマーケティングにとって有効な手段の一つと言えます。
以下に、その理由をいくつか挙げてみます。
若年層にアプローチできる:
TikTokのユーザー層は10代から20代が中心で、大学生の層にマッチしています。そのため、大学が自分たちのターゲット層にアプローチするのには最適なプラットフォームといえます。クリエイティブな表現が可能:
TikTokは短い動画を投稿するためのプラットフォームです。大学側は、その動画の中でクリエイティブな手法を使って、大学の魅力をアピールすることができます。バイラルな広がりが期待できる:
TikTokは、共感や面白さ、驚きなどがある動画が瞬く間にバイラルな広がりを見せることがあります。そのため、大学側が作成した動画がバイラルな広がりを見せる可能性もあり、多くの人々に知ってもらうことができます。ブランド価値観や日常を提供が可能:
TikTokでは、チャレンジを投稿することができます。大学側は、自分たちのブランドの価値観や日常を盛り込んだチャレンジを投稿することができます。このチャレンジが広がることで、多くの人々に大学の価値観やメッセージを知ってもらうことができます。
以上の理由から、TikTokは大学のマーケティングにとって有効な手段の一つであるといえます、が長く続けるリソースがない限り、やるべきではないと思います。
以前にも書きましたが、中途半端に放置されているSNSほどSEOに悪影響をもたらすものはありません。Tiktokも思いつきで「他がやっているからうちもやろう」というのでは長く続きません。特に上からの指示で下がやる、やらされてるSNS 放置されたSNSは見ているのも辛いものがあります。
戸板女子短期大学では、Tiktokを2種類運用しています。
ひとつは、
アイドル戸板通り通過中のアカウント、もう一つは、戸板女子短期大学公式アカウント。
実はどちらも教職員は動画作りに関与していません。戸板通り通過中はアイドルの運営とメンバーが運用し、公式は学生会を中心に学生が運用しています。
両アカウントともにフォロワーは1000名を超え、再生回数は2万以上とそこそこの数字を出しています。
二つのアカウントとも、3年目を迎えて、春以降に掘り起こしを考えていますが、立ち上げた学生が卒業しても、アカウントが継承され更にクオリティーや再生回数が増えていくのもよいスパイラルです。
面白いのは明確なマーケティングの違いがあることです。
戸板女子短期大学公式
フォロワー1000人 25000いいね
1番再生が多い動画は24万再生回数
戸板通り通過中
フォロワー1500人 5200いいね
1番再生が多い動画は7000再生回数
コアなファン(フォロワー)が多い戸板通り通過中に対して、公式は再生回数といいねでインプレッション(戸板を知る動機)を稼いでいます。
戸板女子短期大学公式がTiktokの特長である「おすすめ」に出てきて、大学のことを認識し、同じハッシュタグ #戸板女子短期大学 で戸板通り通過中に辿り着き、ファンになる、二つの違ったアカウントで目的を相互に補完している良い事例になります。
これも同時期に学生が開設し、今でも飽きずに投稿を続けているから出来る大学ブランディングの手法です。
僕はSNSを開設したいと色々学生から提案されますが、長く続くイメージ(リソース)がない場合はストップしていますし、学内でも思いつきの開設はSEO的にも止めた方がいいとアドバイスします。
今回は長く続けることで上手くいった事例ですが、Tiktokの特長である認知とファンマーケティングを最初から視野に入れるとSNSの開設も苦行ではなく、楽しくなりますね。
最後までご覧くださり有難うございます。
これまで20年間、コンビニやヘルスケアベンチャー企業でマーケティングやブランディングに携わってきた澁谷の経歴やストーリーはこちらをご覧ください。
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