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親子で五感を養う。先祖への感謝と生物をいつくしむ「春分の日」

今日は、国民の祝日である「春分の日」。地球と太陽の位置により、昼と夜の長さがほぼ同じ長さになる日であり、この日を境に昼の時間が夏至に向けて少しずつ長くなります。気持ちも上向きになり、ワクワクした気分になる時期ですね。

「春分」は、1年を24の季節に区切った二十四節気では4番目にあたり、生き物が冬眠から目覚め、草木や花が芽吹き始める季節の始まり。日本の祝日を定める「国民の祝日に関する法律」でも「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日と定義されています。

気候も穏やかで過ごしやすく、外出時にもさまざまな場所で春の訪れを感じることが多い時期なので、まさに春の始まりを楽しむ日といえますね。


●家族で先祖のご供養をしてみよう

古くから、春分の日には先祖のお墓参りをする風習があります。

もともと春分の日は、春のお彼岸の中日にあたり、太陽が真東から昇り、真西に沈む日です。西方にあるとされるあの世(彼岸)と東にあるとされるこの世(此岸)が最もつながりやすいと考えられたことから、この時期をお彼岸として先祖の供養を行うようになったといわれています。

春のお彼岸の行事食として有名なのは「ぼたもち」です。春の花である牡丹が命名の由来といわれています。3月に入るとスーパーなどでも手に入りやすく、目にする方も多いのではないでしょうか。

ぼたもちのあんこに使用する小豆は、赤色をしています。古くから赤色には魔除けの力があると考えられており、この赤色の小豆をたっぷり使用するぼたもちには、邪気を払い、災難から身を守るという意味があるそうです。

もち米を炊いてあんこで包み込むというシンプルなお菓子なので、家族でぼたもち作りにチャレンジしてみると、親子の楽しい思い出にもなりますね。心をこめて作ったぼたもちは仏壇やお墓にお供えし、先祖への感謝を伝えましょう。

●家族で出かけて全身で春を感じる

春分の日は祝日法にあるとおり、「自然をたたえ、生物をいつくしむ」祝日でもあります。せっかくのお休みですから、家族みんなで自然に触れる機会にするのも、素敵な過ごし方ですね。

天気が良ければ、いつものお散歩コースや馴染みの公園に出かけてみましょう。お墓参りまでの道のりを家族で歩いていくというのもおすすめです。

ぜひ、親子で歩きながら、いつもは見過ごしてしまうような小さな春をたくさん見つけて五感を養ってください。新緑の匂いやきれいに色づいた花、土から出てきたたくさんの虫たち……親子でどちらがたくさんの春を見つけられたか、報告しあうのも楽しそうです。

春の訪れを楽しむ春分の日。大人も子どもも、全身で春のやわらかな太陽の光や春の風を感じることで、気持ちをリフレッシュして新しい季節を元気に迎えましょう。

参考:春分の日とは。意味や由来、子ども向けにわかりやすく説明する言い換え例 | 保育士求人なら【保育士バンク!】 (hoikushibank.com)