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親子関係にも「信頼」を。無条件に受け入れ、愛するということ

いよいよ3学期・第3保育期がスタート!学校や園での生活が戻ってくると、年末年始ののんびりモードで忘れかけていた子育ての大変さも復活。家事や仕事をしながらの育児に、悩みが尽きない日々がはじまりますよね。

そこで今回のテーマは、【子どもの持ち味を大切にする育児】。新しい年になった今だからこそ、親子の信頼関係を築く“子育ての基本”についてあらためて考えてみましょう。


●子ども自身をしっかりと見つめていますか?

良好な人間関係のために必要なものの一つが「信頼」。お互いに信頼しているからこそ、円滑なコミュニケーションが可能となるのです。そして信頼は、子育てにおいても重要な要素。

たとえば、子どもにしつけをしようと思ったとき、子どもの「ここが悪い」「あそこが悪い」「どう直したら良いのか」ばかり考えていませんか?しつけをして悪いところを直す前にやるべきこと。それこそが「親子の信頼関係の構築」です。

では、親子の信頼関係とはどのように築くものなのでしょうか?その一つが無条件で子どもを受け入れ、認めることです。

親は子どもをよく育てたいと思うあまり、つい子どもの能力に目がいきます。そして何ができる、できないで子どもを判断するようになります。つまり、競争原理で子どもを見てしまうようになるのです。何ができてもできなくても、大きな問題ではありません。子どもは一人ひとり異なる人間であり、その個性もそれぞれだからです。

短所・欠点ばかりをみて、そこを直そうとする。よその子と比較したり、学力を重視したりと、子どもを厳しい競争原理の中で育てようとする。そんな完全主義でいると、「できなかった」ときに子どもを責め、自分をも責めるようになってしまいます。

わが子が生まれ持った持ち味を信じ、子ども自身の成長を認め、どんなに小さなことでもほめてあげましょう。子どもを無条件に愛し、尊敬し、子どものすることに感謝と感動、共感を示してあげましょう。それが、子どもを信頼するということです。

●かけがえのないわが子を信頼する

私たち親の頭の中には、これまでの経験や得た知識、世間一般の感覚といったものからつくられた基準があり、わが子もそこにあてはめようとしてしまいがち。だからこそ、子育てをしていると、子どものできる・できないが気になってしまうのです。

でも、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。何十年と人生を生きている私たち大人でさえ、失敗に落ち込んだり、至らぬ部分に思い悩んだりすることがあるはずです。子どもたちは生まれてたった数年。不完全な姿が当たり前なのです。

完全じゃなくてもいい、欠点があってもいい、あなたはそのままでいい。子どもへの接し方で苦しむことがあったら、そんな言葉を思い出すようにしてみてください。一人の人間としてわが子を受け入れる心が、親子の信頼関係を築いていきます。