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子どもに愛は伝わっていますか? 愛の上手な伝え方を紹介

1月31日。1をI(アイ)に見立て、今日は、I(アイ)31(サイ)=「愛妻の日」だそうです。

みなさんは愛を伝えていますか?夫婦間でも、親子間でも、思っているだけでは愛情は伝わりにくいもの。愛は具体的な形にしなければ相手には伝わりません。

親の心子知らず、とはよく言うもので「どうしてこんなに大切に思っているのに、子どもは分かってくれないのか」とおっしゃる親御さんがいます。そんなときは、まずは親御さん自身が、きちんと愛を伝えられているかどうか振り返ってみてください。

子どもに上手く愛情が伝わっていない可能性はありませんか?本日ご紹介する4つのポイントを確認してみてください。

●年齢にあったスキンシップで愛を伝える

①スキンシップで愛を伝える
生まれたときから、親がしっかり抱っこをして育てた子どもは、心が安定してすくすくと育ちます。抱っこのぬくもりや肌と肌の触れ合うあたたかさが、心の奥深くまで届くのです。

アメリカ先住民族の育児の教えである「子育て四訓」に、「乳飲み子からは肌を離すな」とあります。これはとても参考になります。1歳まではできるだけ抱っこをする時間を作ると良いでしょう。散歩のときなども、バギーに乗せたままにせず、ときどき抱っこしたり、おんぶしたりすることをおすすめします。

抱きぐせがつくことを心配する考え方もありますが、十分に抱っこされた子どもの方が親の愛を実感し、安心して外の世界に行くことができるので、結果として自立が早くなります

1歳を過ぎたら抱っこする機会が徐々に減るかもしれませんが、子どもが抱っこをせがむときは、子どもの気がすむまで抱っこしてください。少なくとも1日1回8秒間ぐらいはギュッと抱きしめてあげるといいでしょう。

一緒に遊ぶ時間もスキンシップそのものです。そのほか、爪を切ってあげたり、髪をとかしてあげたり、一緒にお風呂に入ったり、添い寝をしたりするなど、普段の生活でも肌を触れ合わせることを心がけてほしいと思います。

大きくなってくると、親がスキンシップを望んでも子どもの方が恥ずかしがるかもしれません。密接な肌の触れ合いでなくても構いませんから、肩をポンと叩く、背中をなでる、一緒に喜ぶときにハイタッチをするなど、親の方から子どもに触れる機会をつくると良いでしょう。

●言葉・表情・態度で愛を伝える

②「生まれてきてくれて、ありがとう」
子どもへの最高の愛情表現は、「生まれてきてくれて、ありがとう」という言葉です。これは、親が子どもの存在をはっきりと肯定する言葉でしょう。親に肯定されると、子どもは自分で自分を肯定できるようになり、周りの人々も受け入れることができるようになるのです。

日頃から繰り返し、「お父さんとお母さんの子どもに生まれてきてくれて、ありがとう」と言ってあげてください。はっきり伝えることで、子どもは親の愛情を確信して心が満たされます

③笑顔で見つめる
子どもは親の表情をよく見ています。親が不機嫌そうにしていると、近づかないようにしたり話しかけないようにするなど、子どもなりの配慮をします。怒った顔をしていれば、自分が何か悪いことをしたのかと心配します。親も人間ですから、イライラすることはあるでしょうが、子どもに不安な思いをさせるのは避けたいものです。

人間の脳には、情動を司る偏桃体という部位があります。偏桃体には相手の表情を認識する機能があり、不安や不快な表情、嫌悪するような表情を認識すると、活動が強まってストレス状態になります。一方、好ましい表情を認識すると偏桃体の活動は静まり、メンタル面も落ち着きます親が笑顔でいることは、それだけで、子どもへの愛情表現になり、子どもの心を安定させるのです。

最低でも1日3秒、子どもを笑顔で見つめるように心がけましょう。思春期に入って対応が難しくなったときも、ニコッと笑顔で見つめるだけで、親子のコミュニケーションはうまくいくようになります。

④子どもの話を聞く
「ねえ、お父さん!」「ねえ、ねえ、ママ」と子どもが話しかけてきたら、しっかり耳を傾けてください。子どもが話しかけてくるのは、だいたいにおいて親が忙しいときに相場が決まっていますが、何かをやりながら適当に受け流すのはよくありません。できれば手を休めて、それが難しいときは、せめて顔を子どもに向けて、目を見て話を聞いてほしいのです。

そっぽを向いて何かをやりながら「ふ~ん」としか言ってくれない相手では、真剣に話す気が失せるでしょう。それが積み重なると、子どもは大事な話をしなくなってしまうかもしれません。

いかがでしたか?愛を伝えるのに特別なことをする必要はありません。今日ご紹介したポイントを参考にしながら、日常の中で子どもへたくさん愛を伝えていきましょう!