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生産性を最大化させるのは、「頑張ること」だけではない

何か考え事をしている時、机に向かってうんうん唸っていても煮詰まってしうまうだけだけど、「シャワーを浴びた時にふと新しいアイディアを思いつく」みたいなことが、よくあるなぁと感じています。

そういえば、「良い考えが浮かびやすい3つの状況」を「三上(さんじょう)」と呼ぶという考えを聞いたことがあります。

三上とは、「馬上」「枕上」「厠上」の3つのことで、
それぞれ、馬に乗っている時、横になっている時や眠っている時、トイレタイムのことを指すようです。

調べてみると、欧陽脩という中国の北宋という時代の学者の言葉のようです。

この3つの状況に関する共通点とは、「リラックスしている時であること」です。

まずは煮詰める、その後でリラックスを持ち込む

「うーん、どうしよう」
「なにか良いアイディアはないかな」

とある程度煮詰めた後は、それ以上机に向かって考え続けるより、
思い切ってぶらっと街に出てみたり、銭湯に行ってみたり、
三上(さんじょう)的な状況を作り出して、脳に違う刺激を与えてみるのが良いかもしれません。

でもたぶん大事なのは、まずは煮詰めることじゃないでしょうか?
煮詰めた上で、リラックスを持ち込む。
その時はじめて効果があると思われます。

関数で喩えると、煮詰まった状態というのは、横ばいになっている状態だと思います。それ以上は、考え続けてもあまり伸びません。
しかし、リラックス(三上的状況)によってその関数の係数を変えることができるイメージです。すると、グッと新しい変化をもたらせるような気がします。

この時、y=a ×「0」だと何も生まれない訳で、
まずは煮詰める(=xを増加させ切る)ことが必要なのだと思います。

集中することだけが、生産性を高める唯一の道ではない

とかく我々は、「頑張る」というと、
「机に向かって」「寝る間を惜しんで」「缶詰になって」
のような「わき目もふらずに、グッと集中し続ける」というイメージを持ちがちです。

しかし三上(さんじょう)の考え方を思い出せば、集中することだけが生産性を最大化する唯一の道ではないのだと気づかされます。

三上的な状況もうまく取り入れながら、生産性を最大化していけたらいいなと思う次第です。




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