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「結婚できない男」【ドラマ視聴感想文】


リアリティによる共感性をベースにした面白さ

超遅ればせながら、Netflixで結婚できない男を一気見しました。

めっちゃくちゃ面白かったです!!!

面白すぎて続編の「まだ結婚できない男」も一気に観終えてしまいました。
いまは「結婚できない男」ロスから、主題歌のスイミーを聴きまくったり、阿部寛の出演する違う作品を見始めました。。

ところで、本作を観ていてこのドラマはなんで面白いのか?について考えたのでちょっと書いてみたいと思います。

たくさんあると思いますが、核になっているのはリアリティによる共感性ではないでしょうか。
主人公やストーリーに共感できること。共感が没入となりハマっていくのではないでしょうか。

共感ポイント

結婚できない男を観終えたある日、ひとりでレンタルビデオ店に行くことがありました。映画を探しているその時ふと、「あ、これ結婚できない男の桑野さんぽいな・・・」と気づいて一人でニヤついてしまいました。

「結婚できない男」は現代の独身男性の生活や価値観をリアルに描いていて共感するのです。

ドラマを観ていると、上記のような「レンタルビデオ店に一人で頻繁に行く」以外にも、主人公の桑野と共通、共感することがいくつもありました。

・豆乳を買う。愛飲している。
⇒豆乳は栄養価が高く、栄養バランスを気にしている一人暮らしには強い味方です。桑野はまとめ買いしていますが実際私も常時ストックしています。

・外食もしくは肉ばかりの食生活

・スピーカーで音楽鑑賞にふける
⇒一人暮らしの醍醐味です。

・独身を肯定している
⇒さすがに桑野ほどではないですが、私も独身を肯定し満喫している(つもり)です。

などなど・・・。

悲しいかな、私は桑野のようにお金をたくさん持っている訳でもなければ、社会的地位がある訳でもありませんが、それ以外は多くの点で共通、共感します。

桑野が良く通る橋で、橋の欄干の上を手でポンポンとタッチしながら歩くシーンなど、特にリアリティがある演出だなぁと。。。

こうした共感ポイントが視聴者を没入させハマらせるのではないでしょうか。

リアリティと非リアリティのバランス

とはいえ、リアリティだけでは面白みがありません。
リアリティをベースにしつつ、そこに偶然性というか物語性というか非リアリティをプラスオンすることでドラマとして完成する気がします。

桑野(阿部寛)はそんなに具合が悪いわけでもないのにヒロインの夏川結衣(早坂先生)に会う為に病院へ頻繁に診察に行きます。
実際のところ具合が悪くないのにあんなにしょっちゅう診察にはいけません。
隣人ともあんなふうに仲良くなるなんてことはありえないでしょう。

しかしそこまでリアリティを追求しすぎると、結局ドラマでもなんでもなくなってしまいます。

なので、リアリティはあくまでベースにありながらも、そこに偶然性や物語性などの非リアリティをプラスオンすることでドラマティックになっていくはずです。

非リアリティ100%ではどうか

一応、逆も考えてみます。非リアリティが100%の場合・・・。
非リアリティを「理想的」と定義します。

例えば金八先生。
非リアリティが100%、つまり完全に理想的な世界である場合。

生徒はみな真面目に勉強し、金八先生の言うことをよく聞き、問題を起こさずに笑顔で卒業していく。

・・・学生としては理想的であるが、これでは金八先生の見せ場がゼロであり、贈る言葉は特に無いだろう。

まとめ

ドラマの面白さはリアリティと非リアリティの割合が絶妙に最適化されることで面白くなるのではないでしょうか。

リアリティが100%ではつまらない。
非リアリティだけでもつまらない。

(超・余談)

リアリティの演出に関してずっとツッコみたかったことがあります。
それは食事シーンです。
これは自信があるので声を大にして言いたいのですが、
どんなドラマや映画を観ていても、かならず!!
「食べている時にまだ口に物が入っているのに飲み物を飲む」のです!
例えば、ご飯を口に入れてまだ咀嚼中なのにお茶を飲むんです!
「ありえない!!」とどうしても突っ込みたくなります。
今度、ドラマか映画を観たらぜひ注目してみてください。
(やらなかったらスミマセン。)

たぶん、飲み食いしていることを分かりやすく演じる為の演出なんだと思いますが、あれはどうもリアリティに欠けますね。。。

個人的、超余談でした。。





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