E2Eテスト自動化は茨の道だけど

自動化エンジニアの森川といいます。普段はE2Eテストの自動化のFW開発や支援を担当しています。 今日はテスト自動化のマインド的なお話です。

みなさんもご存知の通りE2Eテストの自動化は、とてもハードな旅路です。

自動化することによって、思わぬバグが検出されたり、人為的なミスが削減されるといった効果は期待できるものの、導入コストはかかりますし、スクリプトの維持や教育コスト、さらにはCI/CDで実行した結果の解析コストなんていうものもガッツリとかさんできます。

「いやいや、自動化すると開発チームとQAチームに技術的な連携が生まれるっていうし、テストのリファクタリングにもなるっていうから、やっぱり副次的な効果はあるじゃないか!」なんていう意見を聞いてホッとしたのも束の間、「社内の自動化懐疑派をどう説得するの?ネゴは?『それ?美味しいの』って言われたよ?」そんな現実が待っています。

それにも関わらず、弊社を含めてたくさんのベンダー様の現場ではE2E自動テストが運用されています。有償・無償ツールが日進月歩で機能向上されていること、Seleniumやその他のE2E自動テストに関する技術の進歩のおかげであることは言うまでもありません。

しかしそれだけではないと思います。自動化プロジェクトの大きな(隠れた)推進力となっているのはエンジニアの自動化への熱意、「ブラウザがグリグリと勝手に動くの。ほんま面白いわー」と思う心であることを信じてやみません。

むしろ、自動化エンジニア(大抵は一人)の熱意に支えられている、 なんていう現場を横目で経験したという方は少なくないのではないでしょうか。

初めて書いたスクリプトでグリグリと動くブラウザを目にしたときの喜びは、Excelの「マクロの記録」で記録したマクロが動いたときの喜びの約300倍。"Hello World"が表示されときの喜びの約30倍。(異論は認めます)

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この気持ちは彼らに自動化の技術を猛勉強させます。新しいツールの情報をキャッチアップさせ、そしてブラウザ間で発生する謎の不具合について、ランチタイムにスマホでStack Overflowに長居させるのです。

しかしながら、彼らも一人の人間です。一度は疲れて、あきらめたり、去ったりすることもあるでしょう。

「自動化なんて無意味だ」
「Selenium、大好きだった。でも、さようなら」(経験談)


銀の弾丸は実在しないことに気づき、自動化革命の夢からさめるのです。

自動化プロジェクトはピンチを迎えます。そんなときに登場を求められるのが自動化技術をよくわかっている リアリスト(現実主義者)なプロダクト・オーナー(または単なる上司)です。

プロダクト・オーナーは費用対効果、技術的課題、ネゴシエーションを調整してプロジェクトをまわします。自動化エンジニアを呼び戻して、また夢の技術の世界に放り込みます。彼の心にふたたび火を点けることができたとき、自動化プロジェクトは必ず成功します。


寓話はさておき。

エンジニアの自動化技術への熱量と、プロジェクトコントロールのバランスはプロジェクトを成功に導くのに極めて重要な一つの要素であることは言うまでもありません。

弊社ではお客様のそれぞれの案件に合わせて、詳細レベルなフィージビリティスタディで、PoC(概念検証)を行います。モチベーションの高い自動化エンジニアを推進力に、たくさんの現場で培った自動化ノウハウで、コントロールしながら適切な自動化を実現します。

そんなSHIFTの自動化プロジェクトで、グリグリとブラウザ・アプリをまわしたいと思う方がおられましたら、ぜひとも弊社の門戸を叩いてみてください。

お待ちしています❤

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