しんや【音楽好きなコック】

「音楽のあるレストラン」を目標に、日々奮闘中。 短い期間ではありますが料理長も経験し…

しんや【音楽好きなコック】

「音楽のあるレストラン」を目標に、日々奮闘中。 短い期間ではありますが料理長も経験しました。そんなコックの働いてるお店のこと。独り言。私事。

最近の記事

日本一の内輪の中に居る

先日、オードリーのオールナイトニッポンin東京ドームを見てきました。 感じたことをどうしても文字に残しておきたくて、ここ数日家にいる時間はほとんどnoteと向き合っているのですが、どう書いても劇的になり過ぎてしまう、もしくはその逆でチープになり過ぎてしまう。 数年前にふと生活の中で自分の感じたことの鮮明さを保存するためには文字に起こすしか方法は無いと考えていたのがきっかけでこのnoteを始めました。 とはいえ、僕はただのコックです。構文のプロというわけでは無いので、いつ

    • 昔の話ばっかりしちゃう

      年末年始を地元で過ごした。6日間も休める年末年始は初めてだったので友人とたくさん予定を入れた。 北海道に着いた初日に学生の頃に住んでいた街に2年ぶりに行った。 北国特有の乾いた冷たい空気が懐かしく感じる。学校がたくさんある地域にしては学生では入れなさそうな飲み屋が多いのは相変わらず。 お気に入りだった居酒屋は移店していて、それでもいつもの通り満席だった。 昔の情景を思い出したくなった時、その時住んでた場所によく足を運ぶ。当時この居酒屋で打ち明けた悩みは僕の芯になり、今

      • 傷からしか学べない

        昔と比べると今はとても幸せだけれど、生活をしていく中で、どれだけ良いことが起きたとしても体の内部には悩みは確かにあり、その悩みはコックになりたての頃と比べると分かりやすくなくて、自分のためなのか、誰かのためなのか、そもそも利他なのか利己なのか以前にどこを目的地として据えた悩みなのか。 誰かに分かって欲しいとは思うくせに、僕は自分の傷を簡単に理解されたくないとも思っている。 友人”きだしん”(イケメン)との出会いは僕が調理師養成学校に通っていた頃だった。 きだしんは僕より

        • 「理解」よりも「理解に向かう姿勢」で視界が晴れていく

           日々コックをやっていて一番気を付けているのが言葉遣いだ。常に忙しく緊迫した現場だからこそ短く端的に気分良く仕事ができるように角のない言葉で伝えることは重大なことだと思っている。 が、意外とそう思ってるコックが少ないように感じる。荒々しく強い言葉を使うコックの方が遥かに多いのだ。 この事を二十歳の頃務めていた店の上司に聞くと、 「常にスピードと繊細さを求められて、切羽詰まってるという状況を全員が理解してるからその状態が仕方ないという認識になってるんじゃないかな。」 と

        日本一の内輪の中に居る

          だが、

          今月、働いてたレストランを退職した。理由は軽度のうつのようなものだった。 ミシュラン一つ星店を経営するシェフの元で働たらいていた。 シェフは過去に名店で働いてた経験もある。海外渡航歴もあり、ネームバリューだけを見るととても偉大な人に見えるが、人を殴ったり他人を理不尽にこき下ろしたりを簡単にしてしまうような人だった。 僕は飲食業に蔓延る独特のソレを美徳とする空気をどうにも寛容できない。 殴る、怒鳴る、苦しめることでしか教えることができない技術なんて無くなればいいとさえ思

          【推しの子】で描かれている擬態について、個人的に。

          ※当記事はアニメ【推しの子】第一話のネダバレを含みます 友人に勧められて見たアニメ【推しの子】があまりにも面白かったため公式アプリで全ての話を一気に読んでしまった。熱量そのままの勢いでnoteを書いてるため拙い文章になってるかもしれないけど、温かい目で見ていただけると嬉しいです。 第一話が90分というアニメにしては長い尺だったので少々腰が重たかったが、話を見ていくうちにその理由がよくわかった。 この作品は残された2人の兄弟の復讐を描く物語なので、作中の主要人物の細かな境

          【推しの子】で描かれている擬態について、個人的に。

          お金にならない

           飲食業界に勤め今年で6年経とうとしてる。新人ともベテランとも言えない曖昧なラインで仕事を続け、最近は自分の得意なことと不得意なことが何か考えることが多くなってきたように思う。 考えていく中でどうやら僕は物事すべてを市場にこぎつけて、物事の優劣を金中心で考えて完結させている人間との会話が極端に苦手らしいことに気がついた。 同時に、金にならないものに対してマイナスな思考を持つ大人が多いことにも気づいた。  特に娯楽の話をしている時に感じることが多い。僕は自発的で行動力があ

          浮き輪

          ここ最近はようやく発言と年齢が追いついてきたのか、年上の方と話す時に以前よりも真摯に向き合ってもらえることが増えた。 最近、自分の歳を語ると「婚約されてるんですか?」と聞かれる。前までは「彼女はいるんですか?」だった。 菓子折りを選ぶときに昔よりも相手のことを考えるようになった。ただ単に人気でたくさんの種類が包装されてあるものじゃなく、その人から時間と場所を取らないかどうか気にするようになった。 ほんの僅かな差ではあるけれど自分のステージが少し上がったことを他人の目を介

          アグレッシブさのために休日を

          飲食業に関わって5年、専門学校時代も含めると7年になるけれど、週に2日店休日がある店に勤めるのは初めての経験だった。 公務員やサラリーマンの方々は「それが普通でしょ?」と思うかもしれない。けれど飲食で2連休が毎週あるというのは本当に珍しいケースなのです。 社員目線ではありがたいことだけれど、会社目線で考えるとそもそも飲食業は利益が出づらい仕事なので営業日数を減らすのは売り上げをダイレクトに減らすということなので、リスクがかなり大きい。 自分でも変だなと思うけれど、今のレス

          アグレッシブさのために休日を

          しがないコック

          令和にもなって未だにインターネット回線が繋がらないような北海道の田舎で生まれた20代前半の田舎者男、まぁ僕のことなのですが、そんな境遇の人間全ての人に共通して言えることがある。「上京」という言葉に対して抱く感情は「とてつもなく楽しみ」もしくは「とてつもなく不安」でほぼで二極化されてるということ。僕は後者でした。 都会の人間は冷たいという印象が頭にあったからだ。でも、東京に来てみて思ったけれど、そんなことはないと思う。 見方次第だし、環境次第。どの場所でもそう。 ただやはり