志賀玲太

Webメディア「QuizKnock」のライターで編集者。日記やエッセイ、短歌など。 …

志賀玲太

Webメディア「QuizKnock」のライターで編集者。日記やエッセイ、短歌など。 ■QuizKnockで書いた記事→https://web.quizknock.com/author/shiga

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  • ショートエッセイ

    そんなに長くないエッセイです。昔のことも、今のことも。

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    日記です。日記ですが、不定期の更新です。

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    短歌や、詩など。過去に発表したもののまとめも。

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志賀玲太:プロフィールやこれまでの活動について

■プロフィール東京都出身、東京藝術大学美術学部芸術学科を卒業。クイズ王・伊沢拓司率いる東大発の知識集団「QuizKnock」に2017年6月より加入し、現在はWebメディア「QuizKnock」の編集者・ライターとして活動中。他、短歌やエッセイを中心とした文筆活動や、メディア出演など。語ること、書くことが好きです。 ■Twitter(X)リンク■主な過去の活動や仕事、作品など(一部抜粋)QuizKnock:YouTube QuizKnock:ゲーム実況 QuizKnoc

    • 病葉

      ✳︎ ひさしぶりに薬を飲み始めた。青と白のカプセルで、おもちゃみたいな見た目の薬だ。病院で処方されるこの薬を飲むと何が起こるかというと、私の生活に「朝」が生まれる。 生まれつき私の頭の中を流れる時間と、他人の頭の中を流れる時間とはどうやらその速度が違うようだった。私の時間の方がよりゆっくりというか、あるいは時に早くなったり遅くなったりと、脈絡のない流れ方をするみたいだった。人と違う時計を持っている私はこの社会において「間違ってしまっている」側であるらしいことを、ある程度大

      • 雪上に言いたいことを並べて

        私はあなたに生きていてほしいと思っている。 あなたとは私の家族であり、親しい友人たちであり、同時に顔も声も知らない画面の前のあなただ。あるいは私とは共通の言語もなく、この後交わることもないだろう生活の中に過ごしているあなただ。 生きていてほしい。結局、自分が他者に向けて言いたいことはそれ以上ないのではないのかと、そんな気さえする。あなたの明日の生活ばかりか今日の食事も仕事も、一時の笑顔だって保証してやれない私であって、無責任なことを言い、ぶつけているのだということはわかっ

        • 愛でいたいよな 日記-20231227

          ・「QuizKnockと学ぼう」チャンネルで、企画作りに関わった新シリーズの動画が公開された。題して「名文推測バトル」。名作文学の一節を、穴埋めクイズの形で自分で書いてみるという企画だ。 ・「学ぼう」では以前「読書会LIVE」という企画をやっていて、今回のシリーズはそのリニューアル版、という形になる。読書や本に絡めた企画はやはり続けたいと、河村さんが発起人になってくれた。 ・多くの人と一緒に一冊の本の精読ができる、以前の形式も大事なものだと思っている。出演者としても参加す

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          やっぱコイツ強ぇわ もうダメだ 強い 日記-20231215

          ・昨日は色々な情報が出た日だった。フォロワークラブ「schole(スコレー)」の開設に、ノブとこうちゃんのQuizKnock卒業発表。私としても、どの話にどう触れていいか難しいところもある。 ・卒業は、正直悲しい。特にこうちゃんは学生時代TQC(東京大学クイズ研究会)で同じ代でもあり、QuizKnockにもライターとして同じタイミングでで入った、「同期」と言っていい存在だ。だからこそ、これからも一緒に活動できたらと、そう思ってもいた。一方で今回の決断が、こうちゃん自身がずっ

          やっぱコイツ強ぇわ もうダメだ 強い 日記-20231215

          【朗読】萩原朔太郎『月に吠える』より「序」

          萩原朔太郎『月に吠える』より「序」 青空文庫:https://www.aozora.gr.jp/cards/000067/files/859_21656.html

          【朗読】萩原朔太郎『月に吠える』より「序」

          【朗読】萩原朔太郎『月に吠える』より「序」

          落ちながら笑う

          美醜について、ずいぶん苛烈な価値観に振り回される世の中になってしまったなと思う。 誰もが自分らしく、なんていうのはほぼ建前みたいなもので、TikTokにInstagram……SNSを開けば「美しさ」にまつわる強大で支配的なひとつの価値基準が巣食っていて、みんなそれに適応することばかりが求められている。 日が経つにつれてその基準はより強固になっていくばっかりで、みんなうっすらどこかおかしいなと思いつつも、人に承認され、避けられたくない一心で「可愛く」「綺麗に」なろうとする。

          落ちながら笑う

          仕事の話と全肯定の贄 日記-20230916

          ・動画に出ています。 ・最近ちらほらと動画に出演しているような気がするけれど、これは少し前にまとめて撮ったものが、今順々に公開されているからだった。「撮り溜め」が多いからこそ、こういうラグはうちではよくある。この収録日は多くのメンバーが集まれたのをいいことに、他にもまだ動画を撮っていた。そちらも公開を楽しみにしていてくれたら嬉しい。 ・QuizKnockは「撮り溜め系YouTuber」であると、よく自嘲的に言ってみたりする。もこもこのふわふわで、明らかに冬物だろうという服

          仕事の話と全肯定の贄 日記-20230916

          人の口は同じ形に開き、やがて

          SNSを長いこと見ていると、同じ話ばかりが繰り返されるような光景にどうしても目が行くようになってしまう。 X(旧Twitter、この言い方にも慣れる気配がない)はきっと最たる例で、職場や上司の愚痴、生き辛さを解消するためのライフハック、くすっと笑えるようなネタ画像にコピペ……その話のどれもが、いつかどこかで見たようなものに思えて仕方がないことがある。 「Twitterでの話題は3-4年で一周する」みたいなことを誰かが言っていたような気もするけれど、本当にその通りなのかもし

          人の口は同じ形に開き、やがて

          私の「好きなもの百裂拳」

          自分の好きなものを、熱量やジャンルなど気にせずとにかく100個言う「好きなもの百裂拳」をやりました。 私の好きなもの100 1.戦後から現代にかけての美術 2.ビル・エヴァンス『Waltz for Debby』 3.超絶最かわ天使ちゃん 4.TikTokで流れてくる地雷系ファッション 5.オリーブオイル 6.すき家のまぜのっけ朝食 7.歌舞伎町のいくら呼んでも店員が来ない焼肉屋(激安) 8.アンジュ・カトリーナさんの声 9.健屋花那さんの生き様 10.ジ

          私の「好きなもの百裂拳」

          最近観た映画3本 日記-20230602

          最近観た映画についての雑記を残しておく。ここ最近は、そんなに変な映画は観ていないな。むしろ「観ておくべきところ」を押さえておきたい、みたいな動機で作品を探すことが増えてしまった。作品によってはAmazonリンクを貼っているけど、アフィリエイトなどは入れていないとだけ。画像の挿入が楽なのと、Amazonの方がなんやかんや読む側にとってもアクセスしやすい、みたいなとこあると思っているので……。 『RRR』本当に今更ながら、という感じだ。日本での映画公開日が2022年10月21日

          最近観た映画3本 日記-20230602

          同人誌を出しました #文フリ東京36

          先日、初めて短歌の同人誌を出した。 高校時代に、部活で漫画や短編小説を集めたものを学祭で売っていたようなことはあったけれど、即売会での頒布は私にとって初めての経験だった。今回参加していたのは「文学フリマ」という文芸作品専門の即売会(要するにコミケの文芸オンリー版みたいなイベント)で、まず何より目の前でたくさんの人に手に取ってもらえたことが嬉しかった。同人メンバーの橋爪志保さんが開催前からしきりに「私はお店屋さんごっこが好きで——」とテンションを上げていたが、何となくその感覚

          同人誌を出しました #文フリ東京36

          ああ!窓にタコス 日記-20230504

          ・ここのところ、タコスに脳を侵されている。 ・きっかけが何だったかははっきりしないが、セブンイレブンで偶然見かけたタコライスをつい買って、その美味しさを思い出してしまったのが始まりだったと思う。みずみずしいレタスに、ほろほろのタコミート。きらめくサルサソース。そのせいでここ数日は四六時中タコス、タコライス、あるいはそれに類する食べ物のことを思い続けている。テクスメクス万歳! ・先日も仕事終わりに電車を乗り継ぎ、タコスを中心に提供するファーストフードチェーンであるところの「

          ああ!窓にタコス 日記-20230504

          書くことが怖いあなたへ 日記-20230417

          ・最後にnoteを更新してから3週間近くが経っていた。自分が購読しているnoteユーザーの中には、毎日1,000、2,000字を超えるような日記を欠かさず更新し続けているような人もいて、自分はそうはなれないなと思わされる。それ以上の文量を日々書き溜めている、小説家のようなプロは言わずもがなだ。継続することは、難しい。新たなことに挑戦しようと意気込みノートを作っては、冒頭の数ページを終えて残り全てが白紙になる、そんな毎日を送っているのが私だった。継続すること、どころか、わずかだ

          書くことが怖いあなたへ 日記-20230417

          遠くはるかに、はるかにピエロ

          最近、生まれて初めて「サーカス」を観に行った。 新型コロナウィルスが流行り出した頃、「シルク・ドゥ・ソレイユ」の経営破綻のニュースを聞いた。当時「シルク・ドゥ・ソレイユ」について知っていたことは、その名前が「太陽のサーカス」という意味であることと(これはクイズによく出る知識だった)、そして名前の通り「サーカス団」であること、ぐらいだった。 ただ、そのニュースは「コロナ禍」の厳しさを象徴するような出来事だったし、まがりなりにもエンタメに近い業界に身を置く自分にとっては、他人

          遠くはるかに、はるかにピエロ

          よるよる 日記-20230314

          ・今、この日記は深夜の3時も過ぎた頃に、新宿の漫画喫茶で書いている。慣れないキーボードに若干辟易しているが、始発が動くまでの辛抱だ。明日、というか今日もきっちり仕事はあるので早く帰って始業時間まで寝てしまいたい。 ・なぜこんな時間まで一人で外をほっつき歩いてるのかといえば、さっきまで映画を観ていたからだった。観ていたのは、今何かと話題の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』。前々から気になってはいたもののここ数日バタバタしてしまい、ようやく観ることができた次

          よるよる 日記-20230314