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私が影響を受けた作家、山田詠美さんの本を読んで

私のことだま漂流記という本を読んだ。

共感しかない。と、一言だけで感想を述べてしまうのももったいない話だが、欺瞞について敏感な人だなぁ。と真っ先に思った。

真実というものは常に清濁併せ持っている。当たり前の事だが、自分の身に降りかからないと事実として受け取れない人が多い。当然だと思うが、思慮や想像力ってそういうところで使うもんなんじゃないの?と私は思う。

共感したところをメモ書きしておく。

書く気の無いところでもフレーズが浮かぶことがある
自分の書いたものが常にトレースしたのもではないか?疑う気持ちを持つ
カッコいい人はフランクである
人を叩く人間はいつも無責任
文章を書くときのリズムの話(句読点の位置を何度見直すとか)
ずっと書けると思っててもそのうち書けなくなる、それからが勝負だ
女が物を書くということについての差別とレッテルとあれこれ
千人の読者は誤魔化せてもたった一人の目利きは誤魔化せない

まだまだあるけど、これくらいにしておく。

この人の文を読むと書かなきゃ!という気持ちになる。この人は詩を書いてないのに、壮大な詩人だと思う。そのスピリットで文を書いている。
私もこの人に読んで欲しいと熱望している。

そして、この人に会うまでは死ねないと思う。唯一の有名人なのだ。

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