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ZOOMによるオンラインミーティングをやってみて感じたこと 〜研修のオンライン化に向けて〜

今日は3つのミーティングを4時間に渡ってzoomで行いました。

zoom自体は使っていたのですが、これだけ長い時間、連続して複数のミーティングを実施したことはなかったのと、その中でいくつか試してみたこともありました。いい機会でした。

実は私が担当する一部の研修がオンラインに移行しつつあるのです。
一体どこまでオンラインでできるものなのか不安でもあり、楽しみでもあり。

そんなわけで、今後本格的になるであろうオンライン研修/ウェビナー(Webセミナー)に向けていくつかメモしておこうと思った次第。同じことはどこかで誰かが感じているのかもしれませんが、私なりの感想と気づきを記録します。やってみた感想も今後書いていこうと思っています。

1.やっぱりずっと人の話は聞いていられない

多分10分位がよろしいかと。
15分も無理ではないけど、20分あたりからモゾモゾし始めました。集中力も切れ始めます。
正直言って、新人にはきついでしょうね。

教える側は30分くらい楽勝で話せるでしょうけど、話すだけムダで、画面の向こうでだらけてしまう人たちはたくさん出るでしょう。

zoomだとそんな受講生の様子が画面を通してわかりやすいので、講師としてはやりづらくもあり、Feedbackがリアルタイムにわかるという点では対応しやすいとも言えます。

一方的に話すだけではない、いくつかの飽きさせない工夫が必要です。

今までの研修の作り方が通用しなくなるところはあるでしょう。


2.聞くにも限界があります

1のような状況なので、10〜15分くらいで相互のやりとりがほしいですね、個人的には。飽きます。

若い受講者には個人的に話しかけられることを好まない人もいるでしょうが、聞きっぱなしでない状況を作る必要があります。話を聞いているだけではわかったつもりになるだけで、真に理解はし難いでしょう。

オンラインかどうかに関わらず、自らアウトプットする時にこそ学びが生まれると思います。そこまでの知識、今聞いた情報を組み合わせて自分なりにアウトプットする必要はあるでしょう。

なので個別に質問してやりとりする。そうすることで、質問された本人には刺激になります。それは一つの手ですね。でも他の人はまだどこか他人事になるかもしれない。

チャット機能を使って、それぞれが感じたことや質問などを書き込んでもらうのも良し。このときzoom意外のツールを併用する可能性も考慮したいですね。


3.飽きさせない工夫

飽きさせずにずっと参加してもらうには、状況に変化を加えるのも効果的でしょう。
たとえば、
・ブレイクアウトセッションの実施
・投票機能によるご意見伺い
・質問出しの時間を提供
・一旦中止して、それぞれ画面から目を外し、アウトプットする時間をつくる
とか。

目も疲れますよ。
なので、視線を画面から外してもらう時間があるのはいいと思います。


4.関係性構築をどうするかね?

これは大人数よりも少人数のほうがいい。
オンラインは隠せるものがいろいろあるので、いかに出してもらうかがポイントですね。

・全員顔出し
・声出し
・本名出し(オフィシャルな研修であれば)

人柄まで出せるといいかな。

そういう時間を冒頭に入れるといいのでしょうが、いくつかに分けて入れるのもいいと思う。ある程度時間が経過することで慣れてきて話せることもあるでしょう。


5.主体性を引き出しやすいかも

これはあることをした時にそう思った。(ちょっと内緒)
オンライン研修は一方的になりやすいけど、工夫次第で受講者が主体的に動かざるを得ない状況も作れる。

それは、使いこなせるとおもしろいかも。

全員が1対多で参加できる工夫ができると、いままでと違う形になりそうです。


6.講師を呼んじゃうのはおもしろい

zoomのブレイクアウトセッションの機能には「ヘルプ」という機能があります。これを押すとそのセッションに講師を呼び出せるのです。このお呼び出し機能はおもしろそう。少人数の研修が一時的に実施できる。集合研修のグループワーク中に講師を呼ぶ感じです。

これが受講者と講師の距離感を縮める効果もありそう。

グループ別顧客ヒアリングなんてこともできる。
集合研修だと場合によってはヒアリング用の別室を用意してもらうこともあるのでね。これは便利。


6.これがデフォルトになる新人は新しい世代になる

オンラインで始まる今年の新人たちは、私達とはビジネスコミュニケーションの感覚が異なる新しい世代になり得る。
生のコミュニケーションではなく、ネットを介したコミュニケーションが「普通」になる世代。

ネガティブに考えると「生」のコミュニケーションに対する苦手意識を助長するのかもしれない。
ポジティブには、移動時間を減らし仕事を効率的に進められるムダのない仕事に向かいやすくなるかもしれない。

来年の新人に至っては、就活の面接もオンラインだったという人もいるわけで。来年も引き続きWebで新人研修を、という流れは、全部ではないにしろ残ると思います。今年うまくできちゃえばね。

会議/研修はオンラインでやるもの。むしろなんでわざわざ集まるの?

そんな若いビジネスパーソンがたくさん生まれそう。

今年は実質的なオンライン研修元年になる可能性を大いに秘めている。
学び方/学ばせ方はここから変わる。


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