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知らない女性の家でオシッコ…なんで?

何処かで見たことのある町を飛んでいる。すべてが俯瞰で見えるのだ。  下へ降りてみた。歩き回ると思い出した。この町は知っている。

一六地蔵がある。横浜の伊勢佐木町7丁目だ。俺が子供の頃に住んでいた町だ。おお!懐かしいなぁ…と思った瞬間に突然、激しい尿意に襲われた。

そこで梅沢ゆう子の棲むマンション6階へ駆け上がった。小綺麗な部屋の奥のトイレは、鍵が純和風の蝶つがいがついている。

便器は白い土管を立てた様な、丸い小さな筒状で、そこへ放水するのは難しそうだ。気をつけながらジョワッとやっていると、トイレの下部に窓があり眼下を人々が歩いている。

しかも窓が開いている。小さな筒より窓の方が楽だ。楽チンとはこのことだよな…俺は一人でうけながら、その窓に放尿した!

水流が飛沫となって落下してゆく。下を通るカップルやおばさんやヤクザな男たちにオシッコ攻撃だ! オシッコガいつまでも止まらない。

俺は放尿を続けながら、ビルの下を通る時は気をつけねば…なんて考えている。

トイレから出ると、玄関から知らない男が帰って来た。やばい!誰だろう?いや、慌てる必要はない。梅沢ゆう子は単なる知り合いだし、二人の間にはなにもないのだ。

しかし…変な誤解をされるかも知れない…でも堂々としていよう!    俺は何食わぬ顔でリビングへ行った。

3人の男たちが、別に俺を気にするでもなく、ニコニコしている。キッチンを覗くと、すごく旨そうな料理ができている。

蟹が大皿に山のように積まれている。鶏の丸焼きが良い照りで焼き上がっている。人々がどんどん増えてゆく。

訳が分からず呆然と立ち尽くす俺。どうしてよいのか分からないのだ。夢は知らない内に覚めている。

考えてみると、俺は梅沢ゆう子なんて知らないし、名前に記憶もない。  夢の中でも彼女は登場しなかった。ミステリーだな。いつか夢の中で会って見たいものだ(笑)

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