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記憶の中の季節の残照を言葉にしてみた

青春 朱夏 白秋 玄冬…ヤマトビトは人生を四季に見立てるのが好きだ。

時に春 花咲く美しき春 春がまた来た 野山が詩を憶えた子供の様に歌う母なる大地は 冬の長い悲しみを振り払い 朗らかに微笑む       

蕾ひらく妙なる紅き唇 心にも恋が芽吹く 再び野山が香る頃 射し昇る月は処女に似て 戸惑いながらも心良き夏の安息 君が心の若き夢

秋風渡る蒼木立 秋の葉となり落ちにけり この葉落ちゆく秋は空にあり 遠くから落花のように 雪が降る 雪が舞う それにつけても想い出す  

また冬が来た 殺人鬼の寒さめ 夕暮れは遥か彼方からやって来る    雪の積もった森林を通って 私は何処まで流離う気なのか

見ろ 良きものは全て足下にある 幸せは いたる処にある…       気がつけば時は春

人生のフォーシーズンスって こんなものかなぁ 

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