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世界一のマンモス旅館で美女と…

人々の喧騒で溢れかえる繁華街にいる。なんだか中国 海南島のダウンタウンのようだ。

真っ赤なチャイナボディスーツのシャオチェに出会った。彼女は脚にケガをしているようだ。

話す言葉は中国語のマンダリンとは違うので分からないが、目で助けてほしいと訴えているのだ。

彼女を背負ってホテルを探していると、鬱蒼とした緑の中に瀟洒な純和風の旅館があるではないか!

いつしか俺と彼女は、その部屋の中に潜り込んでいる…と、その時、どかどかと中国人らしき集団が部屋の中に乱入してきた。

みんなで相部屋にしてくれと云うのだ。 冗談じゃない!        俺は彼女を背負って部屋を飛び出し、他の部屋を探す。

ここはものすごくデカいマンモス旅館なのだった。何処までも続く廊下… そして満室の部屋…中国13億人の人口密度を実感した。

おびただしい数の旅行者が犇めき合っている。大広間では飯の時間だが行列の最後尾が何処だか分からない。

それよりもまず部屋だ。部屋を見つけて彼女と眠らなければならない。  そう思って彼女を見ると…!

なんと彼女は3人も子供を連れているではないか!一番年下の赤ん坊が、 パンダのぬいぐるみを差し出して、これで優先的に部屋が取れると云った。

館内スピーカーがなぜか、日本語で空き部屋の状況を実況中継している。 まだ40万人分の空き部屋があると云うのだ。

それを聞いて少し安心したが、まだ空き部屋が確保できない。調理場へ行って板前さんに聞いてみた。

しかし、板前は自分で探せと冷たい事を云う。俺は怒ってフロントに電話をかけさせた。電話が通じたと、板前が俺に受話器を差し出した。

「メルシーボークゥ❤」                       甘いフランス女の声だ!                       俺は絶望のあまり受話器を放り投げた。

何とも賑やかな夢だったなぁ。あの赤いボディスーツの美女は一体誰だったのだろうか?夢の中になぜ、知らない人間が次々と登場するのか?    夢って奴は不思議で面白いな。

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