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高速バスはミニシアター

昨日、箱根から東京の自宅に帰ってきた。

自宅に戻るときは、高速バスを利用することが多い。高速バスの箱根側の始発駅「桃源台駅(とうげんだい)」から終点の「バスタ新宿駅」まで、約2時間30分。

僕が勤めるホテルから「桃源台駅」まで徒歩7分、そこから新宿まで乗り換え無しで行ける。渋滞に会うこともあるので、時には3時間以上かかることもあるけれど、急いでなければ問題ない。バス車内にトイレも付いているので安心だ。

昨日はその高速バスで、久しぶりにアマゾンプライムでダウンロードした映画を見た。「風と共に去りぬ」

「風と共に去りぬ」は、ずいぶん昔にテレビで吹き替えで見た記憶があるが、じっくり字幕で観たことがなかった。このnoteの「映画にまつわる思い出」に投稿されていた「風と共に去りぬ」の記事を読んでいたら、急に観たくなった。

前編・後編の2部作で合わせて3時間30分。高速バスの中で、1時間37分の前編を余裕で見ることができた。

気性が激しく美貌を武器に勝気な女スカーレットを演じる、ビ・ビアンリー。ビ・ビアンリーのここまで冷徹に非情で、許せないと思わせる女を演じているのが素晴らしい。美しい女には男は心のどこかで許してしまうのか。

悪徳なのか紳士なのか、謎の男レットを演じるクラーク・ゲーブル。
クラーク・ゲーブルはやはりダンディでかっこいい。

メラニー演じるオリヴィア・デ・ハヴィラン。心の優しさと清らかさから滲み出てくる、人としての美しい笑顔。スカレットとは対照的な女性。聖母のような存在を感じる。

アメリカ南北戦争を背景に繰り広げられる、スカーレットの激動の人生のドラマ。夕陽に色づく映像と、メイン音楽「タラのテーマ」に壮大さを感じる。85年も前の映画なのに、ぐいぐいドラマに引き込まれた。この映画は素晴らしい。

後編を見ようとポチして10分もたたないうちにバスは到着した。後編は家に帰ってからのお楽しみ。高速バスはミニシアターだ。


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