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【読書note】『信じ切る力』栗山英樹

2023年3月 WBCで世界一になった優勝チーム監督
栗山英樹のこれまでの野球人生と信念と生き様。

栗山英樹
・1961年生まれ、東京出身
・草加高校、国立東京学芸大学卒業
・1984年ドラフト外でヤクルトスワローズ入団
・1989年ゴールデングラブ賞獲得
・1990年怪我・病気で引退
・その後スポーツキャスター、野球解説者
・2011年日本ハムファイターズ監督就任
・2012年リーグ優勝
・2016年リーグ優勝し日本一
・2022年侍ジャパン監督
・2023年WBC決勝でアメリカを破り世界一となる

栗山英樹は甲子園に出たわけでもないし、大学時代も特に目立った活躍をした選手でもなく、プロ野球選手としても在籍していたのは5年間で引退も早かった。

そんな栗山英樹がプロ野球のコーチ経験もなく、20年もユニフォームを着ていなかったのに、日本ハムファイターズの監督になり、10年間で2度のリーグ優勝と1度の日本一の監督になり、そして「侍ジャパン」を率いるWBCでは世界一の監督になっている。

『名選手名監督にあらず』の、その真逆の事を「真」とした。

これはただ単に、「幸運」とか「タイミングが良かった」などでは無く、栗山英樹の「人間性」と「不断の研究心」と「素直さ」と「野球」を愛する気持ちと、そして何より「人を信じ切る力」が「人を育てる」に繋がったのだろうと強く感じた。

特にスポーツの世界や、仕事でもその専門性に「実績」のある人の話には耳を傾ける。

でも、「人を育てる」には、その人との「信頼関係」がないと、長続きはしないし、最終的には聞く耳を持たなくなってしまう。

また、「結果」を出すには多くの人を巻き込まなくては成せないことが多いのだが、「人間性」や「人間力」がないと多くの周りの人からの支持されない。

栗山英樹には「人を信じ切る」ことによって「人を育て」、「人間力」を発揮することで多くの人を巻き込んで「結果」を出したんだとこの本を読んで実感した。

僕は今、「コーチング」を学んでいるが、うわべだけの「傾聴」や「質問」では、その場限りのものだけで、クライアントとの関係は長続きしないのだろうと感じている。

自身の「コーチ」としての技術や経験を深めることと、「人の思いを信じる」力を育むために、何をすべきかも考えていきたいと思った。




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