こんにちは。げーしーです。
先ほど3/4まで書き上げた記事を何を考えたかデリートしてしまい、今年でワースト３に入る絶望を感じながらもなんとか自分を奮い立たせている現在です😭😭😭

今日は自分が前々から気になっていた『何故犬だけが体の大きい方が寿命が短いのか？』という疑問についての論文を発見したので解説していこうかと思います。

▲そもそもなぜ大型動物の方が寿命が長いのか？？
様々な説がありますが、多くは心拍数の回数などが関係していると言われていたりしますね。心拍数が多いほどエネルギーが消費されて早く細胞が老化する、的な感じです。大型動物と小型動物では１分間の心拍数は大幅に違いますしね。
もう１つは体の小さい動物の方が外的に狙われやすく、生存戦略的に子孫を残す方法として早く成熟してより多くの子供を産むという遺伝的な側面があるとも言われています。

▲犬の場合は？？
今回参考にした論文はこちら↓↓
Cellular metabolism and oxidative stress as a possible determinant for longevity in small breed and large breed dogs

犬の場合は何が起きてこんな逆転現象が起きているのでしょうか？
調べた論文では結論としてこんな風にまとめられています。

大型犬は小型犬に比べて幼少期の頃から解糖系の代謝が長期に行われており、その結果RS産出が多く発生する。その一部が不可逆的なDNA損傷に関係する。また小型犬よりもIGF−1が長期に出ていることで細胞のプラグラム死の阻害を行うことで腫瘍の発生が多くなり、腫瘍の影響が小型犬よりも早期に現れ寿命が短いことが考えられる。

・・・。
こんな事言われてもさっぱりですよね🥲🥲笑
大丈夫です！！ここから噛み砕きふにゃふにゃにして説明します。
僕がnoteを始めたのはこういうのをわかりやすく伝えたいために書いているのですから😤😤
ではもう少しお付き合いください。

▲細胞のエネルギー産出法
まず１つ目に引っ掛かるのは”解糖系”という言葉ですよね。
僕も久々に聞いたので忘れていましたがこの解糖系というのは言わば細胞がエネルギーを生み出す方法のことです。

動物は歩いたり、考えたりなどの運動に使うエネルギーをグルコース（血糖値）を使い細胞のミトコンドリアで生み出してます。そのエネルギーを産出する経路を総称して”解糖系”と言います。この時にエネルギーと一緒にゴミが出ます。これが活性酸素（Reactive Oxygen Species）と言われるものです。上の文では”RS産出”という言葉で書かれています。
（ROSとも呼ばれているのですが、ここではRSと書いておきます。）

大型犬ではこの解糖系の働きが幼少期の頃から小型犬よりも多く長い期間みられるみたいです。

▲細胞死とその癌化
このRSにも色々種類があるのですがそこは置いといて、RSが細胞内のタンパク質やDNAに損傷を与え機能不全とさせます。
そうすると細胞自体は自分で融解して死んでいきます。これが老化の一端を担っています。
正味、この細胞死自体はそこまで問題ではありません。基本的には細胞自体は死んでもアポトーシス、上でいうプラグラム細胞死が上手くいけば害もなく終えるのです。しかし、IGF-1があるとこのプラグラム細胞死を阻害してしまい癌化してしまいます。IGF-1は成長因子と呼ばれ各臓器の成長の過程で重要なホルモンになりますが大型犬の場合はこれが長く分泌してしまう傾向があります。
そのために大型犬には癌の発症率が高くその癌による寿命短縮も関係しているとも言えるみたいです。またマウスの実験でもIGF-1を多く保有した場合、
老化するスピードが速いというデータがあるみたいで寿命にも関係しているとも言われています。

以上の結果を再度まとめると、
大型犬は小型犬よりもエネルギーを産出する解糖系の活動が活発に行われ、そのためにDNA損傷を起こす副産物も多く出る。損傷したDNAを持った細胞を正常にアポトーシスが行われれば問題ないがに、それを邪魔するIGF-1というホルモンも大型犬では多く出てしまっている。
そのことにより腫瘍化することが多く老化も小型犬よりも早く、寿命が短い要因となり老化スピードも早いと考えられる。

どうでしょうか？
自分自身も調べてみて大変勉強になりました。大型犬で起きやすい疾患なども以上の理由が関係しているんだなというのも納得できた次第です。

一応噛み砕いて説明したのですがわかりにくかったらすいません😭
もっと文章能力を磨いて研鑽したいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました！！

では。♪(´ε｀ )